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四十三庵

蔀の雑記帳

恐怖指数について

恐怖指数を使って稼ぐ人たち
日本経済研究センター主任研究員 前田昌孝
2011/9/19 7:00
 先週は週末にかけて世界の株価が回復軌道をたどり、市場関係者の間には「一難去った」との見方も出ている。実はリーマン・ショックの再来が頭をかすめたところを、日米欧の中央銀行が非常手段で封じ込め、本質的な問題は先送りしただけなのだが、一時的にせよ、市場参加者の恐怖感が薄らいだのは確かだ。2007年にさかのぼって算出されている日本の「恐怖指数」も低下基調に転じた。経験則ではこの指数が20を割れば日経平均株価は1万円を回復するのだが……。

 恐怖指数はもともとシカゴ・オプション取引所が米国のスタンダード・アンド・プアーズ500種株価指数を対象に算出していて、正式にはボラティリティー・インデックスと呼ぶ。略称はvixだ。ボラティリティーとは価格の振れ幅のこと。投資家が「予想外にお金を失うかもしれない」との恐怖にかられると、予想される株価の振れ幅は大きくなり、安定した投資環境が続くと考える投資家が多くなると、株価の予想振れ幅も小さくなる。

 日本には最近まで同様の指数がなかった。日本経済新聞社が昨年11月、大阪証券取引所に上場している日経平均オプションの値動きを利用し、独自のボラティリティー指数の算出を始めた。データは07年1月にさかのぼって計算しており、その推移はグラフの通りだ。通常は高くても40台だが、リーマン・ショック後の08年10月末に92.03まで上昇した。東日本大震災の直後だった今年3月15日も69.88まで上昇した。

 今年の夏も、極端に高くはないものの、米国や欧州から数々の悪材料が押し寄せるなか、日本の恐怖指数が高めに推移した。8月2日には米国の連邦債務上限問題がこじれて市場に不安感が募り、5日にはスタンダード・アンド・プアーズが米国債の格付けを最上級から引き下げて、米国株の急落を招いた。欧州ではギリシャの債務問題が南欧各国に飛び火し、欧州株が軒並み大きく下げた。

先週はフランスの大手銀行がドル資金の調達に窮しているとの情報が広がって、世界の金融市場に緊張感が走った。まずは欧州中央銀行(ECB)が、さらに日米欧の中央銀行がドル資金を無限に市場に提供する方針を打ち出して、世界の銀行株の下落がようやく収まった。株式相場全般も週末にかけて回復歩調となったが、欧州問題の震源地であるギリシャの「債務再編は必至」との見方も根強く、危機の再来を予想する向きも大きい。

 恐怖指数の動きを外から眺めているだけならば、「投資家は恐怖にとりつかれていたんだ」という雰囲気が何となくつかめる程度かもしれない。ただ、日経平均の動きを示すグラフと合わせて考えると、恐怖指数は株価の鏡像のようになっていることがわかる。ここ2年ほどの動きを振り返ると、恐怖指数が40を超えると日経平均は8500〜9500円の動きになり、20を下回ると1万円を超えてくるイメージだ。

 つまり、恐怖指数が上昇し、多くの市場参加者がリスクを取るのを嫌がる局面で逆に株式を買い、恐怖指数が低下して皆が強気になったら、逆に株式を売る戦略には、一定の有効性がありそう。実際、パルナッソス・インベストメント・ストラテジーズの宮島秀直代表によると、「海外にはシカゴのvix指数の動きをにらみながら、40を超えたら株式を黙って買う有力ヘッジファンドも多い」そうだ。

 リーマン・ショック時のように、恐怖指数が40を超えたのを見て株式を買っても、その後も株価の下落が続き、大損をする可能性があるから、こんな機械的な投資手法を一般の個人投資家がまねるのは、リスクが大きい。ただ、株価が安くなったら皆と一緒に弱気になって売り、高くなったら皆と一緒に強気になって買うような手法では、底値買いの天井づかみを繰り返す可能性もある。恐怖指数が発するシグナルは賢い投資に欠かせない。

