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四十三庵

蔀の雑記帳

14歳の母と結婚できない男

  • 問題意識

結婚年齢が二極化しているのではないかと日頃生きていて感じる場面が頻繁にあった。
早い人はホント20歳前後で結婚するし、遅い人は30なんぼで結婚を考え始めるようだ。

気になったので、少し調べてみた。

  • 20〜34歳で8割型結婚してる2007年

「人口動態調査」という厚生省がやっている統計調査に、一年間に受理した婚姻件数と、その年齢分布があった。
今回はサイトに上がっていた中で一番新しかった平成19年のやつを使った。
2007年のすべての婚姻件数(初婚に限る)は男性で50万6470件。女性で51万9734件。*1
その50万件の結婚が、何歳で行われたのかを、%にしてまとめてグラフがつぎのもの。

25〜29歳が最も割合が高い。
30〜34歳が2番、20〜24歳が3番。
女性の方が若干初婚年齢が早い。

ボリューム層の年齢は数字も付記しておく。

年齢 20〜24歳 25〜29歳 30〜34歳
男性 15% 39% 28%
女性 22% 44% 23%

このグラフをもって「二極化」と言ってもよくわからなかったので、「古き良き日本」と比較することにした。

  • 20代に8割型結婚していた1960年

1960年の、人口動態調査の結果も、同じようにグラフにしてみた。

尖りに尖りまくってる。*2
そして男女差が比較的大きい。
男性の1960年の結婚は、61%が20代後半で行われた。
女性の場合、20代前半。

年齢 20〜24歳 25〜29歳 30〜34歳
男性 23% 61% 13%
女性 60% 29% 4%

1960年を選んだのは戦後のゴタゴタがある程度落ち着いてきて、池田勇人所得倍増計画を発表。
日本が高度経済成長に突入する寸前の年で、より色濃く昭和の家父長制の価値観が残っていたのではないかと思ったからだ。
婚姻件数自体は男性53万3963件、女性55万3583件。
婚姻件数のピークは1970年*3で、男性79万9637件、女性81万8316件。
結婚の件数自体は、70年をピークに下落し続けている。

  • 比較

同じグラフに載せてみると、1960年の20代に集中していたものから、2007年の二極化傾向が鮮明になる。

2007年においても、最も多いのは20代後半だけれども、30代の婚姻数も相当数増加している。
特に女性の晩婚化は顕著に見て取れると思う。

「十四歳の母」で問題とされたような、十代で妊娠出産するようなケースというのは、統計から見る限り稀で、
「若者の性の乱れ」による早すぎる結婚というのは、目立つので社会問題にされるだけで、
実際は昔も山ほどその手の話はあったのではないかと思うし、中絶件数から考えても昔のほうが多かったのではないかと僕は邪推している。

  • 考察

このグラフから、昭和後期には「20代で済ませるもの」であった結婚というイベントが、20〜40歳くらいのどこかでするイベントに変わっていることがわかった。
ここからは僕の考察になる。

結婚は密接にライフサイクルと関わっている。
景気動向、文化的要因、社会の変化、何より個々人の感情に左右される。
将来の見通しが不透明になれば当然結婚はしづらくなる。
フリーターで将来がわからない男が、彼女にプロポーズするのは辛い。
今の日本にはその手の男がいっぱいいるだろう。*4

ライフサイクルということで言えば、都市か田舎か、高卒か大卒か、公務員かサラリーマンかで、人生設計は大きく異る。
結婚においても、居住地・学歴・職業の三つの影響がかなり大きい。
思うらく、東京・大卒・会社員という三要件が揃うと、婚期は30代が多くなる。
非大都市在住で、高卒公務員とかだと結婚は20代前半で済ませてしまう。
20代どころか、18歳、19歳で済ませて、成人式には子供連れでやってきたりする。*5

ひとつのステレオタイプとして、高卒で働きはじめたカップルは高校時代に嫁と交際はじめて、卒業後〜20代前半で結婚して、
大卒で会社員になった男女は出会い別れを繰り返して*6、最終的に30代くらいで身を落ち着ける、という感じではないのか。

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(了)

*1:男女がズレるのは再婚の関係だと思われる。国際結婚の影響もある?

*2:20代に集中してるから

*3:注;手元にある人口動態調査による。70年代前後五年刻みになってるので、正確には1970年前後のどこかの年

*4:この記事では触れないが、生涯未婚率の増加は、非正規雇用の増加と密接に関わっていると考えている

*5:あれ見るのは結構ダメージデカい

*6:或いは遊んで