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四十三庵

蔀の雑記帳

なぜ僕は独学で効率よく簿記三&二級に合格できなかったのか

独学で効率よく簿記三&二級に合格するための僕の方法ミームの死骸)
簿記2,3級を独学で同時に3週間で受かる方法はてな匿名ダイアリー

僕も一応簿記二級・三級は持ってるし、
「よーし僕もこの手のハウツー記事書いてはてブ乞食すっぞ!」
と思ったのはいいんだけども、いかんせん一発で合格してなかったので、あまり偉そうな記事は書けない。

  • 僕の受験状況

三級では一回、二級では二回落ちている。
言い訳すると、三級で落ちたのは合格率の低い、難しい回だったからだ。
その次二回目の簿記三級受験で、二級と同時受験した。
二級で最初落ちたのは、そのときだ。
勉強が足りてなかったから、それはいいんだけども、問題は二度目の二級受験でも落ちてしまったことだ。
これは完全に僕の計算外だった。
勉強不足でもなかったし、そんなに合格率がさがったときでもなかった。
普通に落ちた。

完全に簿記に対するやる気を失い、次の試験も申し込みはしたが、勉強する気もなくて、ほとんどノー勉で試験に臨んだ。
しかしその試験問題がえらく素直で、合格することができた。

  • 「なぜ一発で合格出来なかったのか」という要因分析

都合三回落とされてるわたくしなので、あまりHashさんみたいなスマートな記事は書けない。
そこで今回の記事は、「なぜ一発で合格出来なかったか」を、合格した今になって振り返るという記事にしたい。

是非最初にあげた二つのサイトの勉強法と比べながら、簿記二級とったるで、と思ってる方々は参考にして欲しい。

  • 勉強法

参考書には「サクッとうかる」シリーズを使った。
問題集にはTACが出してる「出題パターンでマスター過去問題集」を一周するという方法をとった。

サクっとを一周読んで、問題集解いて、わからないところは参考書に戻って、というオーソドックスな勉強法だった。
それではなぜ三回も落ちるハメになったのか。

●要因

  • 難しいときに受験した
  • 「理解」が甘かった
  • 仕訳問題のミスが多かった

この三つが主な要因だと自分では思っている。
以下、詳細。

  • 難しいときに受験した

いきなり身も蓋もない理由だけど、簿記というのは70点で合格ラインが固定されてるという、
資格試験としては不適当なシステムになっている。
僕が三級で落ちたのは、完全にこのシステムの犠牲になったんだと思っている。

簿記の合格率について

詳細はこちらの記事を参照して欲しいが、
僕が3級落ちたときの合格率は18.8%。
そのひとつ前の試験は合格率49.5%だったことを考えると、いかに簿記のシステムがクソかがわかろうというものだ。
(過去問をやったら80〜90点とれていたが、それは合格率50%の問題を解いてたからであった)

合格率が高いときは、問題集で一度は解いてるような素直な問題が出題されていることが多い。
まったく勉強しないでとれる、という程簡単ではないが、普通に勉強した受験生であれば、簡単に合格できる。

「どんなに合格率が低くても、ゼロではないんだから、きちんと勉強すれば受かるんだ。
ちょっと問題の傾向が変わっただけで落ちるような奴は、勉強が足らなかったんだ。
合格率を語る奴は言い訳だ」
と仰る一発合格者がいるんだけども、
「それならば、なぜあなたはハーバード大の医学部に進学しなかったのか?」
と言ってあげましょう。
「合格率が低くてもちゃんと勉強すれば受かる」のなら、どうして彼は大学受験のとき「ちゃんと勉強しなかった」のでしょうか?
簿記よりよっぽど頼れる学歴が得られるのに……

  • 「理解」が甘かった

さて、合格率云々は結局受験者にはどうしようもない話で、さすがに僕が落ちた全責任を合格率のせいにするつもりはない。

簿記の勉強は、二つに大別できる。

「理解」
「作業」

という二つ。
理解しないと作業ができないし、作業していくうちに理解していく、という意味では、
この二つは独立しているのではなく、補完関係にある。

僕の場合「出題パターンでマスター過去問題集」という問題集を使っていたこともあり、「作業」の方はかなりみっちりやった。
ところがその分「理解」の方が甘くなった。
たとえば簿記三級の大問3では、大抵は精算表の問題が出題される。

こんなやつだ。

ある勘定科目を、賃貸貸借表か損益計算書の列に移すことになるのだが、
僕の場合「売上から下はよくわからないけど損益計算書の欄にする」という風に覚えていた。
完全に「作業」ベースで覚えていた訳だ。
正直簡単な問題であれば、この認識があればこの精算表の問題は点がとれてしまう。

