四十三庵

蔀の雑記帳

「ヤバい経済学」スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー、訳望月衛

原題"FREAKONOMICS:A ROGUE ECONOMIST EXPLORES THE HIDDEN SIDE OF EVERYTHING" ジョン・ベイツ・クラーク・メダルも受賞したシカゴ大学の若手経済学者、 スティーヴン・D・レヴィットが主に書いている。 ダブナーはなんかほとんど仕事してない。 はじめに、この本は経済学の本じゃないことに注意。 確かに経済学で使われるような統計学の手法(回帰分析)だとか、 インセンティブの問題があるが、全然経済学の話にはならない。 何を書いているかというと、統計データを利用して、 相撲の八百長や、教師の成績粉飾、不動産屋のやり口、犯罪減少の真因、子育てについて、 色々と因果関係のあるなしを述べている。 どうやら、レヴィットという人は、自身の学術論文でもこんなテーマで書くらしい。 面白いのは、アメリカの犯罪減少の真因が、中絶の合法化だと結論づけていること。 中絶っていうのは、ミクロ(個人)では悪だけど、マクロ(社会)では正義なのだ。 後は子育てについて、色々なデータをもとに、 因果関係があるものとないものにわけている。 白人に多い名前と黒人に多い名前で、どのぐらい違いがあるのかとか、 上流家庭の名前と下流家庭の名前の、人気ランキングは全然違うとか。 まあまあ面白いです。 頭の良い人が書いた娯楽本という趣。