四十三庵

蔀の雑記帳

出遅れ日本株、11年に復活か 内外証券が強気予想

出遅れ日本株、11年に復活か 内外証券が強気予想
業績回復に期待 「値上がり率世界上回る」との指摘も

(1/2ページ)2010/12/26 12:00
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 日米欧の証券会社が相次いで日本株の強気見通しを出している。米景気の回復などを追い風に「2011年は日本株の値上がり率が世界平均を上回る」といった予想が目立つ。今年はダウ工業株30種平均など世界の株式が08年のリーマン・ショック前の水準を回復したなか、日本株は出遅れた。11年は「復活の年」となるのだろうか。



 米系ゴールドマン・サックス証券は12月16日付で「『5つの定説』が覆る:日本株に対する強気スタンスを継続」という題名の顧客向けリポートを出した。外国人投資家が日本株投資に慎重なのは低い経済成長、企業収益の伸び悩みなど日本の「古い情報を根拠としている」からだといい、これらの“定説”への反証を繰り広げた。輸出関連株で出遅れ感のある日東電工日立製作所などを買い推奨している。

 同社は11月15日付のリポート「2009年の再現か:日本株のアウトパフォームを予想する理由」で日本株をアンダーウエート(弱気)からニュートラル(中立)に引き上げた。同リポートは「09年末〜10年春と同じく、短期的には日本株の上昇率が日本を除く世界株を上回る可能性がある」としている。


世界景気回復も追い風

 野村証券は12月6日付「グローバル・ストラテジー・アウトルック」で、グローバル株式投資に占める日本株の推奨投資比率を従来の8%から14%に引き上げた。岩沢誠一郎チーフ・ストラテジストは「インフレ期待が高まるなか、債券から株式への資金シフトが本格化する」と予想し「11年末には日経平均株価が1万2000円まで上昇する」とみる。円高一服や企業業績の改善、日銀による資産買い取り策の効果などを見込んでいる。


みずほ証券の北岡智哉シニアストラテジストは、12月20日付のリポート「北米出張報告と現地投資家の関心」で米投資家との議論から「『日本外し』一巡という印象を受けた」と記した。日本株の保有を低く抑える動き(アンダーウエート)が「解消に向かう」と買い増しの可能性を指摘している。

 日本株への強気見通しが増え始めたのは、米国が量的緩和第2弾(QE2)に踏み切った11月からだ。欧州系のクレディ・スイス証券は11月5日付で「日本株を循環的強気へ」と題するリポートを出した。世界景気の再加速、日本企業の業績上振れ期待などを強気論の根拠に挙げた。

 さらに同社は11月16日に「11年末の日経平均の目標値は1万3000円」「11年末以降、日本株は長期上昇トレンドに入る」との見通しを出している。

財政など先行き警戒も

 楽観ムードへの警戒も出てきた。今年1月から日本株の強気見通しを唱えてきた米系シティグループ証券はリポート「2011年のリスク要因」で、11年の日本株相場が10〜15%上昇すると予想しつつ、欧州金融危機や米長期金利の上昇、新興国バブルなどのリスク要因を指摘した。欧州危機はポルトガルまで広がると予想し、ギリシャ債務不履行になればスペインに飛び火する恐れもあるという。

 その一方で、新興国関連株の上昇が期待できるとして、コマツファナック、SMCなどを推奨した。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は12月17日付の「2011年の株式投資戦略」で、日本株だけでなくグローバルな視野を持つべきだと提唱した。財政赤字の拡大や人口減少など、日本経済の構造問題を危ぶんでいる。

 日経平均は11月2日から12月24日までに12%上昇し、QE2後の上昇率では米欧や中国株を上回っている。欧州系UBS証券の平川昇二チーフストラテジストは「年明け以降、利益確定の売りが出やすくなり短期的に調整する」と予想。ただ「来年後半には日本株をアンダーウエートにしている年金などの長期投資家が買いに動き、日経平均は一段高になる」とも話していた。

(松本裕子)

SBI証券に10万いれてるんですが、投資先がなくて困ってます。