四十三庵

蔀の雑記帳

高齢出産の危険

○「一度きりしかない人生を楽しもう!」「他人の人生なんて知るか!」 金八先生が、昔は好きだった。 今は嫌いだ。頭悪すぎる。 僕が金八先生だったら、生徒にはこう教える。 「皆さん。人という字がありますね。(黒板に書く) この字は、実は二人の人から成り立っています。 どうです?二人は支えあっていますか? とてもそんな風には見えませんよねえ。 明らかに、人という字は、一人の人間がよりかかっていて、一人の人間がその人を支えていますね。 悲しいことに、世の中の人間関係は、そういう風にできています。 皆、自分が楽をすることばかり考える、怠け者ばかりです。 そのくせ口先だけでは、立派なことを言う、卑劣漢ばかりです。 一度しかない人生を楽しもう! 今を大事にして生きる! 一見すごくいいことを言っているようですね。うん。実にいいことを言っている。 もちろん、私は、この言葉を否定するつもりはありません。 が、しかし、この言葉に従って生きる人間が、実際、どういう行動をとるでしょうか? 高齢出産を例にとって考えてみましょう。 ある女性が、今を楽しんで生きるんですねえ。とりあえず大学行って、遊び呆けます。 買い物行って、友達と下らないことぺちゃくちゃ喋って、男作って、ろくに勉強もしないで、 親の金使いまくって、単位だけはとって、何とか卒業して、 とりあえずOLになって、やっぱりここでも遊び呆けるんですねー。 時々金を貯めて、友達と旅行に行くのが趣味。 やっぱ世界を体験すると視野が広がるよねーなんて話すんですが、 頭からっぽなんだから、視野もクソもないんです。ただの金のムダなんです。 どうせ海外行ったって、凱旋門かコロッセオ見て、友達と一緒にきゃっきゃきゃっきゃ猿みたいに騒ぎながら、 写真とって、でけえすげえが感想。後はショッピング楽しんで終わりなんですから。 今のままの生活がずっと続けばいいと思うけれど、三十越えたあたりから、 周りの娘はどんどん結婚し出して、自分の老後、一人ぼっちになるのが急に寂しくなります。 そこで急に、子供つくってもいいから、結婚したいと思うようになる訳です。 でも三十過ぎた女なんて、ろくな男が残ってませんから、極めて離婚率は高くなります。 それでも子供をつくると、危険な出産が待っています。 ああ、今を楽しんでいたツケを、今払っているんだな、と気づく訳です。 夫にも迷惑、子供にも迷惑、産婦人科にも迷惑。 周囲の人間にたくさん迷惑をかけながら、生きていく訳です。 どうですかー?皆さーん。これが人という字の、相手によりかかって生きていた人間の人生です。 醜いでしょう?でも世の中にはたくさんいるんです。 皆さんにはこんな風に生きるのはやめましょう。 私から言いたいのはこれだけです。 皆さんは、人を支える側の人間になってください。 今の時代、そういう生き方は、馬鹿を見る生き方なのかもしれません。 でも、そういう人間が一人でも増えてゆけば、 そのうち、人によりかかっている人間の醜さは、絶対に非難されるようになります。 人間社会が、どんどん良くなって行きます。 結局、そういう生き方を、正しい生き方と言うのではないでしょうか?」 ○高齢出産の危険 ちなみにここでの高齢出産の定義は三十五歳以上の出産を指す。 高齢出産という選択より ・流産率 年齢 流産率 流産数/妊婦数 ?24 11.2  (28/250) 25?29 12.2  (160/1,314) 30?34 13.3  (152/1,143) 35?39 20.5  (70/342) 40? 22.6  (21/93) 妊婦全体の流産率が13.7%なので、三十五歳以上の妊婦の20.5%や四十歳以上の妊婦の22.6%はかなり高い。 (もっともこのデータは名古屋市大のものであって、 必ずしも妊婦一般の傾向を反映しているとはいえないが、一例として) ・ダウン症の子の増加 年齢 子供1000人に対するダウン症の子の割合 20  0.5?0.7 30 0.9?1.2 40 8.5?13.7 45 28.7?52.3 四十五歳になると、最高で5%の確率で、ダウン症の子が産まれます。 まぁ思ったより危険性は低いけど、けして軽視できない数字だと思う。 世間一般での高齢出産に対する認識の驚くべき甘さには愕然とさせられることが多い。 「高齢出産は危ないし、迷惑。なんで若いうちに産まねーんだよ」などと現実社会で言うと、 中年女性に失礼だと猛烈な非難を受けるような状況である。 以上、データにより高齢出産が危険である、と示した。 ○高齢出産の現状 上記サイトによれば、高齢出産の割合は、全体の一割だそうです。