四十三庵

蔀の雑記帳

カーシェアとマイカーの損益分岐点を考えてみた

というわけで、損益分岐点が一日何時間乗ることなのかシミュレートしてみます。

f:id:st43:20200510143953p:plain
画像出典

目次

カーシェアのコスト

カーシェアはタイムズカーシェアの料金プランを条件にします。
クラス別料金とかナイトパックとか長距離料金とかもあるんだけど、単純化のために15分220円とします。

マイカーのコスト

マイカーのコストは、正直前提で大きく変わるので、単純計算が難しいです。
高級外車を買ったコストと、生活の足として中古の軽自動車買ったコストは全然違うし、
賃貸住みで駐車場借りなきゃいけないか、持ち家で駐車場がついてるかでも違います。

しかしそれでも、ある程度標準的な条件を想定して、産出してみることは可能です。

マイカーの費用を考える際に重要なのは、イニシャルコストとランニングコストです。
イニシャルコストは最初にかかる費用、要は購入費用ですね。
中古車を選べば、イニシャルコストは抑えられます。

一方、ランニングコストは所有してることで毎月、毎年継続的にかかっていくコストです。
例えば保険代、駐車場代、車検代などなど……
特に都会で車を所有すると、イニシャルコストよりランニングコストがキツいと言われています。

イニシャルコスト

前述の通り、ピンキリあるかとは思うのですが、
今回のシミュレーションでは、コンパクトカークラスの新車購入を想定します。
一台目の車としては一番ありそうな選択肢かな、ということで。

今価格コムを見たら、売れ筋の一位がホンダのFITの2020年モデルのようです。
価格帯は199〜253万となっているので、最安で買ったとして、200万円としましょう。

マイカーのイニシャルコスト = 200万円

ランニングコスト

続いてランニングコストですが、(出典

  • 自動車税(年1回)
  • 重量税(車検ごと)
  • 自賠責保険(概ね車検ごと)
  • 自動車任意保険(契約により月払い、年払いなど)
  • 点検費用(法定点検年1回、法定費用+整備費)
  • 車検費用(隔年、新車時のみ3年。法定費用+整備費)
  • 駐車場代
  • ガソリン代
  • その他整備費、消耗品費用(タイヤなど)

という項目に分けられます。
大まかに分類すると、①税金、②保険、③車検、④駐車場代、⑤ガソリン代、⑥整備費 という感じですかね。
それぞれ日次、月次、年次、複数年で出ていく出費で、タイミングが合わないので、計算がめんどくさいですね。
年次で合わせましょう。
2年に1回かかるものは2分の1計算で。

なお車検に関しては、新車だと3年後に1回らしいんですが、めんどくさいので2年に1回の費用を適用します。

項目 金額 備考
自動車税 30,500 2019/10に改正があった模様
重量税 12,300 ソース なおエコカー減税は適応されない前提
自賠責保険 12,915 ソース
自動車任意保険 85,000 保険会社や等級や年齢や事故歴やらで変わる。
他サイトのいくつか見たらこの金額だったので使う。
月7,000円
点検費用 18,000 これも業者によるので相場次第
車検費用 30,000 一回6万円を想定。
これも相場次第だが、法定料金があるので、そんなに変動する余地はなさそう。
なお重量税、自賠責保険も通常はこのタイミングで払うので上乗せされるが、
今回の表では別行扱いなので除いている。
ソース
駐車場代 120,000 月1万円を想定。都内だと安すぎると感じなくもないが、他サイトもそんなものだったので
ガソリン代 96,000 月8,000円想定。走行距離とガソリン相場によるので参考値
その他整備費、消耗品費用 0 今回のシミュレーションでは除外する
合計 404,715

マイカーのランニングコスト = 40万円
(一万未満切り捨て)

あ、それと自動車ローンで購入する場合は金利がありますが、
今の低金利時代だと1〜2%ぐらいで借りられると思うので、
かかって年2〜4万円だと思うので、単純化のため除外しています。

結局マイカーのコストはいくらか

諸々計算してきましたけど、

マイカーのコスト = イニシャルコスト + ランニングコスト

なので、

マイカーのコスト = 200万 + 40万 * 使用年数

がマイカーのコストとなります。
ものすごい単純計算ですが、10年乗り倒したら600万です。

カーシェアとマイカーの損益分岐点はここだ!

