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四十三庵

蔀の雑記帳

伝説の自己啓発本「7つの習慣」を読んで人生変わった

タイトルは釣りで、自己啓発本読んだくらいで人生変わりはしない。
けれど、いい本だったし、色々思う所もあったので、簡単に要約しておきたい。
全部要約しているわけではなくて、僕が読んでいて記憶に残ったところを書き残しているだけなのに注意していただきたい。

  • 7つの習慣とは


7つの習慣、は著者が提唱する成功のための7つの基礎的な習慣のことだ。
上記の図がわかりやすい。

本の内容に関してちょっとだけ書いておくと、最初に推薦文がずらずらと並んでいるが、そこは読んでもムダなので、すっ飛ばしていいと思う。
あとは、日本語訳がよくないのか、本人の用語が独特なのか、たびたび著者の定義したい内容と使っている用語のニュアンスに齟齬があるように思えた。
たとえば「相互依存」という言葉だが、著者はこれを肯定的な意味合いで使っている。
つまり、「お互いにお互いを理解し、支えあっている関係」という風な意味で「相互依存」と言っている。
しかし、普通に日本語で「相互依存」と呼ぶ関係は、基本的には否定的な意味で使われると思う。

他にもいくつか気になる用語はあった。
「個性主義」や「人格主義」、「主体性」、「右脳・左脳」、「PとPC」、「Win-Win or No Deal」などなど。
この本を読もうと思った人は気をつけなければならないだろう。

  • インサイド・アウト

まずこの本をいいなあと思ったのは、最初の「個性主義」と「人格主義」のところだ。
著者は、自己啓発本が「個性主義」に毒されていると嘆く。
「個性主義」というのは、表面的なテクニックで何とか上手くやろうとすることだ。
「人格主義」というのは、もっと本質的・根本的な変化によって、望ましい結果へと結びつけることだ。
たとえば、「営業成績を上げたい」という目的のために、どういうアプローチをとるか?
「個性主義」ならば、営業トークはこれを話すと盛り上がるとか、第一印象をよくする方法とかを教えるだろう。
しかしそういった対策は、小手先のごまかしに過ぎない。
「人格主義」のアプローチならば、営業成績をあげたければ、まず自分自身を改善する。
自分はなぜ営業になったのか? そしてなぜその会社なのか? といったところを考え、
「自分はこれでいいのだ」という確信をつかむ。
それから、相手が何を望んでいるのかを考える。
相手がこれを売れば幸せになる、という確信を持ってから、営業をかける。

この本は「人格主義」に基づく本として書かれている。
最初に、そこがいいと思った。

  • PとPC

この本でしつこく出てくるのが、PとPCの話だ。
黄金の卵を産むがちょうの話がわかりやすい。

がちょうを飼っていた貧しい農家が、ある日自分の飼っているがちょうが黄金の卵を産んでいるのに気づいた。
翌日も、その翌日も、そのがちょうは毎日卵を産み続けた。
そのうち欲が出て、農家はがちょうの腹を割いて、一気に卵を得ようとした。
しかし、がちょうの腹の中はからっぽだった。
農家は二度と黄金の卵を手に入れることはできなくなった。

Pが成果(Performance)、PCが能力(Production Capability)だ。
ここでは黄金の卵がP、がちょうがPCとなっている。

このように、ある成果Pが欲しいがために、能力PCをダメにしてしまう、というのは意外と人生で起こりうる。
たとえば、金が欲しいと思ったがために、毎朝遅くまで働き、身体を壊してしまう。
結局入院することになり、会社もクビになったら、金も稼げなくなる。
手段を軽視したがために、当初の目的が果たせなくなってしまう。

前置きが長いのは著書に準拠しているのだが、そろそろ7つの習慣に具体的内容入ろう。
7つの習慣は、

3つの私的成功に関する習慣
3つの公的成功に関する習慣
上記6つの習慣すべてに関わる1つの習慣

の7つがある。

私的成功が確立出来ていない人間は、「依存」状態にある。
他人や、なにかに依存している。
私的成功が確立できると、「自立」状態にいける。
そこで公的成功に関して習慣をつけることで、理想的な「相互依存」状態へといける。

まずは私的成功から順番に見ていこう。

1.主体的である
人間生きていれば、色々な体験をする。
生きる中で、受ける刺激に対して、その都度反応して生きている。
どのような刺激を受けるかはコントロールできないが、どのように反応するかはコントロール可能だ。
自分がコントロールできることに集中するのが、主体的に生きるということだ。

2.終わりを思い描く
人間には中心がある。
たとえば家族中心の人間であったり、娯楽中心、宗教中心、金中心、自分中心、色々な軸がある。
したがって、万人共通の「こうあるべき」という姿は存在しない。

第二の習慣は、「自分の人生の終わりを思い描く」ことだ。
それにより、自分の人生のやらなければいけないことが見えてくる。
そしてやらなければいけないことは、個々人の「中心」次第で異なってくる。

3.最優先事項を優先する
第二の習慣によって、やらなければいけないことが見えたならば、その中の最優先事項を常に優先する。
それが第三の習慣だ。

人生の時間は限られている。
最優先事項を優先することで、最終的な人生の目的を達成することができる。

  • 公的成功

4.Win-Winをかんがえる
「Win-Win」というのは、自分が譲歩することでも、相手からよりよい条件を引き出すことでもない。
「お互いに満足できて、合意できる解決策」のことだ。
しかし、現実ではなかなか合意できない場合もある。
そういう場合は、勇気をもって、「No Deal」を選ぶ必要があるときもある。

5.まず理解に徹し、そして理解される
単に自分の経験を相手に押し付けるのではなく、まずは相手を理解するところからスタートする。
その後に、自分も理解してもらう。
そのときに必要なのは、「共感による傾聴」だ。
相手を理解しようとして話を聞くことだ。

6.シナジーを創り出す
以上の5の習慣が出来てときに、「シナジーを創る」という習慣が可能になる。
これは、他社とのコミュニケーションを通じて、新しい選択肢を受け入れることである。

第二の習慣や第三の習慣で選んだ優先事項よりも、更に良い選択肢というのが、コミュニケーションを通じて得られるかもしれない。
それが「シナジー」ということだ。
重要なのは、自分と他者の「違い」であり、「違い」を認め合い、理解することが力になるのだ。

  • 最後の習慣

7.刃を研ぐ
最後の習慣は、1〜6までとは少し毛色が変わる。
PとPCの、PCの部分を大事にする、つまり「刃を研ぐ」のが、7つ目の習慣だ。
具体的には、身体を鍛えるとか、本を読んで知性を鍛えるとか、そんな話だ。

  • 感想

「最優先事項を優先する」なんかは、僕が普段から考えていたことに近かった。
けど自分が何を中心に生きているのか、というのは、ずっと考えているが、まだよくわかっていない。
「PとPC」とかも結構好きな話だった。

「公的成功」の方の4〜6の習慣はあまり腑に落ちない所もあった。
もうちょっと自分で考えていきたい。
(了)

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