四十三庵

蔀の雑記帳

ギリシャ、デフォルト待ったなし

9月13日 0時48分現在
PIIGS債利回り格差=(各国10年債利回り)−(独10年債利回り)

P ポルトガル  9.555% (前日9.365%) 前日比+19.0bp
I イタリア     3.818% (前日3.636%) 前日比+18.2bp
I アイルランド  7.022% (前日6.866%) 前日比+15.6bp
G ギリシャ    21.811% (前日18.783%) 前日比+302.8bp
S スペイン    3.575% (前日3.384%) 前日比+19.1bp

9月13日 6時40分現在
CDSスプレッド(PIIGS、ドバイ)

P ポルトガル  1216.2bp (前日1136.3bp) 前日比+80.0bp
I イタリア     503.7bp (前日466.6bp) 前日比+37.1bp
I アイルランド  912.9bp (前日870.6bp) 前日比+42.3bp
G ギリシャ    3600.1bp (前日3399.6bp) 前日比+200.4bp
S スペイン    427.6bp (前日412.8bp) 前日比+14.8bp

  ドバイ     425.3bp (前日410.0bp) 前日比+15.3bp

ドイツ国債は大体利回り約2%(実際は2%割ってるけど)なので、ギリシャ国債(10年モノ)の利回りは23%ということに。

不勉強のため、CDSがイマイチ感覚的にピンとこないので、
国債利回りの方をいままで載せてきたんだけど、ここまで高騰するとおもしろいので、載せる。
CDSはCredit Default Swapの略。
債券がデフォルトに陥ったときに、かわりに投資資金を補填してくれる金融商品

  • デフォルト確率98%て

9月12日(ブルームバーグ):金融市場で想定されるギリシャが今後5年間でデフォルト(債務不履行)に陥る確率が98%に急上昇した。同国はユーロ圏危機を乗り切れるとパパンドレウ首相は主張するが、海外投資家を確信させるに至っていない。
  ヘッジファンド運用会社、TFマーケット・アドバイザーズ(ニューヨーク)の創業者、ピーター・チール氏は「市場は非常に短期のうちにデフォルトが起きることを織り込んでいる。非常に厳しい事態になろう」とし、「明らかに、今の緊縮財政策はうまくいっていない」と述べた。
  CMAによれば、クレジット・デフォルト・スワップCDS)市場で1000万ドル(約7億7000万円)相当のギリシャ5年債を保証するコストは、580万ドルの前払い保証料と年間10万ドルの保証料となっており、過去最高。9日時点の前払い保証料は550万ドルだった。
  パパンドレウ首相は、欧州連合(EU)と国際通貨基金IMF)から救済金を受ける条件である財政赤字目標を固守するとしたが、1−8月期の財政赤字は前年同期で22%拡大。同国の2年債利回りは70%近くに上昇し、株式相場は過去7週間で約3割下落した

2年債利回りが70%て、ありえないでしょう。
ただまあそれだけ、「二年以内にギリシャ財政が破綻する」と思ってる人が多いんだろうけど。

ギリシャ、10月に資金が底をつく見込み=財務次官
アテネ 12日 ロイター] ギリシャのサキニディス財務次官は12日、同国は10月に資金が底をつくとの見通しを示した。これにより、欧州連合国際通貨基金IMF)による支援の必要性があらためて確認された。

