四十三庵

蔀の雑記帳

僕は年上の人の説教を真面目にきいたことがすくない

僕は友達が少ない」っていうラノベがあるみたいなんだけど、
タイトルを「はがない」(僕「は」友達「が」少「ない」→「はがない」)って略すらしい。
本屋でタイトル見て、気になったんだけど、
僕はてっきりコミュ障の主人公がなんかがんばる話なのかと思ってたら、
wiki見る限り、なんか「不良に見られて怖そうだから友達がいない」とか、
「変態すぎて友達がいない」とか、要するに普通のラノベっぽい話のようで、しょんぼり。
いやまあ休み時間何もすることがなくて、寝たふりしたり、
意味もなくロッカーの整理したりする話を読みたいかと言われれば読みたくないんだけど。

で、ですね、おちゃらけ社会派の人の記事で、こんなんがあった。

2011-09-15 いい国すぎて危機感がもてない

先日、知人と食事をしてたら、「なんで日本ってこんなに危機感がないんだ?」という話になったのだけど、ひとしきり話してから思った。「危機感なんてもてないよね。だって全然、危機じゃないもん。」と。

都心のヌーベルシノワをうたったおしゃれな中華レストランの奥まった席で私たちが堪能していたのは、1万円ちょっとの創作コース料理とシャンパンベースのカクテル。

日曜日だから人通りも少なく、節電とやらで街はいまだに暗いけど、食事を終えてめっきり秋らしくなった風を楽しみながらそぞろ歩きしていてもなんの問題もない治安の良さ。

こんないい国で暮らしてて、何にどう危機感を持つべきだと?

って思う。



別にあたしだけじゃない。その翌日は銀座のワインバーで昔の友人達と食事。ひとりは35年ローンで家を買い、別の一人は10歳若い彼女と千代田区のマンションで同棲を始めたという。もうひとりは海外赴任が決まった。そしてあたしはタヒチにいった話と、来月、イタリアに行く話をする。

株価が最安値だかなんだか知らんけど、ユーロが100円切るかもしれないけど、おいしい食事とワインとおしゃべりを楽しみながら、「この国も終わりだよね」とか言ってても全然説得力がない。


ちきりんは、自分がとても突出した立場にいて、自分の周りだけがこうだとは思えていない。実にたくさんの人たちが、こんな感じなんじゃないの?この国の危機感のなさは、まさにこういう人たちに支えられてる。


企業だって同じだ。貸出先がなくてめっちゃこまってる銀行は、名前の通った大企業に貸し出したくてうずうずしてる。就職先のない大学生も押し寄せるように応募してくる。自社の株価が少々下がってもなんの問題もない。そもそも日本の大企業の大半は、今や株式を上場しておく意味さえ見失いつつあるんだから。

確かに売上が伸び悩むようになってからボーナスが少なくなったし、今の役員が部長だった頃にもらっていた額は、今、部長職をやってる自分はとてももらえていない。

それでもつい5年前に35年ローンで家を買ったばかりだし(つまり、向こう30年はこのローンが払えるだけの収入があると信じているし)、それどころか妻は子供の進学や留学に、まだたっぷりとお金を掛けられるという前提で、あれこれ子供の将来を案じてる。

会社にいけば、そりゃあ危機感は感じる。もう儲かるようにはならないよね、と思える事業に2000人の社員がぶら下がったりしている。どうにかしなくちゃいけないとは思う。このままじゃもたないとも思う。

でも家に帰れば、秋の大型連休にはどこに行こうか、という相談が始まる。



なんだかんだいっても、私たちはあまりにすばらしい国に住んでいるので、なんの危機感ももてません。


そんじゃーね。

つっこみどころは山ほどあって、いちいち指摘したくはない。
でも多分本当にこう思ってる奴ってホントにいるんだろうな〜と思うよ。
これで社会派って。
結局女の子が社会派気取るとこんなもんなのですか。
あまりにすばらしい国に住んでいるというより、自分がすばらしいポディションにいる、というだけの話なんだけど。

僕は二十歳になって、今年二十一になる訳なんだけども、
いまだに年上の人の説教を真面目にきいたことがない。
(ここでいう説教は怒る時にするものだけじゃなくて、もっと広く、人生訓とか、
「俺はこう思う」レベルの意見とか、政治についての話とか。
とにかく本人は「ためになる」と思ってる話全般)
子供の頃は「馬鹿の言うことをきいても得るものはない><」くらいに思ってたけど、
この年になってみると、知能水準に関係なく、あんまり得るものがないのに気づく。
もっと世代論的に考えられるんじゃないかと思う。
彼らの生まれ育った時代というのは、大正生まれの老人であれば戦後復興期、
昭和生まれであれば高度経済成長〜バブル景気辺りの好景気。
僕はちょうどバブル崩壊の年くらいに産まれて、その後一貫して「失われた二十年」の中で成長してきた。
今後も日本は緩やかに衰退していくと思っている。
というか日本だけでなく、日米欧と先進国は軒並み緩やかに衰退していく。
なんでもそうだけど、全体が衰退していっても、ミドル〜トップ層は豊かな暮らしを維持できる。
それこそ少子化対策も彼らにとっては要らない。

この記事は南欧の若年失業の話について書いてある。
日本の内定率が過去最低とか言っても、スペインと比べると余程マシ。
そう遠くない将来、日本もこれに近い状態になるはずだ。

深刻化する若年失業:取り残されて

マリア・ギル・ウルデモリンスさんは、聡明で自信に満ちた若い女性だ。彼女は英国の大学を出て、近く母国スペインでも学位を取得し終える。それでも彼女は、自分には前途がないと感じている。

 ウルデモリンスさんは、一生懸命働けば、自分の親よりも良い暮らしができるという、祖国と結んだ暗黙の契約が破られたと感じているスペインの若い世代の1人だ。

 金融危機が起きる前は、信用ブームを原動力とした経済成長と長く続いた建設バブルが積年の課題だったスペインの失業率を押し下げ、2007年にはわずか8%となっていた。

 それが今では失業率が21.2%に上り、若年層の間では46.2%と驚異的な数字となっている。「私は存在しない世界のために教育を受けてきた」と彼女は言う。

一生懸命働けば、自分の親よりも良い暮らしができるという、祖国と結んだ暗黙の契約が破られた

年上の人間の説教が説得力ないのはまさにここなんだろうね。
そんじゃーね。