四十三庵

蔀の雑記帳

日本の金融立国化

「ハゲタカ」を読んでてふと思ったのだけど、
これから日本は金融が主要産業になるのではないかと思った。
理由は、


・累積した経常収支黒字
 しかもそろそろ天井で、これから減少する段階にある。
・強い円
 購買力平価説から、b(ドル)=100a(円)で、Pa/Pb=100とすると、
Paの低下、Pbの上昇は為替レートを100円よりも下げることになる。
 (日本はデフレ、アメリカはインフレ状態にある。ただアメリカも最近はちょっと様子が違うけど)
 金利平価説から、Ef=(1+Rj)/1+Ra × Enで、Rj<Raとすると、
 やはり将来の為替レートはEf<Enとなり、下がることになる。
 (日本のゼロ金利政策はしばらく続きそう)
 言うまでもなく経常収支は黒字。
 以上の三点から、円高ドル安傾向はまだまだ続く。円はますます強くなる。
 そうなれば、貿易立国は至難の業になる。
 しかし金融業であれば、むしろ強い円は歓迎すべきだ。


という二点。
大政奉還並の名案じゃないかと思ったが、実際やるとなると色々大変だが、割と勝算はあるんでないかと考えている。
誰がリスクをおっかぶるのか、日本人に英語が出来て頭もいい人間がそんなにいるのか、
(僕の偏見では帰国子女の90%、留学経験者の99%がアホです)
保守的な日本の銀行どもに資金を吐き出させることが出来るのか、日本人に根深い金融業不信をどうすんのか、などなど、
課題は山積しておりますが、製造業というどう考えたってアジア諸国に勝ち目のない分野でこれ以上戦っても、
先は見えているような気がする。


○金融立国論者
櫻川昌哉研究会ウェブサイト
慶応の変な教授が、金融立国論者らしい。
金融立国試論 (光文社新書)


○現状
知っての通り、日本の銀行の保守性は世界に冠するものがあるけれど、
投資銀行業務への動きはかなり出ている。
東京三菱UFJ銀行(この社名からしてアホなのがわかる)系の三菱UFJ証券は、モルガンスタンレーと合併して、
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社という、もはやギャグでやってるとしか思えない社名の証券会社を立ち上げた。
日本で一番強いのは、野村證券だ。
だが、世界的に見ると、やはり強いのは外資。アメリカの投資銀行(IB;Investment Bank)が、金融界の花形だ。
日本人でも有能な連中は外資に流れる。


○調査課題
イギリスとアイスランドが金融立国に失敗しているらしいので、その辺の事情についてしばらく調べてみる。