四十三庵

蔀の雑記帳

真山仁「ハゲタカ」

僕は流行りものが嫌いでして、「もしドラ」も気にはなってるけど、死んでも買わない。
「ハゲタカ」も流行ってる間は死んでも読まないと思っていたが、そろそろ沈静化してきたので読まんという訳だ。
大学の「恵まれない子供たちのため」のボランティアサークルがやってるバザーみたいなので、
上下400円だったので、即バイアウトした。


面白かった。内容が読みやすく、字がでかいので、すらすら読める。
いきなり国会で割腹自殺するシーンから始まるので、随分面食らうけど、
後半にいけばいくほど狡猾な騙しあいで巨額のマネーが動くシーンが多くなる。
バブル崩壊から、失われた10年辺りが舞台。
日本の曖昧な制度、閉鎖的で無責任な銀行体質などなど、基本的には日本の経済界をディスりながら、
「いつから日本はこんな国になってしまったのか」みたいなことを言いながら、
外資ファンドの鷲津君が買い叩くのを楽しむ小説。
所々現実的でないな、という部分はあるけど、まあその辺はあくまで小説なんで、ディティールにこだわってはいけない。


名前が結構現実の企業をちょっと変えてるだけで、モロバレなので笑ってしまった。
メリルリンチとか、ダイエーとか、かなりそのまま出てくる。