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四十三庵

蔀の雑記帳

「FXの勉強」と言われても何やったらいいかわからない人のために

マネー

2015/02/10 くま
じゃ蔀君から見て「最低このくらいの本読んでないと強制退場じゃボケ」って本教えてください!
自分も理系出身なんですが、さすがにそのレベルでFX始めるのはすごいですね…経済学部出身でちゃんと勉強してた人達とディスカッションできるようになるまでは手を出さないつもりです。

「ちゃんと勉強してた人とディスカッションできる」レベルは過剰な気がするけども、金を賭けるなら最低限の勉強はした方がいいと思う。
最低限の知識、と言っても人によってレベル感が違う気がするので、
最初にクイズを出して、僕の思ってる最低限の知識というのを把握して欲しい。
(学問の世界は、院生以上になると、イキった人が多いので、最低限をすげー高く見繕う傾向があって、よくないと思う。
大学教授の入門本が全然入門じゃないのとか)

FXをやる前に経済知識をチェックしようクイズ

Q1.日銀が量的緩和政策を行うとき、実際に行う手段は次のうちどれか
(1) 国債の買い入れ
(2) 日本円を大量に刷る
(3) 公定歩合を操作する
(4) 外貨を大量に購入する

Q2.下記のチャートは円/スイスフランの為替をあらわしている。
  チャートの最終日、165円を超える水準を記録しているが、これは

(1) 円高スイスフラン
(2) 円安スイスフラン
(3) 円高スイスフラン
(4) 円安スイスフラン

Q3.2015/02/11現在の日本国債(10年物)の利回りで、もっとも近いものを選べ
(1) 0.3%
(2) 1.0%
(3) 2.0%
(4) 5.0%

Q4.次の経済指標のうち、物価に関するものはどれか。
(1) GDP
(2) CPI
(3) 無担保コール翌日物 
(4) LIBOR

この四問を問いて、「全然わからない」と感じた場合、ちょっとヤバイです。
「知らないのちょいちょいあるなあ」と感じるのが、経済系あんま勉強してこなかった人の感覚なのかな?
ちなみに正解は1,2,1,2です。
解説はしないので、興味あればググってください。

何を読めばいいか

「経済の常識」みたいなんを身につけるために、何を読めばいいか。
経済学部の一年生とかだと普通にミクロマクロやってねーって感じなんだけど、
理系出身の社会人がちょっと投資やるために経済知識欲しいっす、って言う目的になると、
ちょっとミクロ経済学マクロ経済学は回り道のような気がしてしまう。
時間と向学心が十分にあれば、やってもいいだろうが、普通に働いてたら厳しいだろう。

  • 入門として

よく薦められているのが、これ。

万人に薦められる、池上彰的な、手堅い解説書である。
大学受験のわかりやすい参考書書いてる人が、経済について書いてみました、という本。
ちなみに、池上彰の経済本は、政治本と比べて、クオリティが微妙なので、あまりオススメしない。
「経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ」とか、タイトルが魅力的な本があるんですが、
わかりやすいというよりは、内容を小学生レベルくらいに落として説明してる感じなので、よろしくない。

  • このぐらい読んで欲しい、というの

僕が大学一年〜二年くらいで読んで、わりと感動した本がこれ。

クルーグマンは経済学の教授で、ノーベル経済学賞もとっている。
そういう人が、割と一般向けの平易な本を書いてくれるのは、アメリカのいいところだと思う。
スティグリッツとかもそうですね)

経済を現実の事象にあてはめて語っているので、一読の価値はある。
この本で扱われている、生産性や雇用、インフレ率といったテーマを考えると、
所謂経済的なモノの見方というのが出来るようになるんじゃないか。

翻訳に癖があって、堅い言葉を排除しているので、かえって読みづらいかもしれない。

クルーグマンは経済学寄りだけども、もう少し実体経済に興味があるなら、この辺を。

B級映画みたいな、ハズレ臭がすごいタイトルだけども、中身はよかった。
投資家がバイクで世界旅行しながら、各国を見まわって、たまに投資する。
資本市場もろくに整備されてない途上国で、バイクで街を見た感覚から、「この国は伸びる」と判断して、
自分のドルを賭けるジム・ロジャーズの姿から、投資の精神を学べるだろう。

ちょっと内容的には古いが、読み物としても面白いので、
経済学の数式ドババーみたいなのが苦手な人には特にいいと思う。
細野とかクルーグマンですら読むの嫌だ、と感じたら、この本から入るといい。

  • 気合入ってる人向け

上記三冊までが、大体誰にでも薦められる本。

もうちょっと気合入ったのが読みたい人に、リンクだけ貼っておきます。
この辺に並んだのを読んでると、多分経済系の人とでもディスカッションできるレベルに達せられるんじゃないかな。
 
基本。
僕的には経済の勉強ならここからはじめて欲しい。


片岡剛士さんの本はかなり推したい。


金融の教科書。

よくやってる人を見るけど、ダメな勉強法

本屋にあるこういう本はやめましょう。

この手の本読んでも、勉強したことにはならないです。。。
証券口座の手続きの参考くらいにはなるかもしれませんが。

ネット上のFX必勝法とかもダメです。

テクニカルかファンダか

僕自身はテクニカル否定派なので、この記事の中では一切触れなかったですが、
世の中には「テクニカル分析」というのがあります。
チャートを見て、ある条件に当てはまったらポディションをとる、というやつです。
ゴールデンクロスがどうとか、ボリンジャーバンドにタッチしたらポディションをとるとか、
そういう話なんですが……
僕も最初信じてた時期がありましたが、結局のところテクニカルで相場を予想するのはよくない、という結論になった。
とはいえ、テクニカル分析で儲けてる人も居るは居るっぽいので、何とも言えない。

仮にテクニカルで儲けようとしても、ファンダメンタルズ分析は出来た方がいいし、
そもそもファンダメンタルズ分析かテクニカル分析かという二項対立自体がおかしい。

まとめ

書いてて色々もっと長く書きたい部分もあったんだけど、本筋ではないのでこのへんにしとこう。
コメントの質問に対する回答としては細野本、クルーグマン、冒険投資家あたりを読んで、
わからないところはググって補強したりすると、投資やるための準備学習としては十分なんじゃないかな、と思います。
(了)