四十三庵

蔀の雑記帳

意外とめんどくさい為替レートの単位の話

そもそも為替っていうのは普通に日本国内で生活してると大して関係がないものなので、
多くの日本人にとっては昨今の超円高とかいうニュースきいて、
「なんか円高らしいなあ。うちの会社とかおやじの会社とか大丈夫かなあ」
と思う程度のもんだろう。

  • 為替感覚

今現在、1ドル=79円ぐらいになっている。
為替レートというのは、自国通貨と他国通貨の交換比率のことで、その点はまあ誰もが了解してくれるだろう。
めんどくさいのがこの為替レートの単位。

慣れないと為替の話がやたら難しく感じられるのは、
多分自国の通貨の視点と、他国の通貨の視点がいったりきたりして、頭が混乱するせいだと思う。
「1ドル=79円のときに金を両替して1000ドル持って海外旅行をして、
100ドルを使って、帰国するときには1ドル=80円になっていて、両替したらさあいくら?」
みたいな簡単な算数の問題も、あんま為替を普段気にしたことがない人にやらせると結構難しいっぽい。

日頃我々は当然のように「円」の世界で値段を考えている。
子供の頃から慣れ親しんでいるので、そこに混乱は生じない。
缶ジュースは100円とか120円だ、というので混乱する奴はいない。
けども1ドルが79円だと言われるとどうも混乱が生じるっぽい。
外貨を一つの商品と考えたらどうだろうか。
「1ドル」というアメリカの通貨を商品と考え、その商品の値段が79円なのだ。
1ドルが高くなったり安くなったりして、今は随分安くなってる。
ドルが安いということは、裏を返せば円が高いということだ。

ドルだけじゃなくて、ユーロも元も香港ドルルーブルトルコリラオーストラリアドルも、
基本的には日本で為替レート表示されるときは「〜円」で表示されるから、この考え方で困らないと思う。

問題は円以外の通貨同士のレートを考えるときで、
たとえばユーロドルなんか考えると、ほとんど感覚的につかむことは不可能になる。
ちなみに今は1ユーロ=1.2500ドルくらいらしい。

  • 単位の問題

で、問題は為替レートの単位。
通常、ドルと円の為替レートを表す言葉は「ドル円」と言われる。
で、実際1ドル=79円が今の為替レート。
「ドル円の為替レートは79円です」という表現で十分通じるわけだが、物理単位としては正確でない。

物理では数式を計算するとき、単位も一緒に計算する。*1
どういうことかというと、
「1kmの道のりを1時間走ったら、時速何km/hでしょうか」という問題の計算で、

1(km)÷1(時間)=1(km/h)
km÷時間(hour)=km/h

という風に単位も一緒に割り算してる。

さて、為替レートの単位はどうだろうか。
「ドル円レート」というからには、単位は$/¥になりそうだ。
しかし実際は上下逆さまで、¥/$という単位が正しい。

言葉で説明するよりも、簡単な数値例で考えた方が多分わかりいい。*2
もしドル円レートが79$/¥だったとしよう。
そうすると、100ドルを日本円に両替したとき、

100($)×79($/¥)=    7900($^2/¥) ←?

よくわからない$×$/\という単位が出てきてしまった。
これが¥/$という単位であれば、

100($)×79(¥/$)=7900(¥)

とすっきり円に両替できた。

何が言いたいかというと、ドル円の為替レートを単位表示すると、日本円÷ドルという単位を使うのである。

意外とここんとこが盲点になってて、あんま指摘してる教科書も少ないので、わざわざブログの記事として書いてみた。

*1:よく知らんけど

*2:数が出てきた瞬間わかりづらくなる人には申し訳ないけども多分言葉で説明したらもっとわかりづらいのでがんばってよんでください