四十三庵

蔀の雑記帳

イラク通貨「ディナール」がデノミで紙屑になりそう

※デノミ
デノミネーション(denomination)の略。
通貨単位を切り下げること。
ハイパーインフレが起こって、日常の買い物でも札束を山ほど持って行かないと何も買えないような状況になって、
不便きわまりないために、政府が「明日から今の100万円を1円とします!」と宣言して、
新しい通貨を発行したりして、今まで流通していた通貨は破棄する。

基本的に先進国でデノミを宣言する国はなく、大抵発展途上国や政情不安定国で起こる。
そのため日本の高校の政経の教科書にはデノミという言葉は載ってないし、
大学の経済学部でもあんまり出ないので、デノミという言葉を知らない人も結構いるはず。
(ただしデノミという言葉は和製英語で、英語のdenominationは単なる通貨単位を意味するそうだ)

イラク通貨 数十億円超の投資→デノミで“紙くず”になる恐れ
投機対象として販売されているイラクの通貨「ディナール」が“紙くず”になる可能性が高まっている。イラク政府が数年内のデノミ(通貨呼称単位の切り下げ)を表明したためで、両替業者には問い合わせの電話が相次いでいる。ディナールは、日本国内では換金が困難にもかかわらず、両替業者が数百倍以上の値上がりの可能性をうたって販売。投資総額は数十億円以上ともいわれており、消費生活センターなどが注意を呼びかけていた。

 1990年当時のイラク通貨の交換レートは、2万5千デイナールが約400万円だったが、湾岸戦争の敗北などで一時5千分の1まで下落した。

 現在は、両替業者が復興の進展を踏まえ、「将来、20万円が1億円以上になる」と宣伝し、2万5千デイナール紙幣1枚を6千円程度で販売して、投資を誘っていた。

 国民生活センターによると、ディナール購入の相談は平成21年から今年7月末までで1032件、実際にお金を振り込んだ総額は約27億円にも上る。中には1億3千万円を支払った高齢者もいるという。

 イラク通貨はそもそも公定レートがないため、一般の銀行などでは取り扱いがなく、日本国内では業者が独自にレートを設定していた。同センターが相談を受けて、業者に換金を申し出たケースもあるが、応じてもらえた例はなかった。

 地元テレビ局のホームページやロイター通信によると、イラク中央銀行が今夏、商取引の効率化のためデノミを表明。旧紙幣1000に対し新紙幣1の交換比率での実施案が内閣に提示された。近く連邦議会で承認される見込みだという。

 デノミ表明後、業者には「すぐに換金してもらえるか」といった問い合わせがあるほか、業者の中には早々と電話窓口を閉鎖して、逃亡したとみられるケースも。2万5千デイナール紙幣を1枚5千円で購入したという大阪市内の30代男性は「購入した業者に何度電話してもつながらない。いつでも換金に応じるといわれていたのに」と声を落とす。

 東京都内の両替商の代表は「デノミと聞いてこちらもびっくりしている。お客さまへの対応を早急に考えなくてはならない」と話しているが、具体的な対策は不透明のままだ。

 国民生活センターの担当者は「今後、さらに相談が増えることが予想され、注視していく」としている。(天野健作)

普段僕らはユーロをクソ通貨扱いしてるけど、公定レートが存在しないような通貨もある。
これが本物のクソ通貨ですぞ。