四十三庵

蔀の雑記帳

経済

MADE IN JAPANは完全に死んだ

東芝が完全に死んだ。 “嵌められた”東芝 日米原子力同盟の末路 (1/2) 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版 SONYも映画事業で赤字らしいので、日本のメーカーは死んでしまった。以前こんな記事を書いた。 blog.stm43.com この記事を書いた2012年は、民主党…

「日本の技術力」はまだ存在するか

最近、日本メーカーの凋落が激しい・SHARP→鴻海に買収 ・三菱自動車→燃費偽装発覚 ・東芝→粉飾決算発覚(実際は巨額赤字)そんな中で、まだ「日本の技術力で〜」という文言を聞く。 果たしてまだ「日本の技術力」なるものは存在するのだろうか。 手を動かす…

アベノミクスって結局どうなったの?→数字を追ったけどやっぱ失敗なのでは……

働き始めてから、テレビも新聞も見てないので、 経済学部にいて講義受けてた大学時代に比べて、経済の状況に疎くなった。 経済学部の教授と酒飲みながら日本経済の話したりする機会はもはやなかなかない。 (今思うと得難い体験だった)アベノミクスがはじま…

2015年の経済について

2015年あたりから、景気後退が進むと考えている。 以下、メモ書き程度に書いておく。 日本の消費 アベノミクスで金融市場を好転させることには成功したんだけど、 結局のところ実物経済にはあんま波及しなかった。 給料も消費も大して好転していない。アベノ…

消費税増税がヤバイ

消費税増税がヤバイ。 アベノミクスがヤバイ。 減り過ぎた消費 政府の発表によると、今年の夏は天候不順だったため、 7〜8月の消費が鈍ったそうだ。ご丁寧にこんなPDFまで作ってくれている。 天候不順により消費支出の減少に寄与したとみられる主な品目等…

共産主義がなぜ失敗したのか

共産主義はなぜ失敗したのか。 僕が経済学部で答えを見つけようと思っていた、いくつかのテーマのなかの一つだった。 それについてまとめようと思う。 共産主義とは 冷戦は、アメリカを中心とする西側諸国、ソ連を中心とする東側で、直接戦争を伴わずに朝鮮…

国債残高を国民数で割って、国民一人あたり792万円の借金というのはミスリード

国の借金 初の1000兆円超え この総額を日本の人口で単純に割りますと、国民1人当たり、およそ792万円の借金を抱えている計算になります。 1000兆円超えたのは本当にヤバイんだけども、日本の財政危機を煽るときにマスコミがよく使う、「国民一人…

失われた20年における日銀のスタンスの変遷

アベノミクスの効果を見極めるために、とりあえず岩田規久男「まずデフレをとめよ」という本を読んだ。今はもう日銀副総裁になった岩田規久男さんが編集して、執筆者にリフレ派の大物経済学者を集めた本だ。 この中の第三章で、日銀の金融政策論争をまとめら…

ミクロ経済学でわかる東電を国有化すべき理由

東京電力は去年に続いて、今年度も新卒採用はゼロで、 インフラ志望者どもは涙でリクルートスーツを濡らしていた。 そんな東電だけども、国有化される流れが確定的になってるくさい。 「国有東電」苦難の再生 監督・経営、一体に危うさ 国が東京電力の議決権…

ノート;ミクロ経済学4(家計;所得効果と代替効果)

ノート;ミクロ経済学1(ミクロ経済学の設定) ノート;ミクロ経済学2(家計の効用最大化問題1) ノート;ミクロ経済学3(家計の効用最大化問題2) の続きです。労多くして実り少ない記事なので、あんまりモチベーション上がらないんですが、 たま〜に…

経済と経済学についての僕の考え

経済と経済学 経済学が胡散臭い・信用ならない学問だと思う方は結構いると思う。 僕自身も経済学部入ったときに、経済を知りたかったっていうのと、 「胡散臭い胡散臭いって言われてるけど実際どうなんだろ?」という懐疑的な思いがあった。たとえば「リーマ…

シュンペーター「資本主義・社会主義・民主主義」

「資本主義はクソだから別の経済システムに移行しよう」という考えは古くからあった。 社会主義と共産主義がその代表格だろう。*1「資本主義か共産主義か」という経済システム上の問題の核心は、次のようにすっきり書ける。 「生産」→富→「分配」 富は生産活…

経済学ノート

あんまり体系的ではないけども、今日思いついたことを書く。 trivial matterの捨象 経済学の体系について 家計→効用最大化 企業→利潤最大化 政府→社会的厚生最大化貿易→国内では実現できない効用・利潤の達成 また、 家計→効用最大化→需要関数 企業→利潤最大…

リーマン・ショックとはなんだったのか

アメリカという国 「アメリカは移民の国だ。アメリカでは肌の色が黒い人も白い人もいる。 人種のるつぼ(メルティング・ポット)だ。その人種の多様性こそアメリカの活力なんだ」そんな話を誰しも一度くらいは学校の授業できいたことがあるだろう。 しかし学…

ノート;ミクロ経済学3(家計の効用最大化問題2)

●効用最大化問題 max u(x1,x2) s.t p1X1+p2x2=I これを解こう、というお話でした。 ●三つの方針 いくつか解く方法がある。 どれを使うかは関数形がどのくらい複雑かを見て、その場その場でテキトーに選択する。 1,代入法 一番シンプルな解法。 制約式を使…

ノート;ミクロ経済学2(家計の効用最大化問題1)

●「効用」とは 経済学で、「人が何故消費活動を行うか」というのは、「効用を高めるため」と説明される。 平たく言えば、「効用」は缶ジュースを飲んだ時に、感じる「満足度」のことである。 どうして我々がわざわざ身銭切って何か商品を買うのかといったら…

ノート;ミクロ経済学1(ミクロ経済学の設定)

●経済学史から ミクロ経済学・マクロ経済学の違いは、経済学史的に考えるとよくわかる。 (参照) ・古典派(Classical school) アダム・スミスやリカードなどの経済学者によって発展した。 ↓ ・新古典派(Neoclassical school) 古典派に基礎を置きつつも、…

J・R・ヒックス「経済史の理論」訳新保博、渡辺文夫

John Richard Hicks"A Theory of Economic History" 20世紀を代表する理論経済学の巨匠ヒックスが、「市場の勃興」を中心に世界経済史の道筋を理論的に解説。古代地中海世界の都市国家で活躍した商人がその交易活動によって「市場の浸透」の第一局面を開拓。…

秋元英一「世界大恐慌――1929年に何がおこったか」

著者・秋元英一氏は長年にわたり大恐慌期の米国経済史を研究してきた経済学者。だがこの本にはアカデミズムにありがちな難解な専門用語や数式は一切出て来ない。その代わりに著者は当時の新聞記事やエピソードなど豊富な史料を駆使して,庶民の目に映った大恐…