四十三庵

蔀の雑記帳

論考

ポジティブな発言の難しさ

仕事をしはじめて、ポジティブな発言というのを求められている。 前向きで、明るいコメント。 何かを褒める言葉。 これがなかなか難しい。もちろんそれっぽいことは言える。 問題はそれが嘘くさくならないことだ。 どうしても嘘くさくなる。 人間的な問題と…

左足壊死ニキと遭遇した話と彼の死について

大学の駅前にいたホームレスが亡くなったそうだ。【訃報】「よつやさん」として本学の学生にも知られている井出英利さんが5月10日(水)午後4時23分、脳出血のため都内の病院で死去、72歳だった。— 上智新聞編集局 (@sophiatimes) 2017年5月13日 ホームレスに…

ブログを生活のために書く奴のせいで息苦しい

cild.hatenablog.com という記事を見て、やっぱ今のブログ界隈には違和感があるなと思ったので書く。 「今日はブログ書きます」と宣言して書かない人 Twitter見てると、「今日はブログ書きます」って宣言して、書かない奴が結構いる。 別にそれ自体はいい。 …

MADE IN JAPANは完全に死んだ

東芝が完全に死んだ。 “嵌められた”東芝 日米原子力同盟の末路 (1/2) 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版 SONYも映画事業で赤字らしいので、日本のメーカーは死んでしまった。以前こんな記事を書いた。 blog.stm43.com この記事を書いた2012年は、民主党…

電子媒体の文章が本に比べてちゃんと読まれない問題

ブログにしても、電子書籍にしてもそうなんだけども、 電子媒体の文章は、本に比べると真剣に読まれない。 読まれないし、僕自身も紙の本の方が熟読する。これは割と昔から指摘されていて、2003年には↓にて言及があった。 -憂鬱なプログラマによるオブジェク…

なんでも親のせいにする風潮について

前置き 大学時代は結論を明確にする記事を書こうとしていた。 その目的は、自分のためっていうよりは、「そういうものだ」と思ったからという部分が大きい。 別に明確なロジックがあって、明確な結論がある文章は、それはそれでいいのだけども、 結局なとこ…

理想が人を殺すとき

知り合いが自殺したりだとか、直の後輩が仕事でメンタルをやられたりだとか、そういう事件が立て続けに僕の身の回りに起きた。 そのときに感じたこと。 出来損ないの自分を殺す 自殺した身近な知り合いは二人いて、片方はTwitterのフォロワーで、もう片方は…

ポケモンGOと他人の行動を規制できると考えている日本人の傾向について

7月22日にポケモンGOが日本でも配信が始まった。 近所の公園とかマクドナルドとかにスマホ片手にした老若男女が集まっている。 歩きスマホが懸念されているが、実際は不自然な位置に立ち止まってスマホをじっと弄る奴が大量発生している。 都内のレアポケモ…

「日本の技術力」はまだ存在するか

最近、日本メーカーの凋落が激しい・SHARP→鴻海に買収 ・三菱自動車→燃費偽装発覚 ・東芝→粉飾決算発覚(実際は巨額赤字)そんな中で、まだ「日本の技術力で〜」という文言を聞く。 果たしてまだ「日本の技術力」なるものは存在するのだろうか。 手を動かす…

震災と全体主義を愛する人々

2016/4/14に、熊本で震度7の地震があった。 3.11のときの空気を、久しぶりに思い出した。 僕の、震災についての思い出や考えたことについて、書いてみたい。 もしかしたら不謹慎と批判を浴びるかもしれないけれど、一つの個人の考えということで。 就活と震…

「バズる」と「炎上する」の境目がどんどん曖昧になってる気がする

インターネット上で、「バズる」と「炎上する」の境目がどんどん曖昧になってる気がする。 炎上商法という言葉もあるくらいなので、一般化しているのかもしれない。 「まだ東京で消耗してるの?」の人とか、ネチズンが叩きたくなるような記事を書き殴って、 …

インプットが減るとアウトプットも出せなくなる

働きはじめて、早いものでもう二年が過ぎようとしております。 学生時代に比べて、ブログの更新頻度が露骨に減っていて、 なんでかなあと考えると、アウトプットにかけられる時間というよりかは、 インプットにかけられる時間が減ったからのような気がしてい…

思ってることをそのまま書けなくなる問題

最近、自分がふと思ったことを軽くまとめる場所というのがなくなっているのに気づいた。 Twitterとかブログとかは、本来そういうサービスなんだろうけど、 それなりに見てる人が増えてしまうと、迂闊なことは書けなくなる。 酷いことを書けば、それなりに叩…

酒鬼薔薇聖斗の自伝を叩く人と「自分が正しい」という感覚

酒鬼薔薇聖斗の自伝を太田出版が出して、物議を醸し出している。 Amazonレビューのすげえ星1つ評価の数を見ても、すごい叩かれ方だ。 (このリンクもアフィリエイト入ってるので、もしかしたら僕にも飛び火するかもしれない) 「自分が正しい」という感覚 …

