四十三庵

蔀の雑記帳

ES書きながら気になった「ビジネス文書について」

積み重なったES*1が瘴気を放ち始めてから一週間ほどたちました。
ブログ書いてる場合ではないので、短めの記事を刻んでいきたいと思っています。
ESかきながら思ったことを書いてこうと思います。

  • ビジネスの文章

ビジネスで使う文章は、平易・明瞭に書くものであるようです。
文章にはややうるさい僕なのですが、ビジネス文書はかなり独特の文化があるんだなあと最近思っています。
小説家で一番近いのが、村上春樹の文なんじゃないでしょうか。

誤字脱字、論理が破綻してる、「何を言ってるのかわからない」、
文章表現・内容が稚拙、など、根本的に「文章力がない」ものはいくらビジネス文でも論外としても、
「国語力は高いけど、ビジネス文としては失格」という場合があると思うんですね。
その例を今から。

  • 文学性と明瞭性は違うので混同すると痛い目みるという例

ネット上で拾った例文を使うと、

(例)
毎日、御社の商品を愛用しているひとりです。
化粧品は、私たちの生活に活気を与え、気分まで高めてくれるものであることを日頃から感じます。
この考えを、化粧品を通じて、もっと世の中に伝えてゆきたいと思い志望いたしました。

まあこれ内容はゴミだと僕個人としては思いますけど、「文章の書き方」としては合格なのかなあと思います。
これを改悪すると、このような感じ。

(悪例)
私は御社のファンデーションを毎日使用しています。
御社のファンデーションの混じり気のない純白の発色には、化粧品という枠を超えた芸術性すら帯びているのを感じます。
ファンデーションの質には化粧会社の技術力が如実に発揮されるものだと私は考えています。
私は大学に入学し、化粧をはじめた日から、毎日御社の商品を使い続け、その品質は「肌」で知っています。
だから私は御社を志望しています。

一文、一文はそれなりにいいこと書いてますし、文章力もまあまああるんでしょう、という感じで書いてみました。
文学的に考えると、僕はこの「悪例1」の方が元の例文より余程洒落てると思うんですが、「平易さ」「明瞭さ」が全然足りません。
要は「アナタの会社の化粧品すげ〜いいから、アタクシ、入りたいな〜」と言いたいだけの文です。

むしろ文学的な素養がある人からすると「味気ない」文の方がいいビジネス文書なのではないかと思います。

  • ビジネス文書とは

個人的にビジネス文書の特徴を一言で言い表すなら、
「流し読みしても意味が通る文
っていうことになるんじゃないかと思うんですよ。

そのためには
5W1Hをはっきり示す
・なるべく難しい表現を使わない
・一文の内容は簡単にして、文と文のつながりが自然になるようにして、「読みやすさ」を心がける
(例;×「私は会員100人を超える大規模なテニスサークル「SHINE」でサークル長をやって、最初は不真面目だった学生の中に練習する文化を根付かせて、大会で優勝しました」→○「私はテニスサークル「SHINE」でサークル長をしていました。「SHINE」は会員100人を超える大規模なサークルでした。しかしその規模ゆえに、会員の統率が行き届かずに、練習があまりされていない状況でした。私はこれを改善させるために〜云々かんぬん」)
(了)

*1:エントリーシート。新卒採用の際に学生選別のために用いられる志望動機・自己PRなどを400字程度でいくつか書かせるもの。WEB上と手書き郵送の二種類がある