四十三庵

蔀の雑記帳

食べログレビューの「世界」

食べログという、飯屋の口コミサイトがある。
有名なのでご存知の方も多いと思う。

口コミサイトの宿命なんだけども、あの手のレビューは、基本的には金ももらっていないのに、
店に対して長文を書き散らす暇人が集まる場所となりがちで、食べログもその例に洩れない。
レビュー書いてる奴はちょっと頭おかしい暇人であることが多い。

今回はそんな食べログレビューの「世界」を堪能して行きたいと思っている。

1.計量経済学博士号をとった最強のコスパ

五反田にある原価バーという店のレビュー。
食べログレビュアーの3大害悪といえば、コスパ*1とサービス厨*2とグルメ気取り*3の3つだと思っている。
原価バーというのは、入場料1500円をとるかわりに、酒を原価で提供するというコンセプトの店だ。
(僕も行ったことはない。誰か連れてってください)
その性質上、レビュアーにもコスパ厨がわきやすい。

一応東京にある某有名国立大学の計量経済学のマスターを出ている身としてはこういった看板のお店をみかけると
どこに損益分岐点があるのかを検証したくなるというのが癖である。
特に一時期は今では大手になった居酒屋チェーンのコンサルを3年ほど担当していたこともあって原価にも詳しい。

一般的なバー業態の原価率が25%と言われています。つまり粗利益率は75%です。
私は先日こちらのお店で入場料1500円と、生ビールを3杯とつまみを2品頼んだ。しめて3000円使いました。
中小店舗ではビールが500mlで約200円の原価である。となると3杯なので300円がお店のもうけである。
おつまみは原価率80%くらいだろう。となると2品で120円がお店のもうけ。
これに入場料の1500円を足すと1,920円の儲けとなり利益率64%となります。
一般的なBarの利益率が75%なので2,250円の儲けとすると、
このお店はすごくお得なお店だということになるわけです。

とまあそんな話になりましたが、どこにでもある商材であれば、
お店としては回転率を上げて客数で儲ける。お客は安く購入する。
工夫してお店とお客がお互い得をするといういいモデルのお店だと思います。

そんなこと考えながら酒飲んで楽しいのかという話だが、まあとにかく原価バーはお得らしい。

2.サービス厨
安い店行けばそれ相応のサービスになるし、それが嫌なら高級レストランだけ行けという話なのだが、サービス厨にはそんな理屈は通用しない。
時給750円で働いている学生バイトもお客様は神様なのだから店に入ってきたら気持ちのいい「いらっしゃいませ!」の挨拶をすべきだ。
新宿の栄寿司という店のレビュー。

毎年友人と新年会を新宿で行う。

行事を行ったあと、いつもは「すし好」で飲むのが定番なのだが、
今年は趣向を変えて「違うすし屋で」ということになった。

うろうろ歩くとここが見つかる。外にメニューがあって、見ると結構安い。
ここにしようか!と満場一致。

店に入ると「いらっしゃいませ」の一言もない。
客が入ってきたのが気付かないらしい。勝手に座っていいものか解らず、
入り口付近でしばらく突っ立っている。周りの客が私達をジロジロ見ている。
痺れを切らせて「空いてる席に座ろうか」ということになり勝手に座る。
この段階でかなり不満。こういう店でいい目に会ったことはない。

色々頼んだけど、フロアー係は山(品切れ)を把握していない。
持って来た品をドンと置く。しかもテーブルに今ある品とぶつかって、
「ガシャっ!」と音を立てる。「すみません」の一言もない。
接客に関しては0点としてもいいと思う。いやマイナスの点数だ。

確かに値段は安かった。サービス品と書かれた刺身の単品は525円。
切り身も大きい。5切れ盛ってあったので1切れ100円はすし屋としては格安。

握りはいずれも一人前7貫+巻物1本。写真付きで一目瞭然。
場所柄外人さん対応のためか。

梅   1050円
百合  1575円
冨士  2100円
牡丹  3150円

通常寿司の基本としては、ネタが大きい物はシャリは小さめ。
逆にネタが小さい物はシャリは大きめ。

こちらはそんなのこと完全無視。シャリはどんなネタでも均一の大きさ。
ネタもシャリの大ぶりで、嬉しいのだがバランスというものを考えていない。
そんなこんなで、腹4分目で早々に引き上げる。

CPはとてもいいのだが、「また行こう」とは到底思えない。
もう少し金を出してもいいので違う店に行きたい。

この店は僕も実際行ったが、接客は確かによくはないし、売り切れ品ちょこちょこあったけど、そこまで過敏に反応することなのか?っていう感じ。
サービス厨の恐ろしさをはじめて感じたレビューであった。

3.「無職になってからは足が遠のいてました」
別に普通のレビューだったんだけど、書き出しが印象に残ったレビュー。
やきとり屯という店。

定職に就いていた頃の常連です

無職になってからは足が遠のいてました
久しぶりの訪問

金曜日23:15頃入店
カウンター席に1つだけ空きがあり座れました
このお店、いつ来てもほぼ満席
凄い人気です

生ビール中と焼き物を注文
このお店の一番のお勧めはササミ(ワサビ)です
ササミとワサビが最高に合う
ワサビのツーンと来る辛さも好きです

前回までは訪問時2階で3人くらいで飲んでたのですが
今回は一人
カウンター席から見える赤提灯には30周年記念と書いてあり
お店に贈ったのは飲兵衛一同
良いですね
みんなに愛されているお店

久しぶりに訪問してちょっと残念だったのが
付け出しのキャベツ
明らかに小さくなってます
他の小鉢も付きますが
それよりキャベツだけでたくさんあった方が好きかな

キャベツや焼き物に付けて美味しい秘伝の味噌も相変わらずのピリ辛が美味しい
味噌と日本酒とかも合いますし最高です

会社帰りにあれば絶対週2位で通う名店です

無職になるわ焼き鳥屋のキャベツは小さくなるわなんなんですかねこの国は……
(了)

*1:コストパフォーマンスという言葉を使いたがる、とにかく値段が高いしか言わない奴。高いと思うなら食うなっていうだけの話なのだが、なぜかすすんで高いモノ食って激怒する謎の習性を持つ。原価厨を併発している場合もある

*2:店の細かなサービスの落ち度をやたらと責め立てる。接客のアルバイト経験がなく、社会的常識が欠落している場合が多い。現実世界ではクレーマーとして活動

*3:大したモン食ってないくせにやたらと味にうるさい奴