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四十三庵

蔀の雑記帳

ロックは既に若者向けの音楽ではない???

音楽

ロックは既に若者向けの音楽ではなくなっているのかもしれない、と最近感じている。
そもそもロックってなんなのか、っていう話なんだけども、
基本的にはボーカル、ギター、ベース、ドラムの四人構成で、
スリーピースバンドだったらギターボーカルがいるとか、五人だったらキーボードがいたり、
ツインギターだったり、B'zみたいにボーカルとギターだけしかいなくて、サポートメンバーがドラムとベースやってたり、形態は様々だ。

今売れている日本で売れている音楽を見ると、やはり筆頭はアイドルだ。
ジャニーズだったり、AKBだったり。
CDが売れない時代になって、インディーズのコアな若手ロックバンドがちょっと売れただけでオリコンに入ってきたりもしたが、それでも存在感は薄い。

アメリカの音楽チャートでも、ジャスティン・ビーバーとかテイラー・スウィフトとか
レディーガガとかワン・ダイレクションみたいな、
R&Bなんだかダンスミュージックなんだかよくわからない音楽が席巻している。
ギターの音が曲の中心で、ドラムとベースがリズムをとって……という風な曲は、あまり売れていない。

時代の変化といえばそうなのかもしれない。
僕自身はギターロックが好きなので、Radioheadだったら初期の「The Bends」辺りが一番好きだ。

Radioheadは「OK computer」だか「Kid A」あたりから、バンドとしてのスタイルが大きく変わった。
電子音中心の、もっと前衛的なものになった。
Radioheadと聞くと、どちらかというと前衛的なイメージが(僕の中には)あるが、それは初期のスタイルとは違う。

スガシカオがこの前、Twitterで、
音楽配信はミュージシャンにほとんど還元されない。CDが売れないとミュージシャンは曲を出すたびに赤字になる」
という風なツイートをしていた。
僕はこれからの時代に、CDが昔みたいに売れるとは思わない。
そもそも90年代、2000年代前半が売れすぎだっただけで。
だからスガシカオのツイートは時代遅れだと思う反面、ちゃんとした曲作りをしているミュージシャンの本音だろうなあとも思う。
出してる曲からすると、もっと儲けてもいいと思うんだけども、なかなか厳しい時代である。

一方、中田ヤスタカみたいな、部屋でMac弄りながら曲つくってるようなタイプのミュージシャンは大儲けしている。
Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅなどのアイドルへの楽曲提供も成功している。
スタジオで何度もセッションをしながら曲をつくっていっても、
そもそもロックでこれだけ色々なスターが出た後なので、新鮮な名曲は作れないのかもしれない。
その点、テクノやダンスミュージック寄りだったら、まだまだ開拓の余地がありそうだ。

  • ロックはイケてなくて、ダンスミュージックはイケてる?

ロックが人気だったのは、そもそもフォークとかブルースとか歌謡曲とか、
わりとペースが遅めで、わかりやすい曲が昔は多かったからだ。

翻って、今の若者が生まれた時代というのは、既にロックの世界は飽和しきっている。
新しく出てくるバンドも、何かの焼き増しか、奇を衒った「今までになかった」と形容されるような奴らしかいない。
純粋に今までにない名曲を作ることが難しいし、ちょうどインターネットの発達で、
CDを売って音楽を聴いてもらうというビジネスモデルが崩壊しているため、ヒット曲を作って億万長者という夢もなかなか描きづらい。

以前外国人の学生と大量に付き合う機会があったが、そのとき彼らの聴いてる音楽はだいたい全部ダンスミュージックだった。
そのときから、「もしかしたらアメリカではもうロックというジャンルそのものが死んでるのかもしれない」と感じた。
僕がNirvanaの話を出すと、「古いバンドで名前は知ってるけど、曲聴いたことないんだよね」という風なことを言っていて、
なんだか悲しかった思い出がある。

  • これからの音楽

ITが進歩して、個人が電子音で音楽を作れるようになったのは、90年代くらいからだ。
小室哲哉が一時代を築いたりした。
最近の中高生は、ボカロで聴いた音楽をヘビロテしたり、アイドルの曲を聴いていたりするようだ。
ただiPodで音楽流してるだけだった、ゴールデンボンバーが一時期流行ったのもの、ある意味では時代を象徴しているのかもしれない。

ボーカル、ギター、ベース、ドラムという編成が、バンドの基本だった時代はもしかしたらもう終わってるのかもしれない。
一人でパソコン使いながら音楽をつくったり、演奏した曲を流しながら生歌だけ乗せたり、
ボーカロイドがもっと進化して、ボーカルも機械で作ってしまったりするのかもしれない。

いずれにせよ、ロックというのは演歌やフォークソングのような、
存在することは存在するが、音楽の様々な形態の中の、隅の方に追いやられることになるのかもしれない。

とはいえ、今はまだ過渡期で、どうなるのかはわからない。
僕自身は古い人間なのか、ギター、ベース、ドラムで作られた曲が好きだ。
(了。0:30)