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四十三庵

蔀の雑記帳

経営と技術の間

特に結論がない記事シリーズ。

技術があるけど人間的に難がある人々

インターネット上では、WEB系の人々がマジョリティなせいか、
どうしてもSIerな人々は、技術力ないカスどもと扱われがちである。

僕も文系SEではあるが、中途半端な向上心を持っているため、
インターネットのギークたちの熱い技術にかける気持ちに共感できる部分は多かった。

anond.hatelabo.jp
nobkz.hatenadiary.jp
akiradeveloper.hatenadiary.com

日本企業というのは、学校に近い部分がある。
学校という集団の中で、オタクがどういう扱いを受けていたかを思い出してみると、
日本企業の文化とギークの文化がまるで水と油なのがすぐにわかるだろう。

業界構造

よくネット上で聞かれる意見として、
「日本のITの業界構造は歪。
海外は、技術のある人が好待遇で働いている。
日本ではプログラマIT土方としてしか扱われない」
というのがある。

日本のIT業界(特にBtoB)の、多重請負構造は僕も嫌いだけど、
それが日本特有の文化かというと、そうでもないっぽい。
さすがにGoogleとかMicrosoft辺りが自社のOSを外注したりはしないだろうが、
IBMや大手投資銀行がシステムをインド・フィリピンのオフショアに投げる、という構造は存在するそうだ。

シリコンバレーで年収数千万もらってるハッカーたちと、
「誰にでも出来るプログラミング」をやって普通の給料もらってるプログラマという二極化は、日本以外にも存在する。

なぜ技術者は金銭的に報いられないの?

金にならない技術だからだ。
理系の大学に居ると、当たり前のように技術の素晴らしさが強調されて、
目が飛び出るような金額の備品や実験設備が買える。
それは日本という国の税金だったり、大学生の学費から出ている。

企業だとそこら辺はシビアだ。
IT企業なんて、1ヤマ当てるとデカいが、マネタイズできていないケースが結構多い。
そういう会社に入ってしまえば、いくら素晴らしい技術を持っていようと、給料面では報いられない。

逆に今時COBOLとかアセンブラとか動いている金融系SIとかの、
Excelマネジメントおじさんたちが、全然技術力ないのに結構な金もらえるのは、
マネジメント能力がすごいとかそういうんじゃなくて、単に金のなる木をがっちり抱えているからだ。

世間知らずの技術者

よく「理系は出世できない」と言われる。
その論調に対して、「日本も技術がわかる経営者が必要だ」という意見もある。

僕も実際に現場行くまでは、
「技術のある人達がコミュニケーション能力の問題で上いけないのはよくないなあ」
と無邪気に思っていたが、実際はもっと根深いもんがあった。
技術大好き!プログラミングできないと死んじゃう!みたいなタイプって、現実の世の中のことをヤバイくらい知らない。
ちょっとビビるくらい一般常識が欠如している。
常識的な金銭感覚がなくて、欲望のままに金を使いまくったり、
対女性のコミュニケーションが全く出来なかったり、ヤバイ。

その辺をチーム全体で気遣いながら働かせるのも厳しいし、人の上に立って誰かを使う立場にさせるのは更に厳しそうだ。
コミュ力に欠けるタイプのギークが上に立って、
「何がわからないのかわからない」
「こんな実装もできないの???」
「君のコードは汚いんだ!!!読みたくない!!!」
みたいな発言しまくるのは、地獄みたいなものがある。

経営サイドに回すのであれば、

技術力ありコミュ力あり>>>技術力なしコミュ力あり>>>>>>>>技術力ありコミュ力なし

という不等式が成り立つっぽい。

技術があるけどコミュニケーションに難があるタイプを上手く企業が扱えていない、勿体無い、と思っていたけども、
そんなに簡単な話でもなさそうだ。

以上

この手の「技術と経営」の問題って、IT企業特有の問題かと思ってたけども、
よくよく考えると、日本の電機業界とか、建設業界とかでも同じような問題はあったはずだ。
現場の職人たちのこだわりと、数字しか見ない経営者たちの視点の違いを、彼らはどうやって埋めていったのだろうか。
(了)