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四十三庵

蔀の雑記帳

2011年の市況と来年の見通し

はやいもので、今年ももう終わりですね。
僕は愈々労働市場の渦中の中にぶちこまれていくことになるのですが、しかし今年は事件の多い年でした。

まず3・11。
僕は春休みで、家で昼寝しているときに、割に大きな地震が来ました。
テレビは一斉に地震特番となって、それから三日ほど続くことになりました。
最初は「大したことないだろう」と思っていたのですが、
津波の通過後の荒廃した映像が入ってくると、そんな考えは消し飛びました。

その後の死者が1万5千人で、今尚行方不明者が数千人で、実質的に死者二万人前後であると思うと、
津波地震と比べていかに甚大な被害を齎すのかと、思い知らされました。

昔PCソフトで「ドン・ガバチョ」の防災ゲームみたいなのを、小学生の頃やったことがあります。
火事や地震が起きたときに、正しい行動を学ぶという趣旨だったんですが、
そのゲームでリアルだったのが、津波が来たときの対処法。
「高台に逃げる」以外の選択肢を選ぶと全て死亡、というシビアな設定になっていました。

地震はともかくとして、その後起こったのが原発事故。
「安全株」と言われていた、東京電力の株価が連日ストップ安を記録して、300円台を割るという歴史的事態が発生。
3月15日に8227円63銭まで急落。
また為替相場は、ドル円が一晩で4円円高に振れるなど、大荒れに。
僕はこの急落を見て、いよいよ投資を実践してみることに決めました。
証券会社にはFX投資家から「なんでこの状況で円高に振れるんだ!!!!!!!!!!!!!!11111」という
電話がかかってきたそうですが、これは確かに読めなかったでしょう。
ヘッジファンドがFX投資家のロスカット狙いで仕掛けた投機だと思います。
協調介入の後は、結局円安に動く訳ですが。
東日本大震災後のドル円相場まとめ(2011/3/14〜2011/3/18)

FXを半年やってみて
結果として、なんとかトータルプラスにはなりました。
今考えるとひどい投資スタイルでしたが、これからはもっと上手くやりたいと思います。
ユーロが120円台だったときにありったけの金でショートして、ロングホールドすればよかったなあと今でも悔やまれます。
(でもマイナススワップがきついんですよね……スワップとかなければいいのに……)

投資はともかくとしても、エネルギー問題だとか、脱原発問題だとか、
とにかく色々考えされる年でもありました。
脱原発デモを見ていたら自分が原発推進派だと気づいた
天然ガス関連

3・11と同時進行で、いつの間にか3・11よりも余裕で大問題になった、欧州債務危機
いまさらきけない欧州債務問題
まさか3月15日に暴落した日経平均が、1万円台まで回復して、
その後普通に欧州危機のせいで3月15日の水準を割り込むとは、誰が想像できたでしょうか。

欧州問題が色々アレだったので、僕も投資対象をドルからユーロにシフトしました。
(ドル円相場が膠着した、というのもありますが……)

最近は割と新聞・テレビ報道も増え、人口に膾炙しはじめた観があります。
今年前半くらいは、海外メディアと日経ぐらいしか報道してる機関がなく、また情報も少なかったんですが。

この五ヶ月のFX成績とその反省
この記事にあるとおり、ユーロ円の購買力平価の理論値は87円〜98円ですから、
まだまだ下がっていいんですが、歴史的に過大評価され続けた通貨なので、なかなか粘りますよね。
ちなみにユーロドルは1.3〜1.2ドルくらいですから、大分収束してきましたね。

  • デットシーリング問題(アメリカ)

多分これでデットシーリング解決
欧州問題と並んで相場の混乱要因となったのが、このデットシーリング問題。
リーマンショックの後遺症に苦しむアメリカ経済をあらためて印象づけることになりました。
今後アメリカもおそらくは長期マイルドなデフレ不況を経験するでしょう多分。
アメリカが日本(二十年先行中)の後を追いかけてくるとは胸が熱くなりますね。

  • 金の上昇

金銀ノート
今年一番の成績を上げた投資家が、恐らく貴金属投資家だったと思われます。
1800ドル超えたときはビビりましたね。

  • その他

オリンパス
大王製紙のアホ息子
カダフィ金正日
橋下大阪市長誕生
TPP・消費税増税

あたりが今年のでかい事件でしょうか。盛りだくさんでしたね。

  • 来年の見通し

1.欧州危機の行方
今描いているシナリオは3つあります。
●シナリオ1. 騒ぎすぎ(楽観論)
今年の上半期の頃は、確実にギリシャはデフォルトに追い込まれ、
混乱に陥るのは必定で、後はタイミングだけ、と思っていたのですが、
ここ最近「もしかしたら……」と思うようになりました。
特にイタリア・スペインなんかは利回りは、僕には上がりすぎのように見えます。
テレビ・新聞で、でかでかと報道されているのも大きい。

