四十三庵

蔀の雑記帳

三島由紀夫「鏡子の家」

○概要

世界の崩壊を信じる貿易会社のエリート社員杉本清一郎、私立大学の拳闘の選手深井峻吉、天分ゆたかな童貞の日本画家山形夏雄、美貌の無名俳優舟木収。彼らは美の追究者なるが故にそれぞれにストイシズムを自らに課し、他人の干渉を許さない。―名門の資産家の令嬢である鏡子の家に集まって来る四人の青年たちが描く生の軌跡を、朝鮮戦争後の頽廃した時代相の中に浮き彫りにする。


○感想
六百頁くらいあって、結構長い。
何かいろんな感想が浮かんで、書くと長くなりそう。要点は、
三島由紀夫自身の分身としての四人の男。
・戦後復興の「空気」を書いた小説
・拳闘(ボクシング)の扱い方
・文章は大衆小説と純文学の中間で書いている。気持ちカタカナ多め。
・第一部で絶頂に、第二部で破滅へ、という構成。