 財務次官のコメントは、ギリシャはあと数週間分の資金しか保有していないとする匿名の政府当局者の発言を裏付ける形となった。

 財務次官は国内テレビ局とのインタビューで、政府はいつまで賃金や年金を支払うことができるかとの質問に対し「10月中は間違いなくやりくりできる」と回答。

 そのうえで「われわれは問題を起こさずに国家運営を続けることができるよう努力している」と述べた。

 欧州の当局者は先週、ギリシャが繰り返し財政目標を達成していないとして、第6次融資を見送る可能性があると警告していた。

 ギリシャ政府は11日、財政目標を達成し、次の支援を受ける条件を整えるため、新たに不動産税を導入すると発表していた。

*情報を追加して再送します。

ギリシャ首相:デフォルト回避で赤字削減緊急措置−不動産課税など(1

9月11日(ブルームバーグ):ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避とユーロ圏にとどまることを言明しているパパンドレウ首相は、同国向け追加支援をめぐり国内や欧州での反発が強まる中、財政赤字の削減につながる新たな緊急措置を承認した。
  ベニゼロス財務相は11日記者団に対し、パパンドレウ政権が公選の全役職者への1カ月間の賃金カットと、全ての不動産への2年間の課税を計画していることを明らかにした。迅速な徴収のため電気料金の請求書を通じて課税される予定。
  同財務相は新たな措置は同国が2011年の財政赤字目標(171億ユーロ=約1兆8000億円)と、12年の財政赤字目標(149億ユーロ)の達成に役立つと強調している。
  同財務相は「今の困難な状況を切り抜けるために全力を尽くす必要がある」と述べ、「われわれに落ち度があると言わせる口実を誰にも与えてはならない」と語った。
  給与カットや不動産税の背景には、ギリシャがデフォルトに近付いているとの懸念からユーロが先週末に半年ぶりの安値に急落し、ギリシャ2年債利回りが過去最高の57%に達したことがある。7月に合意された第2次ギリシャ支援は欧州連合(EU)内の対立で頓挫する恐れがあり、ショイブレ独財務相は10日、ギリシャがEUと合意した財政目標が達成可能だと示さない限りは当初の救済策の次回分80億ユーロの支払いを見送る考えをあらためて示した。
  これに対しパパンドレウ首相は同日、政府の最優先課題は「ギリシャを破綻から救うことだ」と述べ、目標達成に必要な措置は何でも行うと言明していた。

政府というのは、色々複雑なお仕事を日夜している訳だけど、
実は資金調達の方法は二つしかない。


国債

このどちらかしかない。
ギリシャは2年物国債の利回り高騰っぷりからもわかる通り、国債発行による資金調達がかなり困難な状況になっている。
だから増税しかないんだけど、それも限界に来ている。
ただギリシャの場合は特別に、

1.税
2.国債
3.融資(EU、ECB、IMFなどから)

という、三番目の資金調達法がある。
(もはや融資という名の譲渡のような気もするけど)
今までデフォルト寸前ながら、何とか回避し続けたのは、莫大な規模の融資で乗り切ってきたからだった。
ギリシャ政府の再建能力なんか微塵も期待してないけども、
融資があるから、当面のデフォルトは避けられるだろうと思っていた。
それが滞っている。
ドイツがもはやギリシャ支援を放棄したがっている。
「いくらゴネても、流石にデフォルトはさせないだろう」とちょっと前まではタカをくくってたんだけど
ここ最近の動きを見ると、あんまり確証が持てなくなってきた。
「ヨーロピアンはそこまでアホじゃないだろ」と信じてたんだけど、よく考えてみたら、
彼らの歴史は争いと裏切りの歴史であった。

  • そりゃそう答えるだろうけども

ギリシャのデフォルト・シナリオ、検討していない=欧州委員会

ブリュッセル 12日 ロイター] 欧州委員会のアルタファ報道官は12日、定例記者会見で、同委員会はギリシャのデフォルト(債務不履行)シナリオについての作業は行っていないと述べた。

 欧州委はそうしたシナリオについて検討しているかとの質問に、同報道官は「していない」と答えた。

仮に今回の融資がもつれながらも、行われたとしよう。
けどそれで将来ギリシャの財政が回復していくかというと、そんなことは絶対に不可能だ。
そこが日本とギリシャの一番の違い。
経済大国と小国の違い。
仮に日本でギリシャ同様に国債利回りが高騰した状況になったとしよう。
増税策を打ち出して、緊縮財政をとった。
それでも国債償還が行き詰って、IMFから融資を受けた。
それで数年後どうなるか。
多分、財政は復活することができる。
民間部門、つまり企業の収益が馬鹿でかいから、そこから税金でもなんでもとればよい。
キャッシュフロー面ではギリシャよりよほどよい。
ギリシャの場合、観光産業ぐらいしかない。
「日本もギリシャみたいになるぞ!」と狼少年よろしく言ってる人が散見されるけど、全然違うからね?^^;
(日本の債務問題がやばくないって意味ではないので誤解なきよう)
(欧州関連記事)
ユーロ圏首脳会議(2011/7/21木)
7月時点ではこれで一旦ギリシャ問題は収束した。
「追加支援と民間ロールオーバー」という、完全なる弥縫策じゃねーかと僕は思ってたんだけど、
為替相場はなぜか問題収束と見たらしくて、なんだかなあと思っていたのをよく覚えている。
ことここに至ると、やっぱただの弥縫策という見方が正しかったんだなあと思います。
ドイツのメルケル首相が日本の不人気首相とダブる
ドイツの政治機能低下。
またギリシャちゃんが息してないの!
ギリシャがまともな国だと思うから皆憤ったり、驚いたりする訳で、
「そういう国だ」という正しい認識があれば、笑えるようになります。
スイスの無制限為替介入
今まで安全通貨としては、円とフランの二強、ここに金を加えて、三強状態だったんだけど、
スイス政府の捨て身の為替政策で、円と金の二強に。
金価格もなんか怪しくなってきた。
流石に1800ドル超の水準となると、今までのように安々と買い進めることも難しいようだ。
円が一番買いやすいんだろうけど、これも一応日銀の介入があるから、一応の抑止力にはなってるんだろうけど。
(一応、ね)