読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

四十三庵

蔀の雑記帳

リクナビは就活生を煽るけれどもタダでサービスを提供している

就活 仕事

以前Twitterで話題になって、ずっとモヤモヤしていたことをブログに書く。
リクナビのトップでは、50社エントリーしても、
「内定獲得した先輩は78社エントリーしたからもっと頑張ってエントリーしよう!」
と表示される。
(ちなみに100社エントリーすると、内定獲得した先輩は120社エントリーしたことになる)

僕もリクルートという会社は嫌いで、早く潰れて欲しい企業ベスト10には入るけれども、Twitter上のリクルート批判も気に入らなかった。

基本的に就活サイトは、就活生に企業のいいところだけを伝える。
リクナビだけでなく、マイナビ日経ナビも同じようなものだ。
学生にたくさんエントリーするように煽る。
自己実現」「やりがいのある仕事を見つけよう」みたいなことを嘯きながら、実態は日本をろくでもない方向に導いてるだけだの会社だと思う。

けれども、リクナビは就活生一人ひとりから金を徴収している訳ではない。
ここが重要なところで、リクナビは就活生から見ると「就活サイト」だが、企業側から「採用サイト」なのである。
そして金を払っているのは企業サイドだ。

いくら払ってるのか?
あまり就活生は知らないけれども、ちょっと検索すればわかることだ。

商品区分 商品名 掲載費
広報 基本企画 120万円
エントリー・説明会予約実施 WEBエントリーシステム(5画面) 90万円
説明会・面接予約画面 A(5画面) 60万円
B(10画面) 80万円
S(500画面) 120万円

「リクナビの掲載料金」
基本企画が120万円。
それにエントリー・説明会予約実施というオプションをつけると、更にウン十万円かかるよ、という料金設定になっている。
2014年度のリクナビの掲載企業数は1万社を超えたので、
全社基本企画だけで契約したと単純計算すると、最低でも120億円は掲載料として入ってきたことになる。

リクナビは学生へ無償のWEBサービスを提供するかわりに、120億円/年以上稼いでいるわけである。

後知らない人もいるので書いておくと、ナビサイトには学生を学歴でソーティングする機能がついている。
ある企業が「MARCH未満の学生は全員落とす」という基準を設けると、基準未満の学生には自動的に「厳正に選考した結果……」というメールが送る仕組みになっている。

  • 就活はどうあるべきなのか

リクルートを倫理的に批判したくなる気持ちは僕もわかる。
けれども、元々学生はパソコンが普及していなかった時代は、企業の選考に応募するときはすべて紙ベースでやっていた。
就活情報雑誌がどっさり届いて、その中から入りたい会社を探して、履歴書を書いて……
人事の方も膨大な紙の履歴書をさばいて……とやっていた。

もしリクナビがなかったとしたら、学生のエントリー数は今よりも少なかったかもしれないし、
企業はもっと少ない応募者の中から内定を出さなければいけないので、選考は緩くなったかもしれない。
しかし、それが現状よりもよい「就活システム」だとはけして思えない。

ドワンゴが就活生から「受験料」をとるというのは面白い仕組みだと思った。
リクナビがクソなのは、企業から金をもらっていて、就活生から利益を得ていないからだ。
リクナビに頼っていれば、大量にエントリーしたそれなりに優秀かもしれないが、志望度の低い学生を相手にしなければならない。
ならば学生サイドから金を徴収する仕組みがあれば、企業はより高い志望動の学生をとれて、学生側もリクナビに煽られずに、
本当に入りたい会社の選考だけを受けるようになるのではないか、というのが趣旨だった。

けれども、全体を見ていない人間からは、「学生から金をとるとは何事か!」という批判を浴びることになった。

一年以上就活をしたけれども、僕もどういうシステムがベストなのかはわからない。
わからないが、向こう10年はナビサイトの支配が続くだろうと思う。
けれどどこかで就活のシステム自体が全く違うものになる時が来る。
来なければならない、とも思っている。

どこかでよりよい就活システムについての考察は書きたいと思っているけれども、今回はとりあえずここまでで終わり。
(了。40:00)