四十三庵

蔀の雑記帳

個人ブログは死ぬのか

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飲食店がチェーン店ばっかになったみたいに、インターネットも淘汰が進むのかもしれない。

 

どういう状況なのか

スマートフォンの普及で、インターネットの利用者は増えた。

しかもじっくり見る、というよりかは、

飲み会で店を探すので、○○駅の近くのよさげな居酒屋を探したいとか、

ポリウレタンで出来た素材は洗濯できるのかどうか調べるとか、

そういう用途で検索をかけることが増えたのだと思う。

 

短い時間でパッと知りたい情報が欲しい、というのはインターネットユーザー永遠の願望なので、

Google検索の上位にそういうニーズに近い、Yahoo知恵袋だとか、Naverまとめとかが並ぶのはまあいいだろう。

 

しかし、たとえば「手ぶら バーベキュー」とかで検索すると、

ある会社が運営しているバーベキューサイトが上位に出てくる。

このサイトが結構不自然で、全然聞いたことないのになぜかGoogle検索の1ページ目に出てくる。

(全然口コミもない)

執念深く調べて見ると、不自然にそのサイトにリンクを貼ったページが出てくる。

一見個人運営を装ってはいるけれど、

「手ぶらでバーベキュー大好きブログ」

みたいな、やたら無機質なサイトで、運営会社が同じ都内のスポットをひたすらオススメしている。

 

これはおそらく完全にSEO対策で、

急造のサイトであっても、こんな風に被リンクがたくさんあれば、

Googleからすると、本当に急に人気が出て、言及数が増えたスポットと区別がつかない。

 

無論、Googleの方もSEO業者との戦いはしていて、

そういうサイトはページランクを下げるように色々アルゴリズムをいれていると聞いていたが、

ここ数年でもうGoogleの検索結果はだいぶ汚染されてきたなと感じる。

それだけSEO対策が向上した、とも言える。

DeNAとかは人雇ってゴミ記事量産しまくったりしたけれど、

もはやそこまでやれば、検索サイトからしたら手の打ちようがない気もする。

人間が見れば、「この記事は明らかに業者臭いな……」と思うけれど、

アルゴリズム的に判別しようとするとかなりしんどい。

 

質のいい情報を得ようとなると、なかなかGoogle検索だと厳しくなってきたな、という印象がある。

 

個人ブログは死ぬのか

個人ブログもプロブロガーみたいなひとたちがあらわれて、

また空気感も変わっていると思うけども、読むに値するもんはそんなないような印象がある。

(別に四十三庵が読む価値がある記事がたくさんあるとは言わないけども)

 

自分を表現する場としての、個人ブログはもう終わりつつあるのかなという気が僕はしている。

仲がいい人間に、自分の思考や経験をばらまくツールならば、SNSでよいし、

不特定多数にそれがやりたいなら、それぞれのジャンルに応じたサイトでやる、

たとえば食べログのレビューを書くとか、Yahoo!知恵袋の回答を書くとか、

そういう風にシフトしていくのかなあという気がしている。

もちろん有名人のアメブロとかは残ると思うけども、一般人がなんか書いたのを一般人が読むみたいなんはなくなってくのではないか。

 

そのうち検索にもヒットしなくなって、書き手もいなくなる。

「昔はおじさんもブログとか書いてたんだよ」

「ブログって何?」

「自分が思ってることとかを書いて、インターネットに公開するんだ」

「へえ、それって誰が読むの? 友達?」

「いや、知らない人」

「へえ〜。知らない人が、たまたま検索エンジンでヒットした、知らない人の文章を読んで、何か情報を得たり、コメントを残したり、トラックバックで言及したりするのって、なんだか不思議」

「そうだね」

「楽しかった?」

「うん。とても楽しかったよ」

「それならよかったんじゃない? 今は何も残っていないけれど、きっと誰かの人生に、ほんのわずかでも影響を与えたんだもの」

「そうだね。そう思う」

 

昔はインターネットに公開したら一生残るなんて言われたが、実際は情報の海にどんどん消えていく。

(了)

Excelのピポットが使えるようになった瞬間に、世界に光が満ちて、病気が治って、会社の業績が三倍になった

タイトルの通りなんですけど、Excelのピポット機能ってすげー便利だなと思ったのでその紹介記事です。

ピポットを使うことになるケース

仕事してて、こんなデータがあったとするじゃないですか。
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このデータから、「商品名ごとの個数が欲しいけど、30分で出せるか?」(場合によっては何時〜何時まで)みたいなこと言われたら、あなたはどうしますか?
この例だと全部映ってないですが、実際は1000レコードくらい行がある。

たとえばだけど、商品名があらかじめ10個しかないとわかっていれば、countIf()とかでいいかもしれない。
10個の商品名を並べて、隣のセルに=countIf("A1",商品テーブル)とかいれて、千行ペロってコピーすればいいと思う。
ただ今回の場合、そもそも商品名の一覧なんてわかんなくて、そこから作成しないといけない、という前提。

マクロを書くのも一つの手だ。
けど実際のところ、VBA書いたりメンテしたりすんのはけっこう時間がかかる。
上手いこと再利用できればいいが、実際はその時々の特殊な状況で動けばいいやで組むから、
あのときは使えたけど、今回は微妙に違うみたいな場合が多い。

これまでの僕は、集計処理のためにマクロを書いていた。
最初は満足感があったが、だんだんほとんど再利用できていないことに気づいた。
そんなときに「発見」したのがピポットだった。

ピポットで1000件のデータを集計してみよう

実際にやっているところを見てみよう。
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まず、1000件のテーブルを選択して、ピポットテーブルを挿入する。

そうすると初見だとちょっと戸惑う感じのウィンドウが表示される。
とりあえず「列ラベル」と、「値」を商品名にしてみると……
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見事にやりたかった集計が完了した!

