四十三庵

蔀の雑記帳

情報社会で生き延びる最も重要な知恵

○情報社会
個人的には、まだまだ情報社会は不完全なものであるとは思うけれど、
不完全なりに情報社会と読んでいいものにはなってるとも思っている。
バイトも含めた就職活動は大抵WEB上のプログラムで極めて簡単に処理されてるし、
セキュリティに問題があるため選挙・役所手続きなんかは導入できないけど、
昔だったら大量の紙が行き交いしたであろう手続きが、非常に簡単にすむ。


○「アンテナ」
情報社会で生き延びる(この表現もいかにも病的で好きじゃない)ために、最も重要な知恵がある。
「アンテナ」だ。
情報と言うものは、必ずしも僕やあなた個人のために発せられている訳ではない。
そのため自分の必要な分野に対して、常に「アンテナ」をはって、情報を送ってもらう経路をつくっておく必要がある。
主婦であれば、スーパーのチラシが入るように新聞を取る、
求職者であれば、リクナビなどに登録する、など。


○脳味噌
自分の専門分野・目的がきちんとある人間ならば、これはさほど難しくない。
問題は、「アンテナ」をはる範囲には、限度があるということだ。
何でもかんでも情報を収集すればいいかというと、そんなこともない。
何故なら人間の頭の処理能力なんてたかが知れているので、情報が大量になれば当然処理できなくなる。
つまり情報のコレクションみたいになる訳だ。
身近な例を出せば、小難しい本を買ったはいいが、内容がさっぱりわからない。
となると、本はとりあえず本棚に置いて、それっきり埃をかぶることになる。
高い価値のある情報を、未処理のまま眠らせることになる。
で、一年後とかに読んでみて、「こんないいことが書いてある本をどうして読まなかったんだ」などと思う。
CDも一緒で、とりあえず買ったけど、さっぱりきかなかったCDをふときいてみると、めちゃくちゃよくて驚いたりする。
僕の場合、黒夢の「FAKE STAR」をブックオフで買ったっきり、眠らせておいたことがある。
ある日暇だから何となくきいてみたら、すっかり黒夢にはまった。
すなわち、情報を得るだけでは不十分で、その情報をしっかり自分の脳味噌で吟味してやる必要がある。


○まとめ
まとめると、

「アンテナ」をはる

情報を得る

情報を処理する→要らない情報→忘却

必要な情報

「やった!」


ということ。
この情報収集/処理プロセスを確立するのが、情報社会で生き延びる知恵。
大学のある教授(経済学。マクロ経済学のあの人)は、講義中に、
「経済を理解するために何が必要か。日経新聞読めばわかるか?んーん。
テレビやネット?んーん。
やっぱり同僚の色んな大学の経済学者の話をきくのが一番ためになる」
とのたまっていた。
それ随分問題ないかとその時は思ったけど、多年の研究の中でつかんだ最良の方法なので、多分合理的なんだろう。
学者にならない限り、真似出来ない方法だけど。


○発端
なぜこんなことを書いたのか、というと、
ベトナム系アメリカ人Elly Tran Haというモデルがすごく気に入ったんだけど、
この子が僕のアンテナに引っ掛かったのは、単なる偶然であったこと。


別に僕は日夜かわいい女の子を求めて情報収集してる訳じゃないんで、
アイドル情報が入ってくるようなアンテナは特別もってない。
テレビとか、ネットとかの話題で、小耳に挟んで、気になったら調べる程度だ。


つまりこの場合、9割以上の情報が、僕にとって必要ない分野の中で、
数少ない有用な情報を上手く入手した訳なんだけど、大抵の場合はこう上手くいかない。
ここで新たな問題提起が起こる。
「アンテナをはってない部分の情報収集はどうするの?」


○どうするの?
そこで役に立つのは、テレビとか新聞とかの、一方通行のメディアだ。
奴らは僕の興味と関係なく、情報を流してくる。
そこで、エリー・タラン・ハとかいうモデルがそのうち特集されるのを見て、「へえいいじゃん」と思って、情報を入手する。
この方法の一番いいところは、非常に安易で簡単であることだ。
世間の一般ピーポーは、これと雑誌、友達、同僚など、極めて狭い範囲でしか「アンテナ」を張ってない者も多い。
これにも問題がある。
テレビや新聞のアンテナ機能がすごく腐ってきてることだ。


ではどうするのが一番いい方法なのだろうか。
それが僕にはよくわからない。
どうせ必要ない分野の、一つまみの有用な情報なんて、知ってても知らなくても同じだから、
情報をキャッチできなくても大した問題はないんだけど、まあ知りたい。
偶然の出会いに頼るか、信頼できる一方通行のメディア(そんなもんこのご時世にあるのか)に頼るか。
どの方法も、あまり精度は高くない。
となると、上記の教授のように、信頼できる「人」を「アンテナ」として使うのは、
実は一番手っ取り早い方法なのかもね。
しかしまあ技術が進歩して、どんどん「人間が必要なくなるんじゃないか」などと言われる未来に近づいているのに、
実際は新たな人間の価値というものが生まれているのは奇妙な話である。
おわり。