四十三庵

蔀の雑記帳

ローレンス E. リフソン他「投資の心理学―「損は切って利は伸ばせ」が実践できない理由 」

訳がなかなか酷いが、まあ別に文学作品ではないのでこんなもんでもええんでないか?
第一章〜五章、十一章辺りが有益。

1、投資家の過剰反応
2,リスクに対する感情
3,なぜ売りが難しいか
4,銘柄選択の心理学
5,日々の投資の精神病理学
11,株式市場の熱狂は繰り返す

僕はFXプレイヤーで、この本は株式投資にまつわるうんたらかんたらなので、
(2000年台のアメリカITバブルがすごかった頃)
逆張り戦略」を薦めてたり、投資家のby-and-hold戦略とかイマイチ共感できない。
投資家の心理一般については共通しているので、その辺は有益だった。
8章のモメンタム戦略っていうタイトルの部分がものすごい研究論文チックで、
ていうか心理学じゃないだろここだけ。
有名研究者の寄せ集め的な本なので、こういう場違いなものも載っている。
ちなみに理解できませんでした。


初心者が最初に対峙しなければいけないので、相場ではなく自分の心、恐怖との戦いをしなければならない。
含み損を耐えるべきか、切るべきか。
利確をすべきか、伸ばすべきか。
感情で判断するんでなくて、冷静に現実を見て判断する。
利確は早まって、含み損は長く持ちすぎる傾向が人間にはある。
これはなぜかというと、心理的に人間は損失を利得の二倍に評価するらしい。
20万得するのと、10万損するのは同じくらい心が動く(プラスマイナスは逆)ということだ。
更に投資家は損失以上に、「恥」や「屈辱」を恐れるということ。
はじめての株日記
(こんなサイトばっか知ってるんですが)
狼狽売り
諦めなければ
この飲茶さんという株で瞬く間に100万以上の損失を積み上げた一流曲師は、
丸石HD、30000株、9円損切り → 確定損益:−27万円
という損切りを苦悩の末行った訳です。
27万の損失は結構キツいですが、それ以上に飲茶さんがキツかったのがこれ。

昨日、9円で売った丸石株。
これ以上、絶対にあがるはずがない、と思って売った丸石株。


今日は、15円まで上昇……。


ぐにゃ〜〜〜〜〜。


「こんなことが…
 こんな逆転が…
 起こりうる…
 起こりうるなんて…


 こんな地の果ての穴蔵みたいな相場でも
 こんな逆転が…!


 諦めなければ……


 諦めなければ…!(ボロボロ)」

27万円という損失以上に、この「あなたが売ったそこが底」状態になると、
個人投資家はものすごい「恥」を感じる訳です。
相場に弄ばれてると感じるんですね。


「自分には投資の才能がないのではないか」
「やっぱヘッジファンドには勝てない」
「楽して儲けようとすると神様が罰を〜」
「やっぱりな〜。買った時こうなるんじゃないかと思ってたんだよ」
とまあそんなことを考える。
別にそれはごくごく正常な心理である。
初心者はお金への恐怖から、はやすぎる利確、損切りを繰り返すんだけれども、
こういう「恥」を経験するたび、段々損切りも利確も遅くなる。
そして、buy-and-hold戦略に走ります。
なかなか利確・損切りをやらずに、どんなに含み損抱えても、
「いやもしかしたら何かいいニュースが」
なんて思って、耐え忍ぶ。
その結果は億万長者になるよりは、むしろ。。。

2004年9月19日
・結末

報告いたします。

イチヤ
買い32.7円 × 4,000株 → 売り22円 : −4万円

オメガプロジェクト(飲茶銘柄3)
買い39.8円 × 101,000株 → 売り29円 : −110万円

損切りしました。
もしかしたら、ここから、反転して上がっていくかもしれませんが、
もう、損できる限界点を越えてしまいましたので、泣く泣く損切りしました。

今回の損失は、−114万です。

今までの損失−64万と合わせて、

トータルの確定損失は、−178万円 となりました。

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連休は、独りで、温泉へ傷心旅行に行ってきました。

温泉っていいですね。
汗が目に入ったことにできるから。

早く切るのがいいか、長期ホールドがいいかはケースバイケースです。
それでもどんなに冷静に考えようとしても、人間は感情を排除できません。
こういう本で典型的な思考パターンがわかってると、
もう少しくらい合理的な取引ができるかもね。