四十三庵

蔀の雑記帳

猪瀬直樹「ミカドの肖像」を読んだメモ

リンクはめんどくさいので貼らない。
猪瀬直樹ミカドの肖像」を読んだ。
簡単なメモだけを残す。

  • 東京の巨大な空虚

東京の中心には皇居がある。
天皇は戦後、「象徴」となったが、経済や政治に与える隠然たる影響は大きい。
本書ではその例として東京海上ビルが、謎の高さ制限を食らった例が載っている。

本書は天皇制について幅広い視点から考えようというコンセプトで書かれていて、西武王国を築いた堤康次郎についての記述もある。
僕には本著の「象徴天皇制」というテーマ以上に、堤康次郎にまつわる記述のほうが面白かった。

  • ミカドという演劇

第一部でプリンスホテル天皇について論じた後に、第二部はヨーロッパで演じられていた「ミカド」という演劇について書かれる。
けれどこれは堤康次郎に比べると退屈だった。
キヨソネの描いた明治天皇の肖像画にまつわる問題も書かれてるが、それもやはり退屈だった。

猪瀬の本は、情報量は多いが、取捨選択というのをあまりしていない印象がある。
僕が同じ内容の本を書けば、恐らくは200頁も要らないだろう。
前半の堤康次郎が西武王国の礎を築くところは面白いので、そこだけ読んで、後は読まなくてもいいくらいだと思う。
(了)