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四十三庵

蔀の雑記帳

映画「インサイダー」

アル・パチーノラッセル・クロウ主演。
僕はてっきりインサイダー取引の話だとばっかり思って借りたのに、
内部告発社の話だったという非常にしょうもないミスをした。
パッケージの説明もちらっと読んだんだけど、なんでかなあ。


ラッセル・クロウは「ビューティフルマインド」でも主演やってて、
気難しくて内向的なインテリ役はすごくハマる訳だが、今回もハマり役だった。
僕が見てる映画が偏ってるせいで、彼がインテリ役ばっかりやってるような気がするけど、
プライベートではかなり素行が悪いらしい。


主人公はラッセル・クロウと、ジャーナリスト役のアル・パチーノと二人ってことなんだろうけど、
どちらかというと映画のテーマはジャーナリズムに重きを置いている。
煙草会社B&W(ブラウン・アンド・ウィリアムソン)という煙草会社が訴訟を受けていた。
そんな中、アル・パチーノの懸命な説得によって、ラッセルはインタビューを受けて、、
「ニコチンは肉体に害があり、中毒性もある。会社はそれを知っていて販売した」
発がん性のある物質クマリンが含まれている」
などの内容を暴露する。
けど守秘契約違反で訴訟されることを恐れたテレビ局はお蔵入りにする。
ラッセルは妻子とも離婚し、何もかも失う。
アル・パチーノは強行に放送させろと訴えたため、強制的に休暇をとらされる。
結局他局にそのいきさつを暴露して、テレビ局のスキャンダルとして放送させる。
全体的にテレビ業界・産業界の腐りっぷりを痛烈に描き出している。
映画は実話にもとづいてつくられているせいか、単純なハッピーエンドにはならない。
別にラッセルのインタビュー放送で裁判が一気に決着する訳でもないし、
アル・パチーノはテレビ局を辞めてしまう。
現実ってそんなもんだ。


「いい映画」ではあるけれど、面白いかどうかときかれたら否だな。
いかんせん地味すぎる。
後、たばこ訴訟の焦点がいまいちピンとこなかった。
実際にそういう訴訟があったようなんだけど、何分ユナボマーの時代の話なので、
ワイガンド博士の証言の重要性があんまり伝わってこない。
守秘義務があるんだから、ものすごい秘密なのかとおもったら、それだけかよ!」という印象。
そこもこの映画が地味な後味になる原因なんだろうなあ。


後、ワイガンド博士が日本語喋れるそうで、映画のラッセルもちょっと喋る。
日本料理屋で「テンプラ、オネガイシマス」「オネーサン」などと片言の日本語を喋る。


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