かつて、日本において企業の果たしていた役割

一年ぐらい働いてみて、ぼんやりと考えていること。 主張というよりは、考えていることのメモ書きという感じの文になってしまった。 サラリーマン スーツを着て、満員電車に乗って、デスクに座り、電話かけて、書類読んで、会議に出て…… 当たり前のような光…

複雑なものに対処するための方法

仕事で、複雑なものと向き合うことが多い。 たまにわざと複雑にしてるんじゃないかと思うくらい、複雑になっている。 そこで、複雑性を一般化して、それに対して対処法を考えてみた。基本的には「ソフトウェアの複雑性」のイメージで書いてるが、他のものに…

自己正当感の消失と「上から目線」「承認欲求」というワードの関係性

導入 はてな界隈では、定期的に 「凡人として生きるしかないのだから、凡人としての運命を受け入れろ」 という趣旨の記事はバズる。 「きっと何者にもなれない」云々で検索すると、自意識が爆発した記事*1がたくさん出てくるので、 もしも読んだことがなけれ…

思考について

正月休みに「考えるってなんだろう」と考えていた。 思考とは 「思考・論理・分析」という意識の高い本がある。 昔パラパラめくっただけの本だけど、戦略系コンサルタントとかいう職業を目指す人の必読書らしい。 この本の定義では、 思考とは思考者が思考対…

賃金を時間単位で払う是非

給料というのは、「時間」に対して支払われるのが現在では常識となっている。 残業代という制度も、そこから生まれている。しかし、現代の先進国では、職業のサービス化が進んでいる。 農業・工業中心だった社会と比べ、サービス業中心の社会は労働者の疲労…

ガンダムからエヴァへ・昭和から平成へ

ガンダムが初放映されたのが1979年らしい。 エヴァンゲリオンが1995年。両作品とも、放送時は視聴率が低かったが、その後1〜2年たって大ヒットして、 国民的アニメになったという経緯がある。 このアニメは、同じようにロボットでの戦いを描きなが…

電子書籍普及を阻む、日本の出版業界事情

こんな本を読んだ。以前から四十三庵では、電子書籍についていくつか記事を書いてきた。 上記の本は、光文社で「女性自身」編集部などに居て、フリーランスのジャーナリストになってしまった方が執筆した本だ。 そのため、日本の出版業界事情にリアリティが…

モテるかモテないかは所属してる集団で決まる

という風に最近感じる。小保方晴子のSTAP細胞問題と、「研究所の姫」問題は大いに関わりがある。 小保方の容姿は、世間全体で考えれば、すごく美人だとは言えないだろう。 けれども、もしあのレベルが研究室にいたらどうだろうか? おそらくはテレビの前でワ…

すき家ゼンショーの社長は東大全共闘運動出身だった

本当の地獄をつくるのは悪意ではない。 悪意によって作られた地獄には実利的な目的があり、制裁が入るからだ。 本当の地獄をつくるのは、強烈な思想によるものだ。すき家を経営する株式会社ゼンショーの社長、小川賢太郎は全共闘の出身だった。 東大中退で、…

大学で統計を学んで思うこと

導入 僕の場合、大学の専攻と就職先で必要な知識は全然違った。 なんか書き残しとかないと忘れてしまいそうなくらい。 しかし、全然違うことをやっているおかげで、 自分が大学時代に学んでいたことが客観的に見れるようになった気がする。 計量経済学 大学…

自分中心に生きることを強いられている社会

今の日本は自分中心に生きることを強いられている社会かもしれない、と感じている。 禁欲主義と利己主義 基本的に、小学校や中学校では、「あなたのやりたいことをやりなさい」「夢を追いかけなさい」と教えられる。 こういう教育は、昔から行われていたわけ…

理性と感性の相克について

会社に入ってから、周りに理系っぽいと言われる。 就職活動もコンサルとかの面接がすいすい進んだので、論理性があるように見られるようだ。 しかしながら、僕自身は、自分のことを論理的な人間というよりは、感覚的に生きている人間だと思っている。 外から…

誰もが自分を正しいと思って生きている

研修の中でグループワークをやった。 そのときにあらためて思ったのだが、カーネギーの「人を動かす」は正しい内容だった。 「人を動かす」という本を僕が手にとったのは、就活の新規事業を立案するタイプのグループワークで失敗したときだった。 それまでは…

駄作の価値

僕には、「いいものだけを提供したい」という気持ちが昔からあった。 しかしながら、本にせよ音楽にせよブログにせよ何にせよ、「いいものだけ」というのは不可能なようだ。 一つのいいものを生み出すためには、多数の駄作(ゴミ)を生み出さなければならな…

先進国と途上国では命の価値が違う

発展途上国、あるいは昔の日本もそうだったと思うんだけども、「人が死ぬ」ということは、 現代日本の感覚よりも、ずっとありふれたものであるらしい。1)衛生環境が悪く、病気が流行りやすい 2)栄養状態が悪くて抵抗力がない 3)医療が整っておらず、医…

学校と企業との間における文化の断絶について

僕は就職活動と教職課程をどっちつかずでやっていた時期がある。 今は結局民間企業で働くことになったんだけども、そのことに対して違和感がない訳ではない。 で、最近特に感じる、「学校と企業の文化の違い」について、ひとつ記事を書いておこうと思う。 日…