四十三庵

蔀の雑記帳

わかりやすい説明をするテクニック

仕事柄、小難しいことを噛み砕いて説明する機会が多い。
僕は10年くらいこのブログを書いてきて、その中で体得した方法論が、結構仕事でそのまま使えることがある。
そういう経験知を、このたび文章化してみようと思う。

(目次)

最悪の方法

一番わかりづらい説明にするには、思いついたまま喋ることだ。
大学教授とか、講義の準備一切せずに思いついたままに喋ってる人がちょいちょいいましたが、大抵わかりづらい説明になっていた。
ただアドリブで喋ってもある程度形になるトーク力を持ってる人も、
世の中一定数いるので、訓練すれば思いついたまま喋っても、最低限の形にすることはできる。

ただ内容が高度になってくればくるほど、それだと辛くなる。

多分一番大事なこと

わかりやすい説明する上で、たぶん一番大事なのは、構造化することだと思う。

人間は新しい情報をインプットする際、受け取った言葉を、
1から順番に処理しているわけではなく、ある程度自分の中で構成して処理していく、と思う。
一時間の授業の中で、「あ、ここは雑談パートなんだな」とか、「ここは試験にでるから必ず覚えないといけないんだな」とか、
優先順位をつけて、勝手に序論→本論→(話題転換)→本論……みたいにして、メリハリをつけて処理する。
意識的であるか、無意識であるかは別にして、どんな人でもやっている。
人間の記憶力はそんなによくないので、取捨選択しないといけないため、こういう風に処理してるのだと思われる。

日常の雑談の中でも、相手がどうでもいい、忘れてもいいような話をしているときと、
すごく大事な話をしているときとで、反応をわけていると思う。
これもまた無意識の構造化の例だ。

わかりやすい説明をする際は、意識的に構造を組み立てて、相手に提供することだ。
そうすることで、相手の理解と、自分の説明したいことを限りなく近くすることができる。
(完全に一緒にはならないだろうけども)

構成について

以下、構成について書く。
具体例を書いてもいいけど、割と常識的なことだと思うので、
「こういう構成にするといいよ」とだけ簡潔に書く。

起承転結をつくる

説明の流れがあるとわかりやすい。

前提から本論へ

前提があるのなら、最初に話した方がわかりやすい。

具体から抽象へ

抽象論をするときは、具体的な例から話すとよい。

抽象から具体へ

ただ扱う内容や相手によっては、順序が逆の方がいいときもある。
相手が学者や専門家であるならば、こっちの方が話が早いかもしれない。

全体から部分へ

最初に全体像を示してから、各論を掘り下げていく方がわかりやすい。
×「これから全社PCのWindows10アップデート対応について説明します。
 現在我が社ではWindows7がメインで〜〜(云々かんぬん)
 マイクロソフトのサポートは〜〜(云々かんぬん)
 競合他社の対応状況は〜〜(云々かんぬん)
 したがって我が社の対応スケジュールは〜〜(云々かんぬん)」
最初で一応自分が何を話すかは最低限説明しているが、できればもう少し説明した方がいい。

◯「これから全社PCのWindows10アップデート対応について説明します。
  まず我が社の現在の状況をご説明します。
  その次に対応スケジュールのご説明ですが、その前にマイクロソフトのサポート期限と競合他社の対応状況をご説明し、
  その後にスケジュールについて説明致します。
  現在我が社ではWindows7がメインで〜〜(云々かんぬん)(以下同)」

難易度を下げる試み

何かを説明されてわからないのは、結局説明内容が難しいという場合が多い。
まあでもなにか説明して誰でもパッっと理解できることなら、その説明してお金もらえるということもないだろう。

難易度を下げるための方法論を列挙してみる。

割愛する

説明しなくてもいいことは、できるだけ割愛するほうがいい。
学校の授業であれば、脱線して勉強になることをやってもいいけれど、
特に仕事のプレゼンなりなんなりであれば、その場で理解する必要がない事項について補足説明を入れるくらいなら、
多少関連性があっても思い切って割愛したほうが良い。
ただその知識がないと、本質が説明できない、というときは、多少難しくても割愛しないほうがよい。

