四十三庵

蔀の雑記帳

日本人の自己肯定感は、低い。

表題の通りではあるんだけども、日本人の自己肯定感が低い話を書く。

仮説として

感覚的に、日本は家庭・学校・職場で自己肯定感を低めやすい構造になっていると感じることがあった。
逆に海外の人と会うと、「お前そのレベルでようそんな自信持てるな」という人が多い。

個人の思いつきレベルでは、キリスト教文化と非キリスト教文化だとか、
狩猟民族と農耕民族との違いとか、移民文化のない島国特有のムラ文化とか、
数10年スパンで続く経済停滞だとか、自己肯定感を低くする要因に対する、色んな仮説は立てられる。
キリスト教の教義に従うのであれば、人間は神の創造物であり、故に人間は尊い、
「私は尊い、あなたも尊い」という価値観がベースにある。
この感覚は大きいのかなと思っているが、反論する余地はいくらでもある。
自分に自信が持てない理由なんて多種多様だろうから、十把一絡げに「これが原因!」と特定することが、
そもそも短絡的なような気もしている。

要因はともかくとして、そもそもホントに日本人の自己肯定感は低いのか? というのを調べてみた。

子ども・若者白書とは

国際比較したいい統計ないかな〜と調べてみたら、こんなのがあった。

特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~

知らなかったが、内閣府が毎年調査・作成しているらしい。
この調査の2014年版(平成26年版)がなぜかちょっと豪華で、特集が組まれている。
この「日本を含めた7カ国の満13~29歳の若者を対象とした意識調査」から、
日本人の自己肯定感がホントに低いのかを見ていこう。

やはり低い自己肯定感

結論から言うと、やっぱり低い。
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「私は、自分自身に満足している」という回答に対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人間の割合だが、
日本が45.8%に対して、他の先進国は70〜86%となっている。

なぜ自己肯定感が低いのか

先述の通り、様々な要因が考えられるが、統計的に指摘されているのは、周辺の人間関係に満足できているかどうかという点だ。

自己肯定感が高い若者の特徴をみると,家族関係,学校生活,職場生活が充実し,満足している若者ほど,自己肯定感が高い(1)。(図表21)

(1) 先行研究でも,親との信頼関係が成り立っている子に自信のある子が多いことや,家庭・学校・地域で自分が役に立つ存在であることを経験する機会を通じて自分の能力や存在意義を確認することで自信に変えていけるといった指摘がなされている。

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逆に自己肯定感を上げたければ、家族を大切にし、学校・職場で役に立つように行動するのがてっとり早いのかもしれない。
え? それができれば苦労はない?

まとめ

というわけで、2014年時点の調査では、日本人の自己肯定感が顕著に低いことがわかった。
感覚的に「低いんじゃないかな〜」とは思っていたが、実際にデータがあって、裏付けられた形になる。
最後に散々引用してきた特集ページの「はじめに」の文が味わい深かったので、引用して終わる。

  • 日本の将来を担う子どもたちは,我が国の一番の宝である。子どもたちの命と未来を守り,無限の可能性に満ちたチャレンジ精神にあふれる若者が活躍する活力にみちた社会を創り上げていかなければならない。
  • かけがえのない「今」を生きている子ども・若者が,自分や家族,社会に対してどのような思いを抱いているのかを的確に把握することが重要。

(了)