四十三庵

蔀の雑記帳

テクノロジーはある。問題はそれをどう使うか。

●テクノロジーは進化し続けてきた
IT関連の進歩はもうほとんど停滞しているんじゃないかと思っていて、
そしてこの停滞はむこう十年くらい続くように思われてならない。
インターネットの高速化というのも、僕が昔はじめてインターネットに接続して、
「ピーーーーーーーーーーーーガーーーーーーーーー」というダイアルアップ回線の唸り声を、
固唾を飲んで見守っていた頃と比べればそれこそ十倍〜二十倍というスピードになっている。
ADSL光通信wi-fi、3G接続などなど、素晴らしい技術がたくさん開発された。
もちろんまだ改善の余地は残っているけれど、現状でもかなり夢のような環境になっている。
(上を見たらキリがない)



microsoftは相変わらず数年おきに新しいOSを出し続ける商法を続けているけども、
95からXPに至るまでの進歩、或いは95に至るまでのOSの進化と比べれば、
XP以降のOSというのはごくマイナーチェンジに過ぎない。



何が言いたいかというと、純粋な意味でのテクノロジーは既に進化しつくしていて、
後残されている余地はわずかしかないということだ。



●林檎の歌
OS競争の負け犬だったappleが、ipod,iphone,iPadといった商品で突如捲土重来を果たし、
なんか知らんけど時価総額で世界一の企業となった。
これらの商品に共通していることは、
「実は何もすごい技術が使われていない」
ということ。ipodなんか別にSONYの出してるMP3プレイヤーと大した差はない。
iphone,iPadもすぐにサムスンパクられ模倣されて、同クオリティの商品がつくれた。
どこの会社でもたぶんつくろうと思えば、技術的にはつくれただろう。
appleが上手かったのは、「近未来的なハイテク商品」というイメージづくり。
ジョブスのインテリ不思議ちゃんな独創的なセンスがどの程度寄与しているのかは知らんけど、
とにかくイメージ戦略がうまい。
iPadで世界が変わる」
なんて思った奴も、あのCM見たら相当数いそうだ。
でもよく考えれば軽めのノートPC持つのと、「技術的には」大して違いがない。
その程度の商品で、「生活に革命が起きる」と思わせてしまうappleマジック。
これがまさにappleの強みだと思うし、日本企業がなかなかできないことでもある。



●SNS
mixiFacebook流行も、「テクノロジーをどう使うか」という問題と関わってくる。
今まで大儲けしていたIT企業はMicrosoftGoogleなどだった。
前者は世界中で普及したOSを開発、後者はインターネットになくてはならない検索サイト。
ともにテクノロジーの粋を結集した、シリコンバレー精神あふれる大企業だ。
それに比べると、SNSはなんだ?
ただお友達とだらだら慣れ合うだけのクソサービスじゃねーか。
そんなクソどもが、MSさんやGoogleさんと肩並べてんじゃねーよ。
と、コチコチの技術者なら思うのかもしれない。



コロンブスの卵理論
もはやテクノロジーを進歩させる競争の先端を突っ走ったら、巨万の富がついてくるという時代は終わったらしい。
マイクロソフトがOS開発の最先端だったなんて言ったら林檎信者は怒るかもしれないけど)
アポーも、SNSも、グルーポンも、amazonも、技術的には「やろうと思えばできる」レベルのもので、何ら革命的なものではない。
(革命的な印象を与えようとするイメージ戦略、マスコミの扱いもすごいけど)
これらは全て、コロンブスの卵なのである。
コロンブスは昔、宴の席で、「卵を立てられるか?」と周囲にきいて、
周りが卵をころころさせている中、卵を机の角で叩いてひびをいれ、テーブルの上に立てて、ドヤ顔した。
それがコロンブスの卵であるが、ITもそういう時代に来ているようだ。
もはや純粋なギークどもは存在意義を見失いつつあり、ただのコマになりはじめている。
台頭しているのは、ギークギークでも、独創性を持ったリア充ギーク
テクノロジーそのものを進歩させるのではなく、進歩したテクノロジーを上手く使えるギーク
ITは「コロンブス時代」を迎えたのかもしれない。
技術的には「やろうと思えばできる」ことを、いかに使いやすく、魅力的な商品として消費者に提供できるか。



僕はいつまでもそういう商品が届くのを待っています。
(人任せ)