専門用語を省く

相手が専門知識を持っていない可能性があるなら、専門用語は極力使わない方が良い。
「このぐらいの用語は知ってるだろ。むしろ知ってろ」みたいな気持ちになるときもあるかもしれないが、
専門用語が理解の妨げになることは結構多いので、注意したほうがいい。
経験的に、知らない専門用語が一文に三つ以上でてきたときにその文章が理解できる確率はほぼゼロだ。
二つでもだいぶキツい。

例え話をする

適切なたとえは理解を助けるので、入れるとよい。

たとえば下のサイトのたとえなんてよいですね。
保険加入者がりんご、保険未加入者をバナナにたとえているので、頭の悪い僕でもスッと入ってきます。
hokensc.jp

……ということで、たとえ話は結構センスが問われる。
本質をとらえてるか、芯食ったたとえになってるかは、誰かに確認した方がいい。

よくオブジェクト指向の説明のときに、
「オブジェクトとは、モノやコトです。
 たとえばAnimalというクラスがあって、このクラスを継承してDogやCatのインスタンスをつくって、
 鳴き声をワンとニャーにしますね? これがポリモーフィズムです。
 ポリモーフィズムとは多態性です。わかりますね?」
みたいな説明はよくされるけど、これもよくないと思っている。
「え? じゃあオブジェクト指向で書くときは全要素のクラスつくるの?
森羅万象すべてをクラスで表現しないといけないの?」
みたいな気持ちになる。

ただ本質を理解させるのを諦めて、
もうわかったような気持ちになってもらわなければならない状況というのも世の中にはままあるので、
そういうときにもたとえ話は有効だ。
年配の人と話すと、クラウドをホントに雲の中に何かがあると思っていたり、
コンピュータウィルスとワクチンが医療のウィルスとワクチンのイメージでとらえてたりする。
パソコンすら触ったことないし、これから触ることもない人に、コンピュータウィルスを理解させるのは多分不可能なので、
別にパソコンも人間みたいにウィルスに感染するので、そのときは注射しないと動けなくなるとかいうイメージでとらえておいてくれてもよい。

ポンチ絵を描く

ポンチ絵、という言葉がどこまで通じるかわからないけど、要は概要図・概念図のこと。
官公庁とかでよく使われる、らしい。
長々と文章で説明しても、お偉いさんは読んでくれないので、
そういうときに「このペーパーだけだと説明しづらいんで、大臣にご説明するために、ポンチ絵一枚お願いしますわ」みたいな。

これもたとえ話と同じで、適切なポンチ絵は理解を助けるが、
結局モノによっては本質をブレさせたり、誤解を与えたりするので、使い方には要注意である。

メリットを語る

具体例・応用例を話す

対学者に話すときはずっと抽象論で何時間も話せたりするけども、
学生とかビジネスマンとかは、別に理論を知りたいのではなく、
その理論を覚えると何の役に立つのか*1をまず知って、
役に立つのであれば頑張って覚える、というモチベーションになる。
知的欲求から、その分野の知識なら何でも知りたい! みたいな学者タイプとはちょっと相容れない。
学者タイプと言っても、アメリカの大学レベルの教科書とか読むと、
「この学問は何の役に立っているのか」という話がだいたい第一章に来ているように思う。
イマドキは学者であっても、「で、そのご高説は何の役に立つんですか?」という質問の回答は用意しておくべきだ。

いずれにせよ、抽象的な概念を説明するのであれば、具体例・応用例は必ずセットになっているべきだと僕は思っている。
そしてできるなら、具体例に入る前に、メリットを語れると尚よい。
たとえば、

・オブジェクト指向という概念を説明しました、それは何の役に立つんですか? それは具体的にどうやって使うんですか?
 ⇒たとえば
  設計がわかりやすくなります
  コードの再利用性が高まります
  Javaで書くのであれば、こういう感じです。
  (以下略)

