四十三庵

蔀の雑記帳

自分が思っていることをそのまま書けない問題

去年あたりから真剣に文章を書き始めている。
その中で、自分が思っていることがそのまま書けていない、と感じることが多い。
特にブログを書いていて、「こんなことを書きたいんじゃないんだがな……」と思うことも多い。
そのことについて思いつくままに書いてみたい。

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目次

文章を書くこと

大前提として、思っていることをそのまま見事に文章化できる、というのは結構すごいことだ。
自分の思考というのはあやふやなもので、文章にトレースした時点でなんかちょっと違うものになる。

文章を書いているうちに、当初の考えが膨らんでいくこともある。
僕の場合、そっちの方が多い。
その場合、思ったことは書けていないが、文章を書くうちに内容が発展しているので、いいことだ。

思考というのは割と自由に飛躍するが、文章を書いていると、
論理的な必然性から次々と芋づる式に話題が展開していく。
それが時に生産的な発展だけれど、時には脇道に逸れていたり、
時には枝葉末節にとらわれて本質を見失った記述を延々繰り広げることになったり、
単なる蛇足だったりするかもしれない。

「思っていることをそのまま書けない」とはどういう状態か

そもそも「思っていることをそのまま書けない」とはどういう状態か。
社会人になってから数年、僕は文章が書けないという状況に陥った。
事務的な文章は書けるが、自分の内面を書こうとすると、上手く書けないという状態になっていた。

今日、書こうとしている「思っていることをそのまま書けない」というのは、そういう話ではない。
単にブログを書く上で、書いたら書いたで「なんか遠回しな言い方だなこれ」とか、
「ちょっと違うんだよな」とか思うことが多いので、その原因をつらつら考えてみたい、という趣旨。

そもそもネット上では思ったことをそのまま書かない方が良い

ブログを書く経験のなかで、炎上しないように配慮の行き届いた文章を書く、ということはいつしかやるようになった。

2010年前半くらいは、炎上することでアクセス数増やす戦略もあったかと思うけども、
今はもう完全に悪手になったような感覚がある。
その境目になっているのがなんなのかはわからない。

僕自身は炎上してまでアクセス数を増やそうとは思っていなかったし、
今も思っていない。

日常生活で素朴に思っていることは、そのまま公表すると今の時代どこかしらから批判を受けることが多い。
どうしても書きたいにしても、相応の表現がある。
センシティブな話題について、感情的に書くと炎上しやすい、というのは長年のインターネット経験から学んだ。
(インターネットに限らないかもしれない)

形式の問題

頭の中にあることをそのまま吐き出す方法として、段落で分ける、というのがよくないんじゃないかと思う。
僕の場合、ブログを書くときは必ず段落分けするようにしている。

文章を構造化する、というのは、大学に入って学んで、社会人になって更に知見が深まったところではある。
わかりやすい文章を書く上では有用だけれど、構造化する時点で取りこぼしてしまう内容というのが結構あると感じている。

本当にブログをビジネス的に書くんだったtら、多分タイトルを考える→段組みを作る→間の文章と画像を埋める、という流れでやると思う。
このブログには僕のエゴがある。

主観性 vs 客観性?

主観的な世界と客観的な世界のせめぎ合いというのは、何をやっていても感じることではあるんだけど、
この「思ったことを書けない問題」というのも、結局はそこに行き着くのかもしれない。

自分にだけわかる文章というのは、究極の主観的文章で、そういう方向に振り切る、というのも一つの手ではある。

実際Evernoteで日記をつけているが、それはそういう文章を書いている。
ただその文章を冷静になってみると、そのままネットで公開する意味があまりない文章になっている。

日記やエッセイという形式

「そのまま書く」という目的であれば、日記やエッセイという形式は向いている。
日記ブログみたいな風にしてもいいのかもしれない。

特に主張や目的があるわけではなく、ふわふわと思いつくままに文章を走らせる、というのを随筆と呼ぶわけだけれど、
思ったことを書くという目的のためには一番いい形式だと思う。

需要があるのかとか、僕の貴重な時間を割いて書く意味あんの? とか思って、書きはしないけれど、
もうちょい楽しく書けるとは思う。
実際ブログという体裁にするために、なんらか主張や斬新な事実を入れなければいけなくて、それが負担だと感じるときも多い。

何が書きたいかで柔軟に使い分けたい

結局、いい悪いではなく、目的次第だと思う。
明確な主張がある文章や明確に読者が期待している何かがある文章なら、外枠から考えていくと良いし、
自分の思考をダラダラ吐き出したいのであれば、段組なんて考えずに、
「何月何日」くらいのタイトルで、ダラダラ書きつづるのがいいんだと思う。

今後は上手いこと使い分けていきたい。

ちなみにこの文章はまあまあ思っていることが書けました。
よかったですね。

まとめ

三行でまとめます。

  • 思っていることをそのまま書くことは本来難しい
  • フォーマットそのものが文章を規定してしまう側面がある
  • 思っていることをそのまま書くのであればエッセイ的に書くのが向いている

(了)