四十三庵

蔀の雑記帳

二十一世紀のイノベーション予想

○言うまでもないかもしんないけど イノベーションっつーのは、技術革新のことです。 たとえば、馬車とか飛脚とかの時代に、蒸気機関車が開通して、 長距離間の移動が飛躍的に楽になったのが、イノベーションの一例。 (経済関係者って、なんでカタカナが好きなんだろうね。やめて欲しい) イノベーションの一番の特徴は、ほとんど全ての産業が動くこと。 影響力が馬鹿でかい。 経済の、根底の部分を、がらっと変えてしまう。 車、電車、飛行機、新幹線、メール、インターネット、電話。 もっと言えば、蒸気、電気。細かいものをあげれば、数え切れない。 ○イノベーションのすごさ 経済成長を考えた時、イノベーションは大変有効である。 生産量をあげるには、3つの方法がある。 1、資本投入量をあげる 2、労働投入量をあげる 3、効率性(マクロ経済チックに言えば、全要素生産性)をあげる 1、2は単純である。 もしたくさんの米をつくりたければ、ひろーい土地に、山ほど稲を植えて、 惜しみなく水と肥料を投入すれば、何かヘタこかない限り、米の生産量は上がる。 家をたくさん建てたいなら、大工をたくさん雇えばいい。 しかし3はちょっと違う。 効率性が上がる、ということは、 たとえばそれまで稲を植えるのに、手作業で三日かかっていたものが、 トラクターの使用によって、三時間ですむようになった、という風なことだ。 イノベーションは、この効率性の上昇に強い影響を与える。 実は現代人にとって、一番ありがたかったイノベーションは、 農業におけるイノベーションである。 昔、といってもそう遠い昔ではない。 第二次世界大戦の前くらいまでは、マルサスの「人口論」が示唆した通り、 食糧の増産→それを上回る人口増→飢餓、疫病、戦争による人口減少で解決→食糧増産…… を繰り返す世界であった。 これを解決したのが、農業のイノベーションである。 トラクターの使用、農薬の進歩、品種改良などにより、農業の効率性は飛躍的に高まった。 これによって、マルサスの不吉な予言は大外れ。 現代の先進国では、食糧の増産が飢餓を招くなんていうことは起こらない。 昔は、ちょっと日照りが続いたり、長雨だったり、台風が来たり、 ちょっとした天候不順で、農作物はすぐにダメになった。 また、イナゴの大量発生、イモチ病なんかで、虫に食い荒らされてダメになることもよくあった。 今は、農薬をつかえば、ある程度虫の害は避けられる。 農薬や品種改良は悪者扱いされている。 確かに十年、二十年の長期的な視点で見れば、何か健康への害はあるだろう。 けど、もし農薬や品種改良を一切しなかった時代に戻って、 農作物が全滅すれば、我々は数日で餓死するはずである。 また、現代なら、仮に国内の農作物が全滅しても、 どこかの食糧生産があり余ってる国から輸入できる。 (食糧の増産についてこの図1を参照。人口増加を上回るペースで食糧増産が進んでいるのがわかる) 理論上は、今の世界の食糧生産高なら、飢餓なんて起こらないはずなんだけど、 発展途上国は内紛したり、エイズばらまきまくったり、 くだらねーことばっかやってるから、飢えに苦しんでいる。 十年ちょっと真面目に外貨貯めれば、 先進国並とは行かないまでも、少なくとも飢餓は免れる程度の富は持てるだろうに、 あいつらはそれができないのだ。歯がゆい。 しかし、イノベーションの発生というのは、起こそうと思って起こせるものではない。 長年の一見徒労にさえ見える努力を重ねて、ある日突然成功する。 しかも、技術開発に成功した時点では、イノベーションは効果を発揮せず、 イノベーションに社会が適応するまでの時間を経て、ようやくイノベーションが完了する。 ○二十一世紀のイノベーション予想 前置きが長くなった。 僕が、これから来るだろうなと思う、イノベーションをいくつか書いておく。 最近はipadがどうのこうのと話題だけど、あんなもんは大したもんじゃない。 ・AIDS治療薬 ・人工子宮 ・ファイル共有ソフト ・電子会計士、弁護士 ・電子翻訳? 説明するまでもないけど、一応各項目について、二言三言書いておく。 ・AIDS治療薬 【エイズ無効化】HIV1型に効く抗体を発見 ソースへのリンク消えてるけど。 そのうち出来るんじゃないかなーと思います。 今もすでに進行をおさえる薬はあるみたいなんで、もうそろそろ治療薬も出来るんでないか。 ・人工子宮 これは僕の願望に近い、実現性に乏しいものだけど、 もし人工子宮が発明されれば、すっげえイノベーションですよ。 少子化は解決、フェミどもももう自分のことを子供を産む機械がどうとか言う必要はない。 女性問題のほとんどが解消!めでたしめでたし。 まあ女性の価値もがくんとさがるでしょうが、男の性欲が消えることはないし、 需要がなくなるこたあないので、大丈夫。 ・ファイル共有ソフト これも、今は著作権侵害の悪玉みたいな扱いだけど、 技術的に考えるとやっぱすごい。 使い方次第では、いくらでも可能性が広がる、と思うんだけど。 ・電子会計士、弁護士 会計士や弁護士には恐ろしい話だろうけど、 パソコンに会計のルールとか、六法全書・判例を覚えこませて、 ちょっとした疑問だったら解決できるようになるんじゃないかな。 まあ会計士、弁護士にとっては飯の食い上げですけど、 難しい会計、裁判は当然人がやるだろうから、需要は下がるだろうけど、 失業するってことはないと思うんで、多分大丈夫。 ・電子翻訳 これ完成すればすごいけど、難しいんだろうね。 「不実な美女か貞淑な醜女か」っていう本に、 通訳のある言語から別言語へ移行するプロセスはブラックボックスだ、っていう記述があるけど、確かに。 もしかしたら翻訳っていう作業は、人間の脳でしか出来ないのかもしれない。 (Exicite翻訳や、google翻訳の体たらくを見よ) nirvanaのヘタクソな和訳をつくってた時も思ったけど、 異なる言語が、一対一でつながることは絶対にない。 「Hello」と「こんにちは」は似て非なるものだ。 もし福山雅治の曲のタイトルが「こんにちは」だったら、あんなに「HELLO」は売れただろうか。 意味とか、使う場面とかは似ているから、「Hello≒こんにちは」というのは成り立つ。 翻訳という作業は、そういう近似の積み重ねで成り立つ、極めて危うい作業である。 よく英語習いたての中学生が、和訳せよって言われて、超機械的に単語の意味を並べて、 日本語ですらない文章を書くけど、プロの翻訳家はある程度読める訳を書く。 翻訳で重要なのは、原文の意味をとって、その意味を日本語に移し変えること。 別に細かい単語の意味なんて、犠牲になっていいと思う。 boyとboysの違いを、日本語訳で出す意味がどれ程あるよ? 話が大幅に反れた。 でも、電子翻訳が完成すると、言語の壁はほぼ取り払われる。 ほぼ完全なグローバル化になるんじゃないだろうか。 実現性は低いけど、期待は大きい。