・哲学って何の役に立つんですか?
 ⇒その問い答えるためには、役に立つとは何なのかを考えなければなるまい。
  役に立つ、という日本語は、ドイツ語にするとNützlichである。
  哲学がNützlichであるか判断するには、カントの「純粋理性批判」まで遡る必要がある。
  なぜならばNützlichを判断する基準は、紛れもなく純粋理性に他ならないからである。
  (以下略)

どうでもいいですけど、人文系の学者の人って突然日本語を外国語に訳して、
この単語はその国では◯◯という風に扱われている……つまり、これは◯◯ということなのかもしれない、みたいな論法使う人多くないですか?

完全な印象論だけど、文系寄りだとまず先にメリットを説明して、理系寄りだと具体例を説明して、
腹落ちしてからメリットを説明する、という順番の方が、いいような気がする。
文系/理系で二分する考え自体あんま好きじゃないけども。

それがなかったらを話す

正面からメリットを話しても相手がなかなか腹落ちしてくれなかったら、
「それがなかったら何が困るか」で話すとわかりやすいときがあります。
数学の背理法みたいな感じですね。

・オブジェクト指向の説明はわかりましたが、メリットがイマイチ納得できません……
 ⇒じゃあ、オブジェクト指向を使わない場合を考えよう。
  手続き型の設計になるわけだけど、
  それだと似たような関数があっても、ちょっと引数や戻り値が違うだけで別の関数として書かないといけないよね?
  オブジェクト指向を使えば、オーバーロードを使うと引数・戻り値が変えられるので、
  似たような関数がソースのあちこちに散らばることは避けられるね?
  これで将来の変更に強い、保守性の高いソースコードが書ける! うれしい!

・哲学のメリットがイマイチ納得できません……
 ⇒じゃあ、哲学がなくなった世界を考えよう。
  哲学というのは、人の思考そのものだ。
  哲学がなくなるということは、人が存在しないということだ。
  つまり人間が存在する限り、哲学は存在する。
  わかるね?

一旦ここまで

今思いつくことはこんなところです。
将来なにか「これも大事だな」と思ったら追加していきます。
(了)

*1:ITエンジニアはよく「何が嬉しいか」って言いますね

小説家はGitを使うべきか?

こんなQiita記事を見た。

qiita.com

これ、僕も前に考えていたことで、
バージョン管理システムはエンジニア以外でも使うメリットはデカい。
(ブロックチェーン云々はちょっと意味がわからないが……)

しかし結論として、gitで作家が文書管理すんのはキツいだろな。。。と思うに至った。
その理由とかを書く。

* Gitは難しい
バージョン管理、という考え方自体は理解するのがさほど難しいものではない。

文章を書いて、「文章ver1.txt」というファイルをつくったとする。
そのあとで、推敲した結果、いろいろ変更して、「文章ver2txt」というファイルをつくった。
でも、あとで「やっぱ前の版のほうがよかったな……」と思うかもしれないので、「文章ver1.txt」も残しておく。
これが最も原始的なバージョン管理です。

この管理方法の問題は、人間がバージョンを管理していることだ。
よくSIerのファイルサーバで発生しているドキュメント管理は、こんな感じになっている。

【☓☓編集中!】作業手順書v0.30(◯◯部追記).xlsx
【確定版】作業手順書v1.00.xlsx
【確定版】作業手順書v1.00(以後修正する際は修正履歴を更新することを徹底してください!).xlsx
作業手順書v0.1.xlsx
作業手順書v0.11.xlsx
作業手順書v0.20.xlsx
作業手順書v0.30(◯◯部追記).xlsx
作業手順書v1.20.xlsx
作業手順書雛形.xlsx

馬鹿みたいだが、本人たちは至って真面目にやっている。本当に怖い。
で、ドキュメントなら頑張ればまだなんとかなりそうだが、
ソースコードの管理で同じ状況になるとキツい。