ところが簿記2級に行くと、前払○○やら前受○○といった勘定は、
売上より下に書かれているけれども、賃貸貸借表つまり4列目に入れないとダメな勘定である。
なぜこんなことが起こるのかk?
簡単だ。
前払○○は資産・負債概念だからだ。
正直に告白するが、簿記3級を受けてた時点で、僕は資産・負債・収益・費用という概念をよく理解していなかった。
名前はわかってたけども、「作業」に必要でない概念だったので、
「どうでもいい重箱の隅的知識なんだろう」と思って載ってても無視していた。

しかしむしろこの四つの区分こそ、複式簿記の本質で、
今思うととんでもないことをしていたものである。
ちょっとでも大学の講義なり予備校のなんなりを受けて、説明きけばこんなアホなことはしなかったんだけども、
完全なる独学でやっていたので、こんなアホなことをやってしまった。

後、減価償却費の「理解」、
当期純利益がなぜ損益計算書では借方で、賃貸貸借表では貸方なのかといった「理解」もできていなかった。*1

僕がアホだったというのは置いとくとしても、作業ベースでやっている独学が陥りやすい罠である、と思う。
人間、自分が理解出来ないことは過小評価するという認知バイアス*2があるものなので、
「まあよくわかんないけど、問題解けるかいっか!」
と思いがちだけど、それだとどっかでつまずくことになる。
ホントに大事じゃなかったら教科書に載らないという認識*3をまず持とう。

  • 仕訳問題のミスが多かった

ある程度勉強して試験に臨んで落ちた場合、簿記2級までであれば、50点未満の点をとるってことはあまりない。
大体合格ライン70点にちょっと足らない、60点前後で落ちる人が多いはずだ。
僕が落ちたときもこの辺りだった。

同じぐらいの勉強時間、勉強量でも、ギリギリで受かる奴と、ギリギリで落ちる奴にわかれる。
この分かれ目が、僕は大問1の仕訳問題じゃないかと思ってる。
僕は簿記3級の頃から、仕訳問題を完答できた記憶がない。
平均で2〜3問くらい間違える。

自己採点するとわかるが、ここの間違えは後々効いてくる。
大問1の仕訳問題は、問題5問あって、1問4点、計20点の配点になっている。
ここでたとえば3問間違えると、いきなり12点マイナスからスタートする。
合格ラインが70点で、30点分だけしか落とせないのに、残り18点となってしまう。
大問2〜5というのは、表を作成したり、原価計算したりする問題で、
一問の配点は2点が多く、しかも全部採点する訳じゃなく採点ポイントが合ってればいい。

仕訳問題のミスは、重い。
5問中、0〜1問という状態にしたいものである。
時折やたら難しい仕訳が一問くらい入っているので、それはできなくてもいい。
確実に仕訳で四問以上点をとる。
これができないと、僕のように「ギリギリで落ちやすい」受験生となる。

●逆にどうでもよかったこと
逆に簿記勉強系のサイトでは強く薦められてるけど、個人的にはどうでもいいと思ってることを書いてく。

  • 電卓の種類

僕が使ってる電卓はセブンイレブンで買った500円の、ポケットサイズのやつを使ってる。
一応13桁は表示できる。
ルート機能がついてないのが不満点である。
「電卓にはこだわれ」という人がいるけど、どうでもいい問題のような気がする。
さすがにあんまり安物すぎるのはどうかと思うけども、最低限のスペックさえあれば……と思う。

↑愛用の電卓。メーカーは中国の「YUGEN」なる聞いたことのない会社。

  • 電卓をうつ手

「電卓をどっちの手で打つか」もたまに議論になってるけど、どっちでもいい。
大して変わらない。
僕は左手でうってるけど、特に理由はない。
「右手でうつと鉛筆を一旦置くのでタイムロスになるぞ!」って言ってる人たまにいるけども、
その程度の時間的余裕がつくれないほど、簿記の試験時間短くないんで……

  • おわりに

ぐだぐだ書いてきたけど、最初にあげた二つのサイトとあわせて読んで頂けたら幸いです。(了)

*1:減価償却は建物がじわじわ傷んでくのを、会計的に表現した一種「ヴァーチャル」な処理、P/Lで借方だった当期純利益がB/Sで貸方に来るのは、利益=収益-費用で、B/S上ではそれが「純資産」に入ることになる。実はここがP/LとB/Sとの「つながり」。

*2:「酸っぱいブドウ」ってやつ

*3:ロザン宇治原も似たようなこと言ってたそうです