四十三庵

蔀の雑記帳

「若者の内向き志向について」補足

相変わらず当ブログのコメントゲッター的役割を果たしている、
「若者の内向き志向について〜的外れな若者批判の典型として〜」だが、
(もう大分前に書いた記事なんだけど)
そのコメントにこんなものがあった。

なな 2011/01/13 13:38
日本のこれまでの推移だけでなく中国や韓国の伸びと比較して
ください。新人27%(昨年よりUP)が外に出たいと言っている、っていう記事もありますが、その他アジアの国と比較してください。全員が、とはいわないですが内向き傾向であることは
間違いありません。というか本当に議論すべきは内向きという現象が正しいか間違っているかではないと思うのですが。

一応確認しておくが、僕が上記の記事を書いた主目的は、
「安易な若者批判をするマスコミ・老人への揶揄」
な訳であって、そのために主張しているのが次のこと。

  • 日本人留学生の数はバブル期に急増したものである。
  • よってバブル期と比べれば、確かに内向きである。
  • 高い学費、留学費用は、もはや金余りとは言えない日本の家計から捻出するのは辛い水準となっている。
  • 今の日本の環境では、「内向き」が合理的な選択肢としてありうる。
  • 老人の方々がいくら「若者にはもっと元気でいてほしいね〜」などと思っても、

制度面で全く留学生を評価していないのだから、言ってることとやってることが矛盾している。
(それに気づかずに若者批判を繰り返す滑稽さを、上の記事から感じてほしかった)
僕は自分に文才があると信じているけれど、それでもなかなか「相手に自分の意図を十全に伝える文章」というのは難しい。


さて、ななさんのコメントだが、
「その他アジアの国と比較してください」という意見を頂いた。
正直「お前が自分でやれよ」と思ったのは秘密だが、偶然ハーバード大の日本人数激減の記事の中に、
中国人、韓国人、日本人の留学生数推移が載ってたから、それを参考にして頂きたい。
「ハーバード大学の日本人数激減」の意外な真相【1】
「ハーバード大学の日本人数激減」の意外な真相【2】

今年4月にハーバード大とイェール大に合格した日本人学生数の総数は10名。ハーバード大が3名、イェール大が7名で、イェール大の合格者数は過去最高でした。例年、イェール大の日本人合格者数は1人から2人。7人というのはこれまでにない増加で、「今年に限っては、日本人留学生は増加している」と言えるそうです。
 この10名の内訳は、3分の1がインターナショナルスクール出身、3分の1が私立の帰国子女、3分の1が普通校出身(全員RouteHの学生)でした。

1992〜93年度 → 2008〜09年度
日本人:174人 → 107人
中国人:231人 → 421人
韓国人:123人 → 305人

ハーバード大学の2009年度学部生数】
日本人:5人
中国人:36人
韓国人:42人

経済成長著しい国というのは、留学熱が高まる。
日本もバブル期にそうであったように。
どうしても若者の内向き志向が気に入らないんなら、再び日本が年率4〜5%くらいで成長できるような戦略を、
老人方が組み立てればいいのではないでしょうか。
それが無理だとわかっているから、「若者の不甲斐なさ」に憤慨するのではないでしょうか。
基本的にどの国、どの時代も若者というのは迫害され、抑圧され、いわれのない罵倒を受けるものだが、
大概は的外れで感情的なものに過ぎないので、真面目にとりあうと馬鹿を見るというのは、一種普遍的な定理であろう。