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四十三庵

蔀の雑記帳

資源関連株の上半期

本来個別株のチャート画像乗せた方がいいんですが、めんどくさいので文字だけで。

以前もちょろっと書いた通り、僕は資源関連企業には大いに期待している訳です。
天然ガスに一番注目してるんだけども、石油・金属も結構見てて、最近は金属をもうちょっと知りたいなあと思っている。
しかしまあ天然ガスは一部では盛り上がってるんだけども、
株式市場なんかでは大して盛り上がってなくて、相変わらず資源関連株に影響が大きいのは原油価格である。

  • 原油価格

このチャートがWTI原油先物の十年分のチャート。

サブプライム危機で逃げてきた資金が大量に流入したために、1バレル140ドル突破した原油価格だけども、
リーマン・ショックとともに急落*1し、その後中東情勢の悪化なんかもあって、じわじわ上がっていた。
しかし110ドルつけたぐらいのところで頭打ち感が出てきて、現在は80ドル台まで下がって落ち着いている。

原油価格の指標としては、アメリカのWTI(West Texas Intermediate)原油先物を使うか、
イギリスのブレント原油先物を使うか、二つあって、どっちも同じくらいの重要度っぽくて、迷ってしまうが、
しかしトレンド自体はどちらの指標を使おうと同じ傾向。
バレルとドル表記というのがイマイチ実感がわかなくて、ガソリンの小売価格とか使う方が実感湧いていいのかもしれない。



レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2012年1月版)

  • 資源関連株

さて。
じゃあ原油価格が上がると儲かる会社はどこなのかというと、やはりそれは油田の権益を持ってる会社だろう。
具体的に上げれば、

JX
出光興産
コスモ石油

この辺りはガソリンスタンドも経営している有名企業なので、割と知名度は高かろう。
(JXは旧新日本石油ジャパンエナジーなどと合併して出来た会社。ガソリンスタンド「ENEOS」を経営している。
昔JOMOっていうガソスタあったけど今なくなったのはこの合併の関係。全部ENEOSに統一していると思われる)

ただしこの手の企業は、下流部門をやっているので、原油価格の高騰すると、
消費量が落ちたり、脱石油の流れが加速したりするので、諸手を上げて万々歳とはいかないくさい。

むしろ原油価格高騰で笑いがとまらなくなるのは、エネルギー分野の上流部門
資源開発をやっている会社だろう。

国際石油開発帝石
石油資源開発
日本海洋掘削(これはちょっと特殊かもしらん。海上リグ)

分類的には「鉱業」というくくりになるこれらの企業は、油田掘ったりガス田掘ったりして、
原油価格が上がると経常利益がめちゃくちゃ跳ね上がる。

で、直接資源と関係あるビジネスしてる企業っていうとこんなもんなんだけど、
実はもう一つ重大な資源関連株があって、それが(総合)商社株である。
商社は海外の油田・ガス田・鉱山の権益を結構持っていて、商社の経常利益は資源依存度がかなり高くなっている。
三井物産が一番高いっぽいが、他も似たようなもん。

三菱商事
三井物産
住友商事
伊藤忠商事
丸紅

辺りの、所謂五大商社が、資源関連株としてマークしておくべき株で、
僕が非常に気になってるのが、商社株は異常なまでにPERが低いということだ。
日本の株全部の平均PERがだいたい10倍くらいっていうのが最近の日本の株式市場の現状で、
大手企業であれば普通20倍以上がまあ普通っていう感じだ。
ところが、伊藤忠の2012年3月の予想PERは5.2倍、丸紅は5.3倍、物産が5.7倍、
住友5.7倍、商事が6.8倍という割安感出まくりの異常水準になっている*2
で、僕はこいつらが上がってくれる日をいまかいまかと待っていたわけだけど、半年待ってみてもあんまり上がらなかった。
いくつか解釈はできる。

1)日本株への期待薄(買い手がいない)
2)資源価格の高騰が一時的なものと解釈されている
3)株価は適正水準で、むしろ経常利益の方が異常値をつけた
4)株式市場の誤り

まあ多分全部正解なんだろうけども、とにかく個人的には上半期のがっかり株だった。

  • 蔀さんの株式投資

そういえば最近ブログに投資結果を記録してないけども、5月にJX株を買って、400円割った時点で投げた。
その後350円ぐらいまで下がって、そこで買ってもよかったんだけども、やめといた。
(買っとけば多分利益でたんだろうけど)

PERで言えば商社株もそうだけど、JXも割安感ハンパじゃない。
けど多分資源株の低PERは、相場参加者が「資源価格高騰の恩恵を受けた一時的なものでこれから落ちる」っていう
コンセンサスがあるから、資源価格(というか原油価格)が反転しない限り解消されずに、
むしろ経常利益の方が落ちていって、株価に見合った水準に落ち着くのかもしれない。

*1:指摘をうけて2012/6/24に記述修正

*2:四季報2012年2集 春号による