以上の前提から、カーシェアとマイカーの損益分岐点を出してみます。
損益分岐点は、「カーシェアをN時間使うと、マイカーよりも高くなる」のNを求めます。
タイムズの料金プランは、60分換算だと880円ですので、
マイカーのコスト = 200万 + 40万 * 使用年数を使って単純計算していきます。

マイカーはイニシャルコストが高い計算上、愛車を乗り倒せば乗りたおすほどコストメリットが出てくる性質もあります。
なので、1年勝負、5年勝負、10年勝負、20年勝負でそれぞれ損益分岐点を出します。

保有期間 損益分岐点(時間/年) 損益分岐点(時間/月)
1年 2,727 227
5年 900 75
10年 680 56
20年 568 47

20年勝負でも、年間568時間/月間47時間利用が損益分岐点となりました。
我々車に乗って生活しているわけじゃないので、月47時間ってまあまあなハードルですよね。
単純計算で毎日1.5時間は乗らないといけない計算なので、そんな乗る? っていう話ですね。

車買い替えの平均年数は8.5年とのことなので、
現実的には10年勝負の数値を採用するのが妥当かと思われます。
(9年で計算してもいいですが、ちょっと中途半端なので)

というわけで、カーシェアとマイカーの損益分岐点は、
年間680時間(月56時間)の利用を超えたらマイカー購入を考えた方がお得、という結果になりました。

ちなみにですが、僕の2019年の利用実績が、結構ヘビーに使ったな〜という感じで約500時間だったので、
年間680時間を超えるのはほぼ毎日長距離移動している人ぐらいしか無理な気がします。

あと一つの目安として、1年間のカーシェア料金が60万を常に超えているような人は、
新車のコンパクトカー買ってたら費用を抑えられた可能性があります。

マイカーでもっと費用を抑える

ごにょごにょ試算してきましたが、この手の試算って、
だいたい都市部の条件を当てはめるとカーシェアがコストパフォーマンス高いっていうことは、
過去いろんな人が試算していてわかっていることなので、
コスト面でマイカーが勝てるケースは想定しづらいんじゃないかな〜というのが僕の中の結論です。

車社会の地域だと、車持ってないと本気で生活できない、
けれどお金が潤沢にあるわけでもないという人は今の日本結構な数いると思うので、
そういう人らは軽自動車買ったり、中古車買ったりして費用抑えてると思います。

試算はしませんが、軽自動車にするとカーシェアとのコスト差そんななくなるような気はしています。
ランニングコスト抑えるのが思った以上に難しい(税金や保険料で払わざるを得ない)ので、
安く車持ちたいならいかに安く買うかになっちゃう気がしますね。

そもそもマイカー vs カーシェアの議論だと、
マイカー派は車好きで、愛車をちゃんと手入れして、知らない人とシェアなんて考えられない人だったりすると思うので、
コストとは別のメリットで選んでる面が大きいと思っています。
僕もめちゃくちゃ金持ちだったら車買いたいのですが……

個人的な見解ですが、都会ならカーシェア、田舎ならマイカー(そもそもカーシェアがない地域なら)が正解じゃないかなと思っています。

今回の試算の注意点

カーシェアのコストメリットなんですが、
料金体系的に長距離移動がカーシェア高くなりがちで、
今回の試算だと880円/60分で計算してますけど、実際は一泊二日の旅行で使うともっと高くなったりします(距離料金)。

諸々の割引も使ってないですが、その辺のコストも反映していないので、そこはカーシェア有利の前提になっています。

まとめ

というわけで、カーシェアとマイカーの損益分岐点は、年間680時間(月56時間)という結論になりました。
一日平均で1.8時間ですね。

試算の中で間違いありましたら、修正しますのでご指摘ください。
(了)