四十三庵

蔀の雑記帳

企業は客の「暇な時間」を奪いあった

その結果、ちゃんと金さえ払えばほとんど暇な時間が生まれないのが、今の日本だと思う。

スマホの登場というのが革命的だった。
電波が入るトコならどこでもインターネットがつながる。
インターネットの情報には終わりがない。
本だったら一冊読みきれば終わるけれど、インターネットは無限に文章が読める。

電車待ちのちょっとした空き時間も、パズドラやってればすぐに終わる。
Twitterでゴミみたいなやりとりしててもいいし、Facebookで女の子の海外旅行の写真見ててもいい。
最近では待ち合わせで多少待たされても、大してイライラしなくなった。
そのぐらい僕の日常から「暇な時間」は駆逐されてしまった。

スマホが流行る前でも、ガラケーをひたすら弄ってる女の子はよくいた。
暇があれば仲のいい友達にメール送って、それが即返ってくるから、また返信する。

テレビゲームも、ゲームボーイから随分進歩して、DSやPSPを電車でやってる大人を結構見る。

ケータイキャリアも、ゲーム会社も、IT企業も、WEB企業も、出版社も音楽レーベルも旅行会社もテレビ局もラジオも映画会社もスポーツビジネスもギャンブルも、日本人の暇な時間奪い合いゲームに参加していた。


その結果僕の暇な時間はほとんどなくなってしまった。
意識的に何もしない時間をつくらなければ、暇な時間は生まれない。


その結果娯楽の中でも質の低いものは淘汰されていくようになった。
より上質な暇つぶしを求めて、客の要求水準はどんどん高くなる。
(了)