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四十三庵

蔀の雑記帳

遅すぎたツートップ戦略、遅すぎた日本メーカー

docomoがこの夏モデルからツートップ戦略というのを打ち出した。

簡単に解説すると、SONYの出してる「XperiaA」、Samsungの出してる「GalaxyS4」の二機種に対して、
「月々サポート」を割り増す形で他の機種よりも販売価格を優遇して、買いやすくする戦略だ。
「はじめてスマホ割」と「ありがとう10年割」もそれぞれ10080円の割引額なので、
10年以上のdocomoユーザーでガラケーからの機種変ならば、実質負担5040円で最新機種をGETできる。

おかげさまで、XperiaAは60万台、GalaxyS4は40万台を売り上げたそうだ。
実際この二機種はいいモノだと思うので、この機種を買った100万人は値段・スペック的にいい買い物をしたと言えそうだ。
対して、NECPanasonicは販売台数一万台と苦戦している。

ただしツートップ戦略を導入しても、iPhoneに勝てていない。
契約数の純減は続いている。
なぜなのか。
ツートップ戦略自体は間違っていないと僕は考えている。
では何が間違っていたかというと、「時期」である。
2013年夏モデルからのツートップ戦略採用は遅すぎた。

理想は一年前、2012年夏の、iPhone4Sの評判が確立して、iPhone一強になった頃に打ち出したかった。
けれど、この時期のAndroidケータイにははっきり言ってiPhone4Sに対抗できる性能の端末は存在しなかった。

太刀打ちできるモノが出たとしたら、2013年冬からだろう。
2013年冬モデルには、GalaxySⅢαという、世界トップシェアのAndroidケータイがあった。
しかし大半のドコモショップの店頭では、韓国製・赤外線ナシ・防水ナシという部分が強調されて、
処理は重くて頻繁にフリーズ起こして、電池は半日保たずに切れるゴミ以下の端末であるARROWSとかが売れていった。
僕らは笑顔でゴミを7万円で売っていた。

日本メーカーでまともなAndroid端末をはじめて出したのは、恐らくSHARPだと思う。
SHARPは経営が絶賛上手く行ってないけれども、開発チームは相当必死で開発したのだろう。
2012年冬モデルに「AQUOSPHONE ZETA」を出したが、これはかなりいい端末だった。
ZETAは僕の記憶が正しければ100万台くらい売れたはずだ。

2013年春モデルには、更にいい端末が出る。SONYの「Xperia Z」だ。
これも馬鹿売れした。
防水ケータイでありながら、これだけの性能を実現したのは驚異的だろう。

長らくdocomoショップの店頭では、性能と売れ行きが比例しない状況が続いていた。
2012年冬あたりから、それがまともになっていった。
ツートップ戦略を「docomo非常の決断」と日本メーカーは責めてるらしいけれども、
充電MAXにして何もしてないのに数時間で電池ゼロになるようなスマートフォン作ってた会社を切るのは至極当然ではないだろうか。

ツートップ戦略は正しい。
こういう売り方をしていれば、今ガラケーを持っているdocomoユーザーは、素直にXperiaAでも買えば良い。
問題はツートップ戦略前にクソみたいな端末つかまされたdocomoユーザーで、彼らは何を言っても絶対にiPhoneに逃げていくだろう。
しかもケータイは二年縛りの契約になる。
一度auSoftBankスマホ買えば、ケータイ変えるのは二年後となる。
皮肉にも、二年縛り契約を定着させたのはdocomoである。
docomoが今までゴミを売りつけたユーザー数だけユーザーは逃げいくだろうし、それはもうツートップ戦略だろうがなんだろうが変わることがない。

せめて後半年早くツートップ戦略を決断できていたら、
2012年冬にAQUOSPHONE ZETAとGalaxySⅢαでのツートップ戦略をとっていたら、もう少しユーザーの流出数は減らすことが出来たのではないだろうか。

  • 参考

お買い得度120%!!ドコモ2013夏スマホ「Xperia A SO-04E」レビュー!!
「ツートップ戦略」の強いる犠牲、パナソニックやNECは1万台――夏スマホ販売台数
(了)