 ちなみに、筆者の試算では2007年1月4日から毎営業日に10万円ずつ機械的に「日経平均株式会社」の株式を買ったとすると、先週末までの1154日間に1億1540万円投資し、1万438株が手に入る。その時価は9252万円だから、差し引きで2287万円の損だ。恐怖指数が40を超えた157日だけ買ったとすると、先週末までに合計1570万円投資し、1796株を買うことになる。その時価は1592万円だから、差し引きで22万円のもうけだ。

(日本経済研究センター主任研究員、前田昌孝)

実はいままで恐怖指数って何か知らんかったんだけど、重要な指数らしいので、
ちょっと前にようやく重い腰を上げて調べたんだけども、
きちっとした定義式が見つからないのですが、株価オプションの変動の分散値のようです。

投資家が、将来の株価に対して、「上昇する」という予想を抱くと、
株価のオプションは買いポディションがとられます。
「下落する」と思えば、売りポディションが増えます。
そのため、日経平均先物や、S&P先物は、投資家の楽観的予測→上昇、悲観的予測→下落、という動きをとります。
恐怖指数こと、VIX指数はこのオプションの値動きが激しければ激しいほど大きくなります。

どうやって指数化しているのかはよくわかりません。
株価予測にはなかなか大きな役割を果たしそうです。

恐怖指数と連動するETF(上場投資信託)もあるようで、
リスクヘッジとして期待が高いらしいですが、僕個人としてはあんまり必要性も感じないし、
リスクヘッジとしても期待できないんじゃないかなと思います。
必要性を感じないのは、そもそも相場の下落に対しては空売りで十分対応できるからです。
空売りが禁止されている状況ならともかく、
空売りできるならば、わざわざ恐怖指数を使ったリスクヘッジなんていうまだるっこしいことはしなくていいと思います。
(いやもちろん僕個人としてはそう思うというだけでして、人によって好みは違うと思いますが)
リスクヘッジとして期待できないというのは、
恐怖指数ポートフォリオに組み込んでも、よっぽど上手く組まない限り、
適切なリスクヘッジはできないんじゃないかな、ということです。
そもそもあんまETF自体が株や為替、コモディティの現物と比べて、
「まがいもの」的な印象を拭えないので、やっぱり僕はリスクヘッジするとしても、使わないと思いますねえ。
(今、投資関連に使っている資金は20万くらいで、完全な余裕資金なので、
全くリスクヘッジ考えずにお気楽な投資してますが、
将来的に大きな種で張る場合はリスクヘッジも考えないといかんのでしょう)

と、上に書いたのは実際のETFの値動きを見ないで書いた、恐怖指数連動型ETFの要らない理由なんだけども、

実際見てみると、まあリスクヘッジにはならんわなこれ。
現状一番の問題は流動性低いので、相場下落へのリスクヘッジどころか、
流動性リスクまで増やすことになってしまうんでないでしょうか。
しかも価格変動も3・11を盛大にスルー。
クソすぎるでしょ。

やはり一番の用途は「投資家心理を測る」ことなのだと思います。

(関連)
「VIX短期先物指数」(1552)の問題点
「国際のETF VIX短期先物指数」は投資家にとって最高のヘッジ手段か?
こちらのブログでは、僕の視点とは全然違う、同ETFの問題点が指摘されております。
長期的に持つと必ず損する性質(相場はそのうち落ち着いてくるからね)の投信であって、
リスクヘッジのために長期保有するのではなく、短期で売りさばく必要があるよう。

【1552】国際のETF VIX短期先物指数で死亡しました。

2009年+44%。2010年+86%。 基本に忠実に投資しているだけの銀行員。 個人が金銭的アプローチに繋げることができるエントリを心がけます。

長期保有に向かないというのも、この人の損の出し方を見ると頷けるような気もします。

(追記)
この記事の内容について、コメント欄で焼畑長者の人が多くの部分を訂正してくれています。
読みましょう。