四十三庵

蔀の雑記帳

アイルランド首相、与党党首を辞任

アイルランド首相、与党党首を辞任

【1月23日 AFP】アイルランドのブライアン・カウエン(Brian Cowen)首相は22日、首都ダブリン(Dubin)で記者会見し、最大与党・共和党(Fianna Fail)の党首を辞任すると発表した。3月11日の総選挙までは首相にとどまる。
 
 カウエン首相は、前週、内閣改造を断念したことで求心力は弱まり、連立相手の緑の党からの圧力を受けて総選挙の実施を決めていた。カウエン氏は18日に共和党内の投票で信任されたものの、カウエン氏の辞任を求めていたミホル・マーティン(Micheal Martin)外相は辞任していた。カウエン首相は「党内の混乱なく総選挙を戦いたかった」と党首辞任の理由を説明した。

 今後、連立与党は欧州連合(EU)と国際通貨危機International Monetary FundIMF)からの金融支援を確実にする予算関連法案の成立に集中することになるが、野党・労働党が25日にも不信任動議を出す可能性もある。

 アイルランドは前年11月に国際的な金融支援を受け入れた。カウエン首相は財政危機への対処を誤ったとしてここ数か月、批判を浴びていた。(c)AFP/Andrew Bushe

結局アイルランド問題がユーロに与えた影響は極めて小さく、がっかりだった。
どうやら識者の間ではアイルランドの放漫金融は有名だったらしく、
krugman教授が一年前くらいに「アイルランドの金融はヤバイわ」って書いてた。
The lessons of Ireland
2009/4/21の記事。

How did Ireland get into its current bind? By being just like the US, only more so. Like Iceland, Ireland jumped with both feet into the brave new world of unsupervised global markets. Last year the Heritage Foundation declared Ireland the world's third-freest economy, behind only Hong Kong and Singapore.

One part of the Irish economy that became especially free was the banking sector, which used its freedom to finance a monstrous housing bubble. Ireland became in effect a cool, snake-free version of coastal Florida.

Then the bubble burst. The collapse of construction sent the economy into a tailspin, while plunging home prices left many owing more than their houses were worth. The result has been a rising tide of defaults and heavy losses for the banks. And the troubles of the banks are largely responsible for putting the Irish government in a policy straitjacket.
(大意)
どうしてアイルランドは今の苦境に陥ったんだろう?それはちょうどアメリカと一緒、いやもしかしたらそれ以上かもな。むしろアイスランド(※金融立国化を図って一時成功したが、それが仇となり、リーマンショックの経済的打撃が甚大であった国)のように監視不可能なグローバル市場に、アイルランドは勇敢にも突っ込んでいったんだ。去年ヘリテージ財団(※米のシンクタンク)は「アイルランドは世界で三番目に自由な経済である(香港、シンガポールに次ぐ)」と言ってたんだ。

アイルランド経済はとりわけ銀行部門で自由化が進んだんだけど、金融の自由化がとてつもない住宅バブルを引き起こした。アイルランドは実に最高な、フロリダ沿岸(※フロリダも住宅バブルが起きた)の無料コピーになった。

で、バブルがはじけた。建設業の失墜はアイルランド経済をも失墜させた。一方急落する住宅価格には、いまだに適正価格よりも高い価格を維持しているものも多い。債務不履行は増えまくり、銀行は巨大損失を被った。そして、銀行の問題は、アイルランド政府の政治的無策にほとんど責任があると言っていい。

こちらも。
Eating the Irish

気持ち悪い満面の笑みのカウエン首相。
アイルランド国民の間では、カウエン首相はものすごく評判が悪いらしい。
これでもうアイルランド危機もほぼほぼ終息だろうか。
次に危機を迎えるとすれば、ポルトガルとスペインの財政がヤバいらしいので、どっちか。
アイルランドの一連の流れは調べれば調べる程日本と似ていて、多分今後デフレ不況が長期化すると思う。
島国同士って経済も似るのだろうか。


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