クロス集計とかもできる

これだけでも僕的にはけっこう使いみちあるなと思ったが、このようにクロス集計もできる。
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「EEEという商品が大阪ですごい売れてるなあ」というのが一目瞭然である。

ラベルの要素はいくらでも増やすことができるので、
「商品名」×「購入店」&「購入時間」というピポットテーブルもつくれる。
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フィルター機能とピポットでたいていの集計はできる

ピポットはすごいが、ピポットのすごさを享受するためには、
データがそれなりに整形されていないといけない。
その作業がけっこうしんどい。
でもまあフィルター機能使って、要らないレコードをうまいこと消していけば、いけると思う。

AIが人間の仕事を奪うと言われているが、「AIが分析しやすいように一次データを整形する作業」は絶対に残ると思った。今日。

あとがき

最初10万レコードでやろうとしたらExcel for Macが死んだので、
1万レコードでやりなおしてもやっぱり死んだので、1000でやりました。
うーん……
(了)

90年生まれの僕が自分を金持ちになったなと思った瞬間

iTunesで新作の音楽をダウンロードして聴いたり、Kindleでマンガ買いまくったりしてると、自分が金持ちになったなと感じる。
大した話ではないんだけど、これって結構デフレ世代っぽい感覚なのかなーと思ったので、一筆書いてみる。

働く前

高校生とか大学生だったとき、どういう風に音楽やマンガと付き合ってたか。
著作権的には完全アウトだけども、ネットにあげられてる音源とか、漫画とかをダウンロードするという手があった。
WinnyとかTorrentとか、ファイル共有ソフトを使うと更によかった。
けれど僕は金がないなりに節度は持っていたので、TSUTAYAとかブックオフによく行っていた。
したがって、流行の最先端からはいつも遅れることになった。
もともとトレンドを追うことにそんなに興味がなかったので問題はなかったけれど、
好きなミュージシャンの新譜が出てるのに、レンタルになるまで待たなければいけないのはそれなりに悲しいことではあった。
けれどTSUTAYAのレンタルは、CD五枚で1000円とかだったので、一枚あたり200円で借りられた。
アルバムを新品で買うと3000円なので、結構な金額差だ。
高校生当時、いくらこづかいをもらっていたかは忘れてしまったが、まあとにかく、3000円は大きな出費だった。

片道二、三十分かかるTSUTAYAまで自転車を漕ぎ、青い袋(今はなくなった)にCDを五枚つっこんで帰り、
パソコンのiTunesで曲をインポートした。
インポートはCDの傷つき具合にもよったが、十分ぐらいの作業だった。
この作業にはリッピングというカッコいい名前がある、と知ったのも最近のことだ。
インポートが完了したら、iPodをつないで、iTunesと同期する。
あとは一週間以内にまたTSUTAYAまで自転車を漕いで、返しに行く。

何もない休みは、ブックオフで二、三時間立ち読みしたこともあった。
社会人になってから同じことをしようとしたが、十分ともたなかった。
別に立っているのが辛いとかではなくて、単純にそこまでの情熱を持ってマンガと向き合えなくなった。
マンガはCDに比べると安かったので、気に入った作品だけ新刊を買っていた。
好きなマンガはたくさんあったので、全部買うわけにはいかなかった。

あと本読むときは図書館で借りてた。

優しくない価格設定

インターネット上ではよく「クリエイターには適切な対価が払われるべき!」という言説を唱えて、周りから同意・賞賛されるという美しい光景がある。
けど学生時代は何をどうしたって定価のCDは買えなかった。
もっとバイトしろよとか、本当に好きなミュージシャンなら親に泣きついてでも買うべきだとか言われてしまうかもしれないが、とにかく昔の僕はそういうやり方をしていた。

働き始めてから思ったが、色んなモノの価格はだいたい正社員の給料をベースに決められているように感じる。
そりゃそーだろ、と言われるかもしれないが、これは僕にとって一つの発見だった。
CDの値段とか、野球場の飲食物の値段とか、観光地のメシとか、学生時代はただただ高いなと思っていたが、
働き始めると「まあ高いけど、場所が場所なのでこんなもんか」と思うようになった。

iTunesの曲は、一曲250円する。
アメリカだと1ドルらしいので、普通に高い。
高いけれど、実際買ってみると便利である。
TSUTAYAに行くために自転車を漕ぐ必要もないし、レンタル中ということもないし、リッピングする必要もない。
部屋の場所もとらない。

マーケティングしてる人間からすると、金を出せない人間は、最初から相手にしてないのだろう。
まあ確かに、アルバム一枚200円で聴いてる人間に対してマーケティングしても、利益にはならない気がする。
(了)