結局全員が危機意識を共有したとき、
「やべえよやべえよ」と思っているときというのは、
(特にそれが金融問題であれば)意外とリーマンショックのような形の暴落にはならない、ということがあると思うんですね。
2012年上半期ぐらいまでは「やべえよやべえよ」と言われつつ、
意外と「あ、大丈夫かも?」ということがわかってきて、下半期くらいから緩やかに回復してくる……

或いは愈々ドイツに国際的な圧力がかかり、ユーロ共同債(Eurobond)の発行に踏み切るとか。
(意外と僕はこれに期待してるんですが)

日本の不良債権問題と同じコースです。

●シナリオ2. 第二のリーマンショック(悲観論)
今騒がれているように、欧州危機が第二のリーマンショックとなる、
というかまあユーロという通貨が崩壊する。

一番のアレは、ギリシャ国債の50%ヘアカット(債権放棄)が実は決定してるんですが、
多分実行段階になったときに相当困難が予想され、
来年はフランスの選挙があるそうなので、下馬評ではサルコジ君は落選しそうなにおいがしていて、
政治的麻痺が欧州危機を更に深刻化させ、ギリシャが電撃的にデフォルト宣言&ユーロ圏離脱発表、
それによって世界的な株・ユーロの大暴落が起きる……というふうなシナリオ。

暴落があるとしたら、市場全体に楽観論が広まったとき。
「あ、これシナリオ1だわ」と皆が思ってたら、強烈なネガティブ要因がポンと出てきて、
天国から地獄へ急転換していくような瞬間。

●シナリオ3. 死のマラソン(中間)
解決もしないし、崩壊もしないというシナリオ。
2012年も、今年みたいな「危機に陥ったら融資して増税させる」弥縫策・延命策がとられ続ける。
そろそろきついと思うんだけど、これもありうるんです。

メルケル独首相は、「我々はマラソンをしてる」と仰ってました。
財政危機の国々には、緊急融資と緊縮財政の双子政策を続けるようです。
いかにもドイツ人らしいやり方ですが、恐らく軟弱なギリシャ人、イタリア人あたりは、
そのマラソンの途中で死にかけると思うのですが、そこまで考えてるのでしょうか。
マラソンしているつもりだったドイツが振り返ったら、走り続けていられたのはドイツ一国だった、ということがなければいいんですが。

オッズとしては1:2:3=30%:40%:30%という感じです。
(僕の中では)

2.金バブル崩壊
あると思います。
その前に一回2000ドル台に迫る・ぶち破るというのがあると一応は予想してるんですが、あまり根拠はないです。
2000ドル超えたら全力でショートします。

3.BRICsが景気後退する
各種統計を見る限り、ロシアは完全に経済的に停滞している。
ブラジルはインフレ対策に四苦八苦している印象で、多少景気が減退してもいいから、とにかくインフレを収めたがっている。
インドはよくわからない。
中国の不動産価格が頭打ちになっているという話があって、
いよいよ中国バブルが崩壊するかと思うと胸が熱くなりますが、どうなんでしょうか。

4.大統領選挙
2012年アメリカ合衆国大統領選挙
確実にオバマは負ける。
でも日本から見る限り、共和党の候補者はクレイジーな奴しかいないので、
オバマの失政より、もっと酷い経済政策になることは想像に難くない。

5.ヨーロッパの景気後退
これは間違いない。
100%。
緊縮財政なんてろくな結果を齎さない。
緊縮財政しないと財政運営できない状況に追い込まれた時点で、
もう経済的な敗北は決まっている。

6.消費税増税
多分みなさんは反対されてると思うんですが、僕は逆の意味で消費税問題を見守っています。
むしろここで増税出来なかったら日本はダメになる、と思っています。
もし消費税増税が否決されるようなら、愈々日本脱出を考えなければいけないなあと思って心配しています。

いやね、所得税の累進性高めろって人が多いんだけど、
そもそも所得がなくなって、年金と貯金取り崩しで生活する世帯が増えてく状況だから、
そんなことしても、あんまり根本的な解決にはならないんですよ。

「景気回復したら国債返します」と言い続けて20年って感じなんで、
「デフレ不況で増税とはなにごとだ!!!!」と仰ってる方も気持ちはわからないでもないけど、
今後十年くらい日本に好況なんて来ないと思いますよ。
少なくとも国債残高を減らせるレベルの好況は……

  • 今年のまとめ・来年の抱負

今は全てポディションを清算してしまって、まったく何も持っていないし、
年内はもう大きな動きはないと思います。

・FX
 +98,592円
・株
 -3,490円
(配当金を2,000円くらいもらった気がするんだけど、正確な金額が確認できなかったから含まず)
・CFD
 +44,633円

                        • -

 +139,735円

来年はFXをあんまり弄らないで、株にシフトしていく方向でいきます。