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四十三庵

蔀の雑記帳

Q.年収一千万以上稼げる仕事を教えてください。A.弁護士、医者、パイロット、大学教授のどれかになりましょう

  • 高校生にこそ読んで欲しい記事

この記事は厚生労働省の出している、
「 平成22年賃金構造基本統計調査」という調査の結果を、
表、グラフにまとめて、職業についてのイメージを持ってもらう記事です。
別に誰が読んだっていいんですが、
僕自身高校生の頃に大人にこんなことを教えて欲しかったなあ、と思っている情報なので、
「四十三庵」にどれだけ中高生の読者がいるかはわかりませんが、是非進路選択に役立ててください。

いやだってね、
「医者は儲かる」
っていう話は、誰しもきいたことがあると思うんですよ。
じゃあ具体的に
「いくら儲かるのか?」
って教えてくれる人、あるいは教えられる人っていますか?
残念ながら、ほとんどいないんですよね。

今回の記事を読めば、その「いくら儲かるのか」という生々しい部分が、
統計情報を通じて浮かび上がって、多少感覚的につかめると思います。
こういう賃金格差がわかれば、
医学部受験という、高校生から見れば
「なんであんな必死こいて医者になりたがってんだよwwwwwガリ勉乙wwwwwww」
くらいにしか見えないマゾゲーが、
その苦労に十分見合った、というか、
受験勉強の苦労をはるかに上回って余りあるくらいのリターンを将来もたらすというのが理解できるでしょう

データ出典はここからです。
Excelファイルでダウンロードできるので、
僕が信用できない方は是非自分で現物を見てください。
職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額

  • どんな仕事が儲かるのか




長い表で申し訳ありません。
基本的には二列目の「職業名」と一番右の列「概算年収」*1だけ見てくだされば結構です。
単位は「千円」なので、

10000

と書いてあったら、1000倍してください。
1万の1000倍なので、1000万ですね。
この表は「概算年収」の高い順に、上から順に並べたものです。
1位が「弁護士」。概算年収が約1270万円。
2位が「医師」。概算年収約1140万円。
3位が「航空機操縦士」。要するにパイロットです。概算年収約1130万円。
4位が「大学教授」。概算年収約1114万円。
ここまでが平均年収1000万を超える職業。

あくまでこの統計の年収は「平均」でしかありません。
テストの点数を思い浮かべてもらえばわかりますが、
「このテストの平均点は50点でした」
と言われた時、クラスの友達の点数はどうでしたか?
大抵勉強できない奴は平均より著しく低い点とってたり、
できる奴は著しく高い点とってたり、なかなか平均点ぴったりってやつはむしろ少なくないですかね。
収入も同じように、「平均が一千万円」といっても、ばらつきがあります。

だから「平均年収一千万円の職業」についている「年収三百万円の奴」も存在するし、
「平均年収三百万円の職業」についている「年収一千万円の奴」も存在するという訳ですね。

更にこの平均は、「標本平均」*2です。
特に弁護士に関して注意しないといけないんですが、
弁護士って平成21年の同調査だと、年収約726万くらい
いや別に1年で突然弁護士の収入が500万増えたって訳じゃなくて、
多分サンプルに何かあったんだと思うんですが。

  • グラフ





最下位の「ミシン裁縫工」っていうのは、なるほど儲からなそうな感じがしますけど、
一位の「弁護士」と6倍くらいの差があるんですね。

  • 医学部受験の経済的合理性

以上見てきたとおりですね、明らかに「職業間の賃金格差」というのは存在していて、
しかもけして無視できない金額になっている訳です。

もちろん何度か述べたように、あくまで「平均」なので、
平均年収が低い職業の上位数%の人と、平均年収が高い職業の下位数%の人を比べれば、逆転することはあると思いますよ。

それに人間、各々の適性ってものがありますから、
たとえば僕のようにどう考えても文系脳の人間が医学部目指すことは、あまり合理的でもないのです。
というか現実問題かなりきついと思う。
文系学部ならセンター入試で合格可能だった大学でも、理系学部だと落とされる可能性が高い。

しかしですね、たとえば理系でそこそこ頭のいい人で、
東京理科大辺りなら、ほとんど勉強しなくても入れちゃう人。
普通に勉強すれば東工大、猛勉強すれば医学部も行けるかな?程度の知能を持っていると自分で思っている高校生がいたとしましょう。
それであれば、僕は絶対に医学部を目指すべきだと思います。
上のグラフを見てください。
多分理科大東工大を卒業すれば、文系就職しないのなら、
システムエンジニア技術士辺りになるでしょう。
どっちも平均年収500万前後。
医者の半分以下ですね。

あ、もちろんですね、システムエンジニアになってもですね、facebookみたいな斬新なサイト生み出せれば、
そら医師の平均年収なんて飛び越えて稼ぐことはできると思いますよ。
ただそういうのって、「金の鉱脈」を掘り当てるみたいな話であって、
よっぽどの努力と幸運に恵まれていないと不可能なんですよ。
医者の場合、ほぼノーリスクで、これだけのハイリターンを得ている訳ですからね。
突破しなければならないのは、医学部受験という、
かなり高いハードルですが、そこさえ超えてしまえば、後は別に何の努力もなく、
(というと医者に失礼ですが)それなりに人口密度の高い場所選んで開業して、
それなりの信頼を得て患者増やしていけば、何もfacebook開発したり、twitter流行らせたりせずとも、何千万とお金が稼げる訳ですね。
経済合理性で考えたら、
東工大理科大ではなくて、地方の国立大の医学部の方を選ぶべきなんですよ。

たまに経済学部卒業して、医学部に入り直す人がいるそうですが、
今になってみると気持ちはわかりますね。
僕は気づくのが遅すぎましたが、高校生諸君は是非こういう情報をもとに、進路選択を行なって欲しいものです。

  • まとめ

Q.年収一千万以上稼げる仕事を教えてください。
A.弁護士、医者、パイロット、大学教授のどれかになりましょう
 特に医者がオススメです。

(関連記事)
稼げる仕事
「旧四十三庵」にて書いた同趣旨の記事。
こっちは統計の読みがかなり浅い。
当時は半信半疑で見てたけど、「年収navi」ってサイトは結構ちゃんと政府統計をソースにとってたんだね。

*1:『「決まって支給する現金給与額」*12+「年間賞与額 その他特別給与」』より筆者算出

*2:「日本人の労働者全体」という母集団から、この統計をとるために抽出されたサンプルの平均。母集団の平均とはズレる。高校生は理解出来ないかもしれないけど、要するにある程度信頼できるけど、100%正しい訳ではないよ、という意味だと思って