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四十三庵

蔀の雑記帳

映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」(Bowling for Columbine)

映画

つば九郎君の年俸が上がったようで、よかったですね。


相変わらずのマイケル・ムーアMichael Moore)作品。
タイトルはコロンバイン銃撃事件の犯人の生徒が、学校行く前に2ゲームボーリングをしたので、
「コロンバイン事件へのボーリングの影響」という意味。
内容としては、反資本主義、反保守派、銃規制推進、所得格差是正推進はいつもどおり。
アメリカという社会の中の「恐怖」(Fear)が大きなテーマになっている。
日々テレビから垂れ流される殺人事件のニュースで、アメリカ人は「恐怖」を植えつけられる。
「恐怖」は経済の原動力でもある。
口臭がすると嫌われるという「恐怖」が、口臭対策の製品の売上げを伸ばす。
ダサいと女の子とヤレないという「恐怖」が、ファッション業界を支えている。
そして「恐怖」は、我々の社会を暗くしている。


この「恐怖」による支配というのは、何もアメリカに限った話ではなく、
先進国であれば、どこも行われているのではないだろうか、と僕は思った。
特に都市部。
東京という街がクソなのは、単に「東京」というのが悪いのだと思っていた。
ロンドンやニューヨークの話を仄聞するにつけて、実際は都市というものは、非人間的で、ある意味で悪いものである。
都市というものが本質的に悪で、東京は単に都市であるというだけなようだ。


今の日本も、「恐怖」が蔓延している。
大学生の就職、少子高齢化、年金破綻、国債膨張、政治の混乱、経済の衰退。
テレビ・新聞などのマスコミも、2ch等のネットカルチャーも根本的な面では大した差がない。
「幸福」というものは、一種の幻想でしかないが、
しかし人生の目的があるとすれば、その第一は幸福に生きることであろう。
発展途上国で汚い雨水すすって、明日の飯にも事欠くような連中よりは、日本人は幸せであろう。
しかし我々はすっかりマスコミに洗脳されていて、
「このままだと日本は没落し、発展途上国に追い抜かれて、立場は逆転して、我々は不幸になる」
と信じ込んでいる。
また個人は、自分は無能で、ブサイクで、暗くて、クソだと信じ込んでいる。
社会全体に「恐怖」が蔓延すれば、当然子供など作らない。だって怖いから。
結婚なんてしない。他人は怖い。
都民にはコミュ障が多いが、それは彼らの教育に由来する。
彼らはまず、
「他人は無視するものだ」
ということを学ぶ。そして次に、
「他人は憎むものだ」
ということを、雑踏や満員電車の中で学ぶ。
親もそれでいいと思っている。
子供が他人を恐れれば、誘拐や殺人に巻き込まれることがなくなると、本気で信じている。
そんな連中が成長して、一人前に口をききだす。
自分の狂った感覚を、日本人の常識として喧伝する。


どうすればこの恐怖の支配を終わらせることが出来るだろうか。
やはり僕がテレビ局に参入すべきなのだろうか。


マリリン・マンソンのインタビュー
この映画の最高の場面はマリリン・マンソンのインタビューだろう。

素晴らしい内容。
ただマイケル・ムーアの座ってるソファーの肘掛に脚乗っけるのはどうなんすかマンソンさん。