四十三庵

蔀の雑記帳

アメリカの大学進学のコストパフォーマンス

大卒給与10%減で「大学進学に価値なし」論が再燃

ご存じの方も多いかもしれませんが、アメリカの私立大学の学費は非常に高額です。例えば名門ハーバード大学の学費と諸費用は年間5万2650ドル(400万円強 ※1ドル76円換算/以下同)。米国版のセンター試験SAT(Scholastic Assessment Test)を監督するCollege Boardによれば、私大の平均学費は年間2万7293ドル(200万円強)だそうです。

では公立(アメリカの場合、一般に公立というと州立大学です)ならば安いのではないか、と思われるかもしれませんが、あながちそうとも言い切れません。

長引く不況で予算が厳しい州政府は、公的事業、特に教育予算を年々削減。同時に大学の学費を引き上げています。過去10年間、全米の州立大学の学費は年率5.6%で上昇。私立大学の値上げ率3%を大きく上回っています。

特に私が住むカリフォルニアは州財政がひっ迫しており、州立大学の学費は毎年値上がりしています。例えばカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の学費および諸費用は約2万ドル(150万円強)で、私大とそれほど変わりません。

しかも、例えばハーバード大の場合なら、学生の60%以上がなんらかの奨学金を受け取っていますが、UCLAでは奨学金はあまり期待できません。

そのうえ州立大学では予算削減のために授業数が減っており、必要な単位を取得するのに4年以上かかってしまうケースも増えているそうです。つまり、学費がさらに1年分増えてしまうのです。

  • 日本の学費の相場

僕の大学は私立大学だけども、文系なんで一年100万かからない。
文系学部の私立大学は高いところでも100万ちょいという所。
国立であれば50万くらいか。
これに加えて、入学金を30万くらい払うことになる。

理系であればもう少し高い。
文系なんて教科書と教授さえいれば授業ができるが、理系の場合実験機材や設備が要るから、その費用が学費に上乗せされる。
僕の大学の場合、理工学部は40万程学費が高い。
年間140万円くらいか。

日本でアメリカ並の学費を要求しているのは、私立医学部くらいである。
医学部学費ランキング 私立医学部と国立医学部の比較
一番高いのが帝京の医学部で、6年で5000万近い学費を支払うこととなる。
年平均800万。
もはや学費で医師免許を買っている感じなのだろうか。
医学部を目指す優秀な理系学生にとっては、偏差値よりもこの学費の方がよほど入学障壁だろう。
慶應の医学部が有名なので、よく私立医学部の高すぎる学費の例として、
僕の高校の教師も言っていたような気がするけど、実は私立医学部の中では良心的な価格設定らしい。

これが国立医学部だと、6年で350万年。
防衛医科大は確か学費が要らないという話をきいたことがある。
だから私立と国立では天と地ほどの差がある。

  • 日本の大学への的はずれな批判

○「ヨーロッパの大学は学費無料なのに日本は〜」
→学費が安い伝統のおかげで、ヨーロッパの大学は学費を上げたくても学生の反対運動で苦しんでいます。
イギリスで大学学費値上げ反対のデモが一部暴徒化 について考える

  • 元記事

従来、大卒資格は、より高額な給与がもらえる職へのパスポートでした。しかし大卒初任給が2006〜2008年には3万ドルだったのが、2009〜2010年には2万7000ドルへと低下。ふくれあがる学資ローンと初任給の減少で、大学進学に価値があるのかという論議が再燃しているのが実情です。

(関連)
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