そういうわけで、バージョン管理システムが誕生した。
Gitは分散型バージョン管理システムと呼ばれるタイプで、
Linuxをつくったリーナス・トーバルズが、既存のバージョン管理システムが使いづらすぎてムカついたので、10日くらいでつくった

そういう経緯から、基本的にはオープンソースソフトウェア開発を想定して、Gitの機能は作られた。
現状一番使いやすいバージョン管理システムであることは間違いないが、
単純に難しくて、学習コスト高いとも思っている。
エンジニアが「Gitくらいわかるだろ」みたいな態度なのも、開発を通じて利用経験があるからで、
一番最初に触っていきなり使えた、ということはないと思う。

最初のファイル名の末尾に「v1.0」とかつけて、バージョン管理してく方法なら、
パソコン使える人間であれば、ほとんどの人間ができるだろう。
それに比べて、Git使えるようになるまでは、結構学習コストが高い。
特に非エンジニアだと厳しい。

文章作成能力があって、Git使う情報リテラシーが両方ある作家や編集者というのは、現実問題そんなに多くないはずだ。

むしろそういう人が簡単にGitを操作できる文書作成ツールがあるといいのに……とずっと思っている。

Wordが文章書きづらすぎる

Wordが異常に文章書きづらいんですよね。
それがすべての諸悪の根源のような気がしている。

Wordって長文書くためのツールじゃないんじゃないかと最近は思っている。
2〜3頁くらいのドキュメントつくるためのツールとして設計されて、今に至っているのではないか。
最初Wordつくった人も、ポスターつくるとか、ちょっとした社内文書書くとか、そういうイメージだったんじゃないの?
100ページ超えるような長文管理できるようなツールになってない気がする。

最初に引用したGit押しのSF作家の人に対して、
「いやWordにもバージョン管理あるんだが?」
ってはてなブックマークで言ってる人がいるが、お前マジでWordのバージョン管理機能使ったことある?と言いたい。
書式変更のたびに変な吹き出しが出たり、長文になると異常な重さになったり。
Wordの校閲機能なんてろくに使えたもんじゃない。
というかWordでまともな文書なんて書けない。
そのせいでExcel方眼紙問題とかが出てきたんだと最近は思っている。
明らかにExcelの進化に比べて、Wordは何も進化していない気がする。
逆に一太郎とか使うといいのか?

Evernoteプレミアムが最適解と思っていたが…

僕も色々文書書く上で、バージョン管理するツールを探していて、僕は結局Evernoteのプレミアムに落ち着いた。
Evernoteは無料会員とプレミアム会員の違いが微妙なんだけども、
バージョン管理ができると聞いて、僕はプレミアム会員になった。
help.evernote.com
年7,200円かかるので、心理的なハードルはそれなりにあるだろう。
OneMoteとか使うとたぶんタダなんだろうけど、
でもMSのサービスに組み込まれるくらいなら、年7,200円払うか……という気持ち。

僕の文書作成活動としては、Evernoteで十分だったが、
最初のQiita記事読んで思ったが、Evernoteはdiffができないということに気づいた。
差分はとりたい気がする。
色々調べたけど、Evernoteで差分をとる機能はないので、
比較したいバージョンをテキストファイルかなんかにコピペして、diffをとるしかなさそう。

まとめ

誰か誰にでも使えるバージョン管理システムつくってください。
(了)

2018年に刺さったサブカルチャー

2018年に僕が読んだ漫画とか、聞いた音楽とか。
去年は漫画たくさん読んだので、それだけで記事書いてた。
2017年、刺さったマンガの感想を真剣に書く - 四十三庵
今年はそんな漫画読まなかったかなあ……
2016年はなぜか音楽だけで書いたらしい。
2016年ハマった音楽 - 四十三庵
今年はもう娯楽全体をひとまとめにして、一年間こんなん摂取してましたよ、という書き方にしてしまおうかと。

村田沙耶香「地球星人」


「コンビニ人間」の作者の最新作。
自分をポハピピンポボピア星人と信じる女の子が、人間工場である地球で生き延びるために奮闘する話。
終盤かなり荒唐無稽な話になるが、よく考えたら「コンビニ人間」の終わり方も力技だった気がする。
村田沙耶香の小説を読み過ぎると、人間社会に適応できなくなるかもしれない、と思った。
今の日本の生きづらさがどうのこうの言ってる人は、ハマるんじゃないでしょうか。
僕は単純に面白かったです。

押見修造「血の轍」


まだ4巻しか出ていないが、既に押見修造の最高傑作になることが決定づけられている漫画。
この漫画については、下記で詳しく書いた。
blog.stm43.com
家というのは本来子供を守る場所だけれど、その家から逃げる話になっていくのか?というのが第4巻の終わり方だったが、
中学生の主人公にとって、生まれた家から逃げる方法なんてないし、
母親も別に虐待してるってわけでもなく、精神的に息子を支配しようとしてるってだけで、
客観的に子供に悪いことしてるかっていうと、そうではないので、児童養護施設に行くとか親戚の家に行くとか、そういう方向も厳しい。

赤坂アカ「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」


アニメはコケそうなにおいがプンプンしてますが、漫画は10巻超えても全力で面白い。
登場するキャラが全員いい感じのキャラなのがすごい。
正確に言うと去年から読み始めてるけど、今年になってますます面白いので、リストアップした。

筒井大志「ぼくたちは勉強ができない」


ジャンプでやってる漫画なので、紹介するまでもないだろう。
ハンターハンターが連載再開した瞬間だけジャンプを買うんだけど、その中で一緒に読んでたらハマってしまった。
かぐや様といい、最近は真面目に勉強する主人公を囲むラブコメがちょいちょいある。
昔は読者が感情移入しやすいように、勉強もスポーツもルックスもイマイチだけど、
女の子に対する優しさだけでなんかモテるみたいな主人公しかラブコメをやってはいけないという不文律があったはずなのだが。

この漫画には、3人のヒロインがいて、
国語の天才だけど理系に進みたい女の子・数学の天才だけど文系に進みたい女の子・水泳の天才だけど英語の成績良くしたい女の子の
3人が主人公を争うのが主軸なんだけど、途中から出てきた真冬先生が強すぎて、
人気投票やったらヒロインを差し置いて、先生が1位になるという始末。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/h/huwahuwa014/20180502/20180502062449.jpg
正直これが一番面白い。
sakihuwahuwa.hatenablog.com

真鍋昌平「闇金ウシジマくん」


これも説明不要だろう。
最終章に入って、いつだれが死ぬかわからない緊張感がある。
沖縄に逃亡していたウシジマくんが、滑川の天下になった新宿に戻ってきて、
闇金を再開したら、案の定滑川と揉めて……という展開。
なんで新宿戻ってきたの?バカなの?という疑問は尽きないが、ウシジマは新宿が好きだから……ということで。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」

全然見る気なかったが、映画好きの奴に誘われたので見に行った。
ヒゲ面のおっさん同士がキスしまくる映画*1
映画自体はそれなりによかったが、なんか自分の中でしっくりこないもんがあった。
toyokeizai.net
↑この記事読んで、違和感の正体がすこしわかったような気がした。
結局この映画は普通のロックスターの成功と苦悩を描いている映画で、
そのロックスターのテンプレを、フレディマーキュリーにあてはめようとしてるのがなんか違和感あるんだなと思うに至った。
フレディとかQUEENとかって、もっと異質なバンドなんじゃないか?と。
(別にQUEENそんな追ったわけではないので、偉そうなことは言えないけども)

音楽について

そんな新しいミュージシャンを開拓はしなかった。
チャットモンチー、平井堅、サザン、サカナクション、水曜日のカンパネラあたりを聴いた。
Apple musicがJ-POP黄金期くらいのミュージシャンとか、70〜80年代のポップ・ミュージックとかも配信しはじめたので、結構捗るようになった。
井上陽水なんか全アルバム聴けるようになった。

そんな感じでゆるく昔のミュージシャン聴いてた感じなんだけど、
特に言及したいミュージシャンが3つあるので、書いていきます。

Suchmos

僕はSuchmosが好きだ。
というのを割と音楽好きな知り合いとかに言ったら、
「蔀くんとか絶対Suchmosとか馬鹿にしてるタイプだと思ってた」
と言われたことがある。

僕が20歳前後だった頃のバンドシーンは、
guatarro.hatenablog.com
この記事で言うところの、00年代後半「メガネ」にあたる。
くるりとかナンバガとか、多少聴いたことはあるが、ハマるには至らなかった。
僕はバンドにスター性を求めているタイプらしい。
Suchmosのロックスターであろうとする姿勢が、好きだった。
「カッコいいバンド」が出てきた感じがした。

ただワールドカップのタイアップがついた「VOLT-AGE」が多少コケたのは否めない。
「THE BAY」と「THE KIDS」まではマジで非の打ち所がないくらいよかったし、
どのメディア見てもSuchmosを大絶賛してるのしか見なかった。
で、次のアルバムいつ出んのかな〜と楽しみにしてたら、「THE ASHTRAY」が出た。

これがちょっと微妙だった。
「808」と「FUNNY GOLD」はよかったけど、他の曲がなんか微妙。

www.youtube.com
www.youtube.com

PVの見せ方とかは相変わらずめちゃくちゃカッコいい。

米津玄師

世の中で米津玄師が売れまくってることはさすがに知っていたけど、積極的に聞こうとは思わなかった。
ただいきものがかりのボーカルのカバーアルバムで「アイネクライネ」カバーしてる曲を聴いて、
「あれ、普通に米津玄師の曲よくね?」となり、代表的なシングル曲は全部聴いた。
普通にめちゃくちゃよかった。
完全な食わず嫌いしてたが、こういう音楽が売れるのはいいことだ。
J-POPも最悪期を抜け出して、普通にいいミュージシャンがたくさん出てきてる気がする。

ヨルシカ「負け犬にアンコールはいらない」

12月にこのアルバム知ってから、ほぼ毎日こればっか聴いてた気がする。
Tik Tok見てたら、「ヒッチコック」の歌詞使って遊ぶムービーがあって、それからこのバンドを知った。
www.youtube.com

「先生、人生相談です。
この先どうなら楽ですか。
そんなの誰もわかりはしないよなんて言われますか。 ほら、
苦しさなんて欲しいわけない。
何もしないで生きていたい。
青空だけが見たいのは我儘ですか。」

もうこういう歌詞に感情移入する年じゃないんだろうけど、こういうの好きなんすよね。
完全に好き。

絶体絶命都市のゲーム実況

あとこれはYoutubeの動画なんだけど、年の後半の娯楽はもっぱらゲーム実況だった。
牛沢っていう実況者がお気に入り。
ゲームによって動画の面白さの差がデカい気がする。
www.youtube.com

最新のシリーズは絶体絶命都市4で、最近エンディングを迎えた。

・絶体絶命都市4
www.youtube.com

絶体絶命都市4自体は、なんか悪人がそのまま野放しになって、
善人が痛い目を見るストーリーになってて、なんだかカタルシスがないゲームになっていた。
1〜3の方がバカゲーっぽくてよかったかな……

あとパチプロ風雲録も面白かった。

・パチプロ風雲録4
www.youtube.com

まとめ

そんなわけで、2018年に僕が経験した小説・漫画・映画・音楽・Youtube動画でした。
こうしてみると、本当に面白ければなんでもいいんだな俺……という感じがしてきますね。
列挙した中で、一番面白かったのが絶体絶命都市のゲーム実況だったので、
まだ見てない方は年末年始やることないなら、見てみてもいいのではないでしょうか。
(了)

*1:嘘ではない