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四十三庵

蔀の雑記帳

地理学ノート

  • 地理学について(雑感)

地理学ほどつかみどころのない学問もないだろう。
社会科の教員免許をとるためには、地理学・地誌学の講義を受けることは、
大抵の大学で必須となるはずだが、僕なんかは血の涙を流しながら受けている。
教職・歴史科目はまだしも、地理系の科目は辛い。
学問内容自体が興味を惹かないこと甚だしいが、地理学者の方々は、
マイナー分野に集った研究者ということもあり、あまり説明能力のない方々が多い。
良質な解説書も存在しないように思われる。

単位認定自体はそこまで厳しくないから、我慢して受けてれば何となくとれちゃうんだろうが……
これでいいのか地理学。

  • 地理学の問題意識

当たり前のことだが、地理学の分析対象は「地理」である。
学問として扱うからには、ただ風景を見て「ああ綺麗だね〜」では学問にならない。
物理が目に見えない力を数式やグラフを用いて記述するように、
法学が法律を「条文」として記述し、解釈するように、
地理も何らかの手段によって、記述することが必要になる。

地理が記述できたなら、「なぜそこの地理がそのようになっているのか?」と分析・説明することが可能となる。

つまり地理学の基礎になっているのは、

記述
説明

という二つの行為である。

  • 記述

地理を記述するために、主に二つの手段が用いれられる。

1.景観
2.地域

景観とは、「モノ・場所の外見的な特徴」のことである。
たとえば新宿の代表的な景観は林立するビルだし、神奈川の江の島では海だ。

更に地理を地域で考えることも可能だ。
景観が言わば「点」でとらえる考えなら、地域は「面」でとらえる考え方だ。
(例)
・等質地域
同じ性質を持った地域。「関西弁を話す地域」など。
・機能地域
同じ機能を持った地域。商店街など。
・認知された地域
人間が漠然と持っている地域のイメージで、厳密な区分はできないもの。下町など。

  • 説明

以上のように記述した景観・地域が、「なぜそういうものがうまれたのか」を説明する手段は様々にある。
代表的なものは、

1.環境
2.伝播
3.政治・文化

である。

1と3は説明不要だと思うが、2は少し耳慣れない言葉かもしれない。
伝播というのは、ある集団から別の集団へと影響していくことである。
たとえば東京で流行ったファッションが、埼玉・千葉・神奈川に広がり、更に北日本、西日本へ広がっていく、
という風な伝播を想像すればわかりいいかもしれない。

  • 概念図