四十三庵

蔀の雑記帳

「パパラギ」ツイアビ

○はじめに サモアの酋長の演説を本にしたもの。 ドイツ人エーリッヒ・ショイルマンによって紹介され、 日本では岡崎照男によって訳された。 実は高三の英語の教科書(CROWN)に、この一部が載ってる。 調べてみたら、どうも演説を本にしたものではなく、 ショイルマンの創作だったっぽい。 まあいいけど。 ちょーっと昔の話なんで、(まだ植民地とかあった1920年頃) ちょっとヨーロッパの様子とか古臭いんだけど、 それでも、これと合わせて読むと、 現代でもなんら色あせない、辛辣な文明批評として読めるのではないでしょうか。 ○内容 服 家 金 物質 時間 宗教 機械 職業 映画・新聞 考えること 宣教・啓蒙 についての批判が、各8ページくらいでなされる。 いずれも素敵な批判。 ○なんなんだろうね 味わい深い本だったんですけど、別に突然ヒッピーになったりはしません。 僕は常識的な人間ですから。 でもこの本に書かれてることもわかるんですよ。 こんな社会じゃなければ、もっと楽しく生きられる方法なんて、 いくらでもあることは、わかってる。 大抵我々は、 自分の住む家はここ、他人は入ってくるな 自分の関わる人間はこいつら、他人は関わるな 自分のする職業はこれ、他はしない っていう風に、ある程度限定して生きてる。 たまーに旅行したり、知らない人と話したり、他の仕事をしたりはするかもしんないけど、たまに。 これがもし、限定しなかったら。 もっと色んな場所へ行けるし、もっと色んな人と知り合えるし、もっと色んな仕事ができるだろう。 仕事に関しては、アダム・スミス的な分業の利益っていうのがあるんで、 ある程度限定する方が、生産性高くていいと思うんだけど、 でも人間が一生同じ仕事しないっていうのも、経済的にはいいかもしんないけど、実際どうなのよ。 退屈でしょ。 限定しない場合、僕らの社会ではどういう問題が起こるかっつーと、犯罪。 犯罪が起こんないとしても、財産を皆でわけあえば、経済は伸びない。 だって、誰もが人からわけてもらおうと思うんだから、 結局誰がそんなにたくさん作るの、っつったら、作らないでしょ。 だからその辺の、所有と共有のバランスはすごく難しい。 とりあえず僕が目指すものは、金を貯めることなのかな。 金貯めた後に、自分が理想とするような生活をする。 現代社会では、そういう手段でしか、自由は許されていないように思われる。