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四十三庵

蔀の雑記帳

スティーブ・ジョブズに学ぶTPPで死に体の日本の農業の活路

仕事
  • TPP

TPPがどうやら合意間近のようで、どうも聖域をいくつか認める方針になるようだ。
それ最初のコンセプト骨抜きになってないかと思わないではないけど、一旦聖域つきで可決して、
その後徐々に交渉進めて関税ゼロにする流れにはなると予測している。

日本の農業に国際競争力は現状ほとんどないので、農家にはブランド化・大規模化が求められる。
しかしブランド化も大規模化も口で言うほど簡単ではない。
何より日本の農家は高齢化していて、今更新しいことに取り組もうという気概を持たない人が大半だろう。

  • 最近考えていること

生産から消費までを統合した垂直型のモデルを作れたら、農家も生き残れるのではないかと最近考えている。
垂直型と呼ぶのが適切なのかはよくわからない。

水平型・垂直型というビジネスモデルの分類は、IT企業で用いられる。
垂直統合型の代表がAppleだ。

Appleはハードウェア(PC、iPhoneiPadiPod)を売って、更にその中で動くソフトウェア(プラットフォーム、サービス)も製造して、端末の購入者に使わせている。
消費者を自社サービスだけで囲い込むことで、高い収益を維持できている。
これはClosedな戦略と呼ばれる。
IT企業の代表格であるGoogleなどの、Openな戦略とは完全に逆行している。
(詳しくは本いっぱい出てるからわからなかったらそっち読んでね)

  • 農業でClosedな戦略をつくるには

アポーのやってることは自分たちの作った商品を買わせるだけでなく、その「使い方」までがっちり規定することで、
ユーザーの体験まで管理して、それを自分たちの収益につなげている。
(端末の製造を自社工場持たずにやってるとかいう話はここでは置いとく)

農業でも同じようなことが可能だと考えている。
米や野菜も、「使い方」を規定することができる。
つまり農家は、特定の飲食店と専属契約を結んで、自分たちの農作物を直接売れば良い。

そんなこと出来んのか、とおもわれるかもしれないが、やっている会社が存在する。
塚田農場を運営する、APcompanyという会社だ。

このチャートは、従来の流通経路と、塚田農場の流通経路の違いをわかりやすく示している。
上が従来の流通経路で、農家は一羽あたり2000円で鶏を農協に売る。
いくつかの卸を経て、最終的に飲食店が買い取るのは4000円となる。
ところが農家から飲食店の直売戦略をとることで、農家は一羽3000円で鶏を直接APcompany(塚田農場)に売ることができる。

これを上手いことやれば日本の農家もなんとかこの先生きのこれる気がする。
ただ農協の存在意義を低下させてしまうから、政府が大々的に進めんのは難しいのかも。
(了)