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四十三庵

蔀の雑記帳

SONYとかいう金融会社

就活 仕事

書きたい記事はいくつかアイディアがあるんだけど、時間があまりないので、全部書く必要もないかなと思っている。

勉強しなきゃいけないので、ブログを書いている場合ではない。
けれども文章を書くというのは、僕の中で一つのストレス解消法になっているので、折を見てちょいちょい書いていくつもりだ。

で、就職してから、以前とは違った視点で企業というのを眺めている。
自分の会社と比較したり、内部事情を察したりしながら決算や有価証券報告書を見るようになった。

よく日本を代表する大企業の名前を出すときは、
ソニートヨタ
という風な言い方をする。
しかし、ご存知の通り、日本の家電業界は以前のような輝きを失っている。
自動車業界が未だ世界で高い評価を得ていて、トヨタが1兆円を超える利益を叩きだしているのに比べると、ソニーは元気がない。

売上高自体は2013年度も6兆8000億円ある。
営業利益は2300億円。
営業利益率は3.3%となっている。
2013年は円安が一気に進んで、相当市場環境としてはよかったにも関わらず、2300億円しか営業利益が出せていないというのが、ソニーの苦境をあらわしているような気がする。

ソニーは電機メーカーという括りになっている。
Panasonicや日立、東芝と同じ括りだ。
けれども、どこか他の電機メーカーとは違う雰囲気を持っている。

歴史をたどってみると、元はといえば戦後に井深大盛田昭夫によって創業された、テープレコーダーやトランジスタラジオを作っている会社だった。
そういうルーツもあって、音響技術や映像技術に強みがある会社となった。
ウォークマン、プレステなど数々のヒット商品を生み出すことになったが、それらも基本的には映像と音を利用したエンターテイメント商品だ。
また、ものづくりだけでなくて、映画会社(ソニー・ピクチャーズ)や音楽レーベル(ソニー・ミュージック)も自社で持っている。
電気機器メーカーでありながら、エンターテイメント業界に広く影響力を及ぼしている。

  • 一番儲かっている事業は金融分野

ソニーのIRでは、自社の事業を8つに分類している。

1.イメージプロダクト&ソリューション(カメラ、放送用カメラ等)
2.ゲーム
3.モバイルプロダクツ&コミュニケーション(スマホタブレット、PC等)
4.ホームエンターテイメント&サウンド(テレビ、オーディオ、ブルーレイプレイヤー等)
5.デバイス(イメージセンサー、電池、記録メディア、データ記録システム等)
6.映画
7.音楽
8.金融(ソニー銀行ソニー損保、ソニー生命等)

わかりづらいものはカッコ内に具体例を付記した。
僕もそうだったんだけども、ソニーというと、プレステですごい儲けているイメージがあって、
次にケータイやパソコン、その次がテレビくらいのイメージを持っていた。
そのイメージはプレステ2が発売された、2000年前後のソニーのイメージをそのまま引きずっているからかもしれない。

今のソニーの収益構造は、全然違う。

まずゲームの利益は微々たるもので、売上7000億円に対して17億円の営業利益。
更に、モバイルプロダクト&コミュニケーション事業、平たく言うとスマホ・パソコン事業は、
1兆2000億円の売上だが、972億円も(営業)赤字を出している。
テレビ事業は843億円の赤字。

じゃあどの部門が一番儲かっているのかというと、金融分野。
いまやソニーの中で一番の稼ぎ頭になっている。
1,458億円の黒字なので、ちょうどスマホPC事業とテレビ事業の赤字を埋め合わせるような形になっている。

金融に映画部門と音楽部門の黒字をあわせて、エレクトロニクス部門の赤字を補填しているのが、今のソニーの収益構造となっている。
おかしな話と言えばおかしな話だけども、大企業が事業を多角化させたメリットが出ているとも言えるのかもしれない。
もしソニーがストイックにモノづくりにこだわり続ける会社だったら、2013年の決算も赤字を出していただろう